私たちは「耕す」という意味のCultivateを使い、
PIECESの啓発活動を「Cultivate Citizenship」と名づけています。

PIECESは「こどもがこどもでいられる社会」を目指して活動しています。
そのためには、一人ひとりの感情や価値観、その背景に関心を持ち、
互いに共鳴し合う「私たち」として存在している感覚が大切だと考えています。

私たち一人ひとりがすでに持っている「市民性」を発揮していくことで、
少しずつみんなで、自分たちの手元から、「こどもがこどもでいられる社会」を育んでいけると信じています。

PIECESの啓発活動の目的は「子どももおとなも尊厳が大切にされる社会の土壌をつくること」

①発信:一人ひとりの尊厳を大切にした発信をする
②普及:市民性との出会いをつくる
③共創:市民性の発露を促す


3つの活動を通じて、一人ひとりの手元から優しい間が紡がれていくことを目指しています。


PIECESが出会った #今日の市民性

PIECESが伝えたい市民性や市民性の先にある優しい間が広がる世界をお届けする「#今日の市民性エピソード」をSNSやnoteなどを通じて発信しています!

みなさんからの市民性エピソードも、こちらから募集しています!


STOP!児童虐待

児童虐待とは

児童虐待には身体的虐待、ネグレクト(育児放棄)、性的虐待、そして心理的虐待の4種類があります。その中でも年々増加傾向にあるのは心理的虐待です。

虐待相談対応件数は年々増加し、令和2年度以降、約20万件までのぼっています。令和3年度の速報値では、心理的虐待にあたる面前DV(家族のDVを目撃する)が全体の6割を占めました。また、「子どもに手を上げてしまった」「子どもを激しく叱ってしまった」といった親自身からの相談も含まれており、数が増えたことを単に問題が増えたからだと受け止めるのは誤解を生む可能性があります。

また、新型コロナウイルスの影響により虐待相談対応件数が増加したと言われていますが、関連は今のところ不明のままです。

平成30年度の虐待による一時保護数は25,696人(全体の54.2%)であり、虐待による一時保護数は年々増加しています(総務省. 要保護児童の社会的養護に関する実態調査「第2_調査結果_1_全体概況と報告書の構成 」p5より)。

心中を除く虐待死は平成30年52件、令和元年(平成31年)56件、令和2年度は47件です。その件数は、この数年間横ばいで推移しています。また、死亡した子どもの年齢のうち最も多いのは0歳で32件です(令和2年度)。

参照:厚生労働省「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第18次報告)」

虐待問題を知った時、私たちにできること

・虐待が生まれる社会構造について ▶︎こちら
・虐待のニュースに触れた時できること ▶︎こちら
・身の回りの「助けて」をキャッチする ▶︎こちら


子どもの権利

子どもの権利条約とは

1989年11月20日、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約として『子どもの権利条約』が国連総会で採択されました。
「子どもの権利条約」では、子ども(18歳未満)を権利の主体ととらえ、おとなと同じく、一人の人間としての権利を認めています。また、おとなよりも社会的に弱い立場にいる子どもたちは保護などの権利を定めています。日本では1944年に批准されました。

4つの原則

「子どもの権利条約」には、4つの原則があります。条約で定められている権利を考えるときに、常に合わせて考えることが大切です。

子どもの権利とわたしたちのくらし

「権利」や「人権」と聞くと、「難しそう」「自分には関係ない」と感じる方も少なくないかもしれません。しかし子どもの権利をはじめ、私たちのくらしには、あらゆる場面で「権利」や「人権」が関わっています。

専門家インタビュー

さまざまな分野で活躍する専門家の視点から、子どもの権利について深めます。

もしかしたら子どもの権利、侵害している#かもしれない

子どもとの関わりを「#かもしれない」の視点で見つめ、子どもの権利を尊重するとはどういうことか、一緒に考えてみませんか。すべての事例はこちらからご覧いただけます。


子どもの周りにいるあなたへ

子どもがいる人、子どもと関わる活動を行う人、地域で生活する人。みなさんの足元と繋がった場所で、子どもたちは生活をしています。貧困、虐待、いじめ、自死。子どもを取り巻く社会の問題は、行政、民間、地域、個人、様々な立場の人々が取り組まねばならない課題です。

虐待問題について

 
-webメディア soar

-webメディア soar

虐待に気づいた時、どう行動する?NPO法人PIECES小澤いぶきさんに聞く、社会の紡ぎ直し方
Feb 06, 2020

そもそも、虐待などの危機の手前には、何らかの社会の綻びがあるはずです。その綻びを編み直すことで、子どもの周りの不条理や危機が起きづらい社会にしていくこと自体を考えていきたい。

Read more→

子どもの心のケアについて

 

夏休み明け、子どもの「こころの声」に耳を傾ける
August 25, 2023

からだやこころの状態を教えてくれる大切なサインを、私たち大人はどのように受け止めたら良いか、まとめています。

Read more→

夏休み明け、子どもとのコミュニケーションで大切にしたいこと
August 31, 2022

夏休みなどの長い休みが終わるとき、子どもたちとコミュニケーションをとるときに気を付けてほしいことについてまとめています。

Read more→

事故や災害が起きたときのケアについて〜子ども「心」のケアの視点から〜
May 13, 2019

災害や事故・事件の際に子どもたちに現れる反応、子どもの心のケアについてまとめています。

Read more→

 
 

新型コロナウイルスに関してのこころとからだのケア 〜家庭や子どもの居場所などでできるケア〜
Mar 01, 2020

子どもと、子どもに関わるあなたが今日からできる「これまでの日常とは違う日々の中で、ご家庭や居場所などでできるケア」について。

Read more→

子どもと関わる時のヒント

 

子どもが安心する、日々のコミュニケーションのヒント
Jun 10, 2020

どんなに小さくても、子どもは一人の人間です。大人がそうであるように、それぞれの視点と感情を尊重することから、心地よいコミュニケーションが始まります。コロナ禍の今だからこそ心がけたい、子どもとの日常的なコミュニケーションのヒント。

Read more→

 

新型コロナウイルス『からだとこころのワークブック』−アルハから大切なあなたへ−
May 07, 2020

大人がいっしょでなくても、子どもたち(小学校高学年以上)がひとりでも読めるからだとこころのワークブックです。

pdfダウンロード

Read more→


子どもとともに、私たちにとってのwell-beingを

PIECESが行う市民性醸成プログラムで大切にしていることがあります。それは、相手のことも、自分自身のことも大事にすること。子どもと関わるあなたに、そして全てのみなさんに知っていてほしいことをまとめました。

自分を大切にするためのセルフケア

 
 

ショックな事件に対して、私たちの心を守るためにできること
July 8, 2022

事件や事故の情報に触れることは、心身に大きな負荷を与えます。
子どもたちはもちろん、大人である私たちが心を守り、知らないうちに心を傷つけないためにできることをまとめました。

Read more→

“ネガティブな感情”も嫌いにならず、抱きしめてみて。自分の悲しみや怒りを見つめるリフレクションについて/青木翔子
Feb 13, 2020

悲しさやイライラなどネガティブな感情が現れたとき、それに振り回されて日々が楽しく過ごせない。誰かに辛く当たってしまう。涙が止まらない。「ネガティブな感情」が自分の中に湧き上がってきたときに、その感情とどう向き合えば良いのでしょう。

Read more→

 

子どもと関わる保護者も、ゆったりと自分をいたわるヒント
Apr 09, 2020

日々刻々と状況が変化するなかでの生活は、子どもだけでなく、保護者も知らず知らずのうちに心が疲れているかもしれません。今、不安や混乱、怒り、悲しみなどの感情をいだくのは自然なことです。

Read more→

子どもと関わるために大切な想像力

 
 

子どものサインに目を向ける
December 14, 2023

子どもとの関わりの中で「困ったな…」と感じる行動に遭遇したことはないでしょうか。
そんなとき、子どもの気持ちを受け取りながら、「今目の前にいるこの子に何が起こっているのだろう」と子どもの声を聴きながら、その行動の背景をみつめる視点が大切です。

Read more→

子どもの権利から考える
September 5, 2023

近年、こども家庭庁の設立などにより、話題に上がることも多い「子どもの権利」。日々の生活の中で権利一つひとつに気を配りながら子どもと接する人は、まだまだ少なく、また子どもたち自身も、自分たちがどのような権利を持っているか知っている人は多くありません。

Read more→

子どものこころの声を聴く
May 17, 2023

子どもと関わるとき、私たちは自分の中にある当たり前や思い込み、先入観を通して関わっていることがあります。一見大人から見ると困った行為の背景には、その子の願いがあるかもしれないという視点を持つこと、子どもの願いを一緒に見つけることが大切です。そのためにはまず、自分の願いに気づき、受け止めることが大切です。

Read more→

子どもの描く複雑で豊かな世界
Aug 13, 2019

私達は大人が生きる社会の物差しを意図せずして子どもにも差し出していることがあります。その物差しは時として、子どもの持つ豊かさを見えづらくしてしまい、子どものレジリエンスを支えたり、新たな世界とつながったりする「遊び心」や「想像力」に蓋をしてしまっているかもしれません。

Read more→

名もなき痛みが教えてくれたこと〜見えないことへの想像力〜
May 28, 2019

子どもたちのしんどさや困りごとには名前がないことがあります。目の前の困りごとにばかり目を向けるのではなく、その背景に想像力を働かせてみることで、見えるものが変わってくるかもしれません。

Read more→


PIECESの事業をもっと知りたいあなたへ

PIECESの行う市民性醸成プログラム(Citizenship for Children)、啓発事業などの活動をまとめています。

活動報告ブログ

Citizenship for Children

子どもを取り巻く社会を見つめるイベント

動画でわかるPIECES


私たちが日々使う言葉やグラフィックといったアウトプットは、誰かに影響を及ぼしたり、現状の社会にある構造に影響を与えています。
現在社会状況の変化により、様々な発信を受け取ったり、自分自身が発信したりと、私たちはごく当たり前に多くのアウトプットに触れています。

そのアウトプットが、誰にどう届くのか、誰かの尊厳を傷つけている可能性はないか、不安を過度に煽っていないか、偏見や排除が生まれる社会構造を強化していないか、長期的にどんな影響を及ぼすのか、と立ち止まり見つめること。代わりにどのようなアウトプットがあるのか、それによってどんな可能性があるのかと、様々な声に耳を傾け、受け取っていくこと。そして、そのアウトプットの背景には、自分のどんな感情や願いがあるのかを丁寧に受け取ること。そんなことがとても大切なのではないかと感じています。

まだ出会ったこともない誰かも、隣りにいる大切な人も、自分自身も同じ社会をともにしています。
そんな誰かの傷が深まることを「仕方のないこと」としてしまうのではなく、共に生きる人たちの尊厳が大切にされる明日を願い、私たちの発信ポリシーを記し、共有させていただきたいと考えました。

全文はこちら


子どもが孤立しない社会を一緒につくってください。

PIECESの活動を継続し、子どもが孤立しない社会を目指すためには
皆さまの力が必要です。
ぜひ寄付で活動を応援して下さい。