講演・研修報告レポート

PIECESでは、日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、子どもたちの声を聴くとはどういうことか、子どもの周りに存在する市民としてできることなどを研修・講演にてお伝えしています。今回は最近実施した講演・研修の様子をご紹介いたします。

チャイルドラインむさしの様“聴く”から始める~子どもが孤立しない地域とは~

子どもを取り巻く現状や子どもたちの声、子どもの権利条約、心の健康とウェルビーイングな状態について、またトラウマ体験とその影響について具体的な事例を交えながらお話しました。

講演の途中で「子どもの権利を大切にするために、自分の声を聴く」リフレクションワークを行い、ペアに分かれて10個の問いをお互いに掛け合い、自分と相手の願いについてみつめました。

<参加者の声>

・人の思いをそのまま受けとめて聴くことの難しさをあらためて感じました。自分の願いをはっきりと自覚しておくのが大切だと思いました。感情に流されないように、本当に大切で必要なことをきちんと考えて人の話を聴きたいものです。

・全てのお話が勉強になりました。週に数時間、大事な子どもたちと対話する時間を大切に共に過ごしていきたいと思います。一人でも多くの子どもが、自分の歩幅でスピードで生きれる社会、世界であって欲しいです。

・リフレクションは相手と自分を知るワークを通して大変分かりやすかったです。電話は対面でなくて相手の表情が見えない点で声や間で判断する必要があり、集中のいる作業だと感じました。「子ども」というワードがもしかすると「対人間」ということを忘れてしまう点もあると考えたので、一人の人間としてかかわるよう接していきたいと思います。

【チャイルドラインむさしの2023年度公開講座】
テーマ:“聴く”から始める~子どもが孤立しない地域とは~
日時:2024年1月27日(土)13:45-16:45
主催:認定NPO法人チャイルドラインむさしの
講師:小澤いぶき

【生活クラブ運動グループ・インクルーシブ事業連合様】子育て支援フォーラム2023

市民による関わり、市民性の醸成によって、自分の手元からみんなで、地域の優しいつながりを目指す考え方についてお話し、親でも先生でも支援者でもない「市民」として、子どもたちと関わる意義を参加者の皆さんとともに考えました。

<参加者の声>

・実践に基づくお話、わかりやすい内容でとてもよかったです。私も「市民性」という言葉は初めて聞きました。専門性と市民性。私たちは専門家ではないので、確かに市民性を発揮することが大事だと思いました。

・テーマだけを見ていて、「市民性」ってどういう意味だろう??と思っていたところが、お話を聴いてものすごく納得できました。「課題を解決したいわけじゃない」という言葉がとても印象的でした。どうしても個の問題に焦点を当てて、なんとかしてあげなくちゃと思うのだけど、私たち一人ひとりが気持ちにちょっとゆとりをもって、周りの人たちに配慮できる、ちょっとしたことに気付くことができるようになることが一番大切なんだと、改めて気付かせてもらいました。
今、居場所を必要としている人がたくさんいて、場所を作りたいという人もたくさんいて、それぞれに悩んでいると思うので、生活クラブの活動を通して、PIECESさんのような取り組みを共有できたり、一緒に考えたりできるといいなと思いました。

【子育て支援フォーラム2023】
テーマ:地域を育む「優しい間(ま)」と市民性
日時:2024年2月10日(土)14:00-16:00
主催:生活クラブ運動グループ・インクルーシブ事業連合
講師:斎 典道

NPO法人 よこはま地域福祉研究センター様】子ども・若者の育ちと自立を支える人材育成セミナー

孤立に陥る子ども・若者の心理的背景とその後の育ちにつながっていく課題を理解する 多様な人との関わりを取り戻すこと。多様な人の中の「市民性」への期待について、講義とワークショップを通じてお伝えしました。

<参加者の声>

・講義内容の一つ一つに深く納得・共感しました。市民性を醸成することと同時に、子どもたちが「あるがまま」を認められず何か別の目的地や役割や仮面を負わされる今の社会そのものの構造や暗黙のルールや子育て観を見直そうと真剣に大人たちが舵を切ることが、本当に大事だと思いました。

・「市民性」、日ごろ意識はしていないけれど時々目にします。ここら辺でも。言われて見れば、ですが色んな場面を思い出してうれしくなりました。孤立の仕方もその子その子それぞれ、求めている事もそれぞれ、色めがねをかけずに見つめていきたいです。

・あっという間でした。とても貴重なお話でした。支援者として困っていることを探さない、自然体で子どもと就きあう。ひとりひとり、みんなちがうからこそ、日々悩んでしまうのですが、右手になにかかかえていても、左手にいっそう注目して、よりそっていきたいと思います。

【子ども・若者の育ちと自立を支える人材育成セミナー】
テーマ:【講義】児童期・青年期の「孤独」がもたらす「生きづらさ」
    【ワークショップ】今日の地域社会で育つ子ども・若者のココロを探る
日時:2024年2月16日(金)13:30-16:30
主催:NPO法人 よこはま地域福祉研究センター
講師:斎 典道

【横浜市二俣川地区青少年指導員協議会様】こどもの権利って何だろう?

私たちのくらしのあらゆる場面に関わっている「権利」や「人権」。その中でも「子どもの権利」や2024年4月に施行された「こども基本法」を中心にお話しました。

子どもとの日常や関わりを「権利」の視点からみつめ、子どもの権利を尊重するとはどういうことか、事例を交えながら、参加者のみなさまと共に深めました。

<参加者の声>

・「子どもの権利」の実際、実態を知ることが出来て、とても良かったです。

・青少年指導員として、「こどもの権利へのおとなの理解」を促す活動をして行こうと思いました。

・参加者の意見も引き出すような構成となっていて、事例も多く、理解しやすい内容だったと思います。

・学校でもっともっと「子どもの権利条約」を取り上げてもらえるように是非なってほしいです。

【青少年指導員連続講座】
テーマ:こどもの権利って何だろう? ― こども基本法から学んでみましょう
日時:2024年3月17日(日)13:00-14:30
主催:二俣川地区青少年指導員協議会
講師:矢部 杏奈

PIECESでは、日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、一市民・一企業という立場でできることなどを知っていただくため、講演や研修などのご依頼をお受けしています。
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