こども家庭庁準備室のアドバイザーに就任しました。

PIECES代表の小澤いぶきが、こども家庭庁設立準備室のアドバイザーに就任しました。

子どもたちを取り巻く環境には、保護者や保育者・教育者だけでなく、誰もが関わっています。
児童精神科医である小澤の専門性に加えて、NPOの取り組みやさまざまな地域、国への関わりを通して出会ってきた大切な知恵とつながりを生かしていきたいと思っています。

子どもが尊厳を持つ一人の人として、その権利を私たち、そして子どもたち自身も学び、体験する子どもの参画プロセスを通して、権利が大切にされる仕組みと文化醸成へ貢献していきます。

また、トラウマインフォームドケア・レスポンシブケア・スペシフィックケアへの取り組み、年代別のメンタルヘルスへの取り組み、wellbeingの視点からの環境づくりを関わっていきたいと思っています。

※こども家庭庁に関する情報はこちらからご覧いただけます。


2022年6月に6周年を迎えたPIECES。
これからも「市民」の可能性を信じ、子どもたちの周りに信頼できる市民を増やしていきたい。

この夏、150万円の寄付を集めています。

皆さまのご寄付が地域で子どもに関わる市民の学びを広げ、子どもたちの力になります。
ぜひ寄付で活動を応援してください。

子どもアドボケイト養成講座の講師およびアドバイザーを務めています。

「一般社団法人子どもの声からはじめよう」が中心となり、2020年より始まった「子どもアドボケイト養成講座」。
子どもアドボケイトは、子どもの声に耳を傾け、その声を必要な大人に伝えることができるようにサポートする人です。子どもアドボカシーの理念や、アドボケイトに求められる知識やスキルを学ぶ講座に、PIECES代表理事の小澤いぶきが講師およびアドバイザーとして関わっています。

子どもとともに優しい間を紡ぐ社会は、子どもも私たちも、一人一人が尊厳ある一人の人として権利を尊重しあえる社会でもあります。
尊厳ある一人の人として、子どもの権利が尊重される社会の実現に向けて始まったこの講座に、そして子どもアドボケイトが文化となる土壌に、今後も貢献していきたいと考えています。

ー-------
一般社団法人子どもの声からはじめよう
子どもの権利を尊重する社会の実現に向けて社会的養護経験者の教員、児相職員、会社員、大学生のメンバー中心に2018年に勉強会、政策提言のプロジェクトとして発足。
勉強会、政策提言ワークショップ、子どもアドボケイト養成講座を開催、2021年6月からは児童相談所での訪問アドボカシーの実践をしています。

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace 【5月の活動ダイジェスト】

寄付者限定のオンラインスペースPforPの5月の様子をお知らせします。
※PforPは、メイトの皆様が寄付をしながら、社会も自分もwell-beingになることを目指して、イベント参加、交流ができるオンラインコミュニティです(詳細はこちら)。

日常を豊かにし、市民性を醸成するオンラインスペースPforP5月のダイジェスト

Citizenship lab ~メイトアクション探求編~

5月は、メイトアクション実践編ということで、これまでゲストの皆さんのお話から得た気づきなども生かしながら、実際にメイトの皆さんで取り組んでいけそうな市民性を広げていくアクションを考えていこうという企画を行いました。

皆さんそれぞれの視点から様々なアイデアが出てきましたが、もっと深く知りたいと関心が集まったのは、”マイクロ書店”と呼ばれる取り組みでした。”マイクロ書店”は、近年様々なコミュニティースペースの中に設けられることが増えてきている、小さな本屋さんを営むような取り組みです。

このような”マイクロ書店”をメイトの皆さんで運営して、その収益の一部をPIECESへの寄付につなげたり、その書店の中でPIECESの活動紹介をしたりという取り組みができるかもしれない!という話になりました。まずはその取り組みを実際に見に行きたいということで、次回は実際にマイクロ書店を個人で運営しているメンバーのスペースを覗きにいくことに。そこから具体的にこれから何かできるかを考えていこうという話になりました。

▶開催概要

5月20日(金) 21:00-22:00

▶「Citizenship Lab」とは

”市民性に触れ、市民性を探求する”をテーマに、社会にもっと市民性が広がっていくことを目指し、ゲストの方をお呼びしてそれぞれの分野での市民性について学んだり、メンバー間対話よりこれからのアクションについて考えたりするイベントです。


HIPAHIPA! まどラジオ〜HIPAHIPAweek編〜 運営の裏側

今回のHIPAHIPAまどラジオは、年に2回のリアル×オンラインのお祭り「HIPAHIPA week」の1コンテンツとして行いました。今回は4名のゲストをお迎えし、それぞれの実践と運営しているからこその悩みを対話しました。

今回のハイライト

・協力者の巻き込み方とモヤモヤ

・活動を評価してくれた人からの「こうしたら?」という期待にどう応える? ・「続けないんですか?」という言葉の嬉しさとモヤモヤ

・発起人がいないプロジェクトは、「らしさ」を保てるのか

▶開催概要

5/5(木)Facebookライブ+対話回参加者4名

▶HIPAHIPAとは
子どもたちとの関わり方や市民性についてみなさんと考える対話イベントです。地域で活動している仲間の話を聞いて共に考えるゲスト回、こんなときどうする?ということを共にテーマから考える対話回があります。


ふとんで#まどラジオ【vol.07 “PIECESに共感するわたしたち”に開いたとびら】

▶今回対話するメイトは?

彩さん:

医療系のライター・編集者としてお仕事をする中で、小澤と出会い、PIECESを知ったという彩さん。

今回は、彩さんが運営しているヘルスケアコミュニティ・SHIPとPforPとを比較しながら、改めてPforPというオンラインスペースがどんな場所なのか紐解いていきました。

▶ハイライトpick up!

  • 子どもの孤立は専門分野ではないからこそ、PIECESに少額でも継続寄付し応援し続けているという彩さん。PIECESに託したい思いや今後やってほしいことを語っていただきました。

  • PforPができたことで、PIECESとメイトとの距離感が大きく変化しました。一方向から双方向のコミュニケーションへ、またPIECESとメイト間だけでなくメイト同士でのつながりへ。シナジーが生まれやすくなったPforPという土壌に今後の期待を膨らませつつ、対話を深めていきました。

▶開催概要

・5/20(金)@YouTube

・話し手:彩・なつこ・ゆいつん

▶ふとんで#まどラジオとは?

PIECESメイト同士が、自分の暮らしのサイズ感で市民性について対話するラジオです。

毎月第3金曜夜に20分程度配信します。週末の夜、ゆるゆると聞いてみてください◎

(毎回違うメイトが対話をします。対話したい方、大募集!)


Slackでの話題 pick up!「子どもに寄り添う人のための休憩所」がスタート

PIECESメイトで、Citizenship for Children2021修了生のゆきえさんが「子どもに寄り添う人のための休憩所」をオンラインでスタートしました。

きっかけは、ゆきえさんが中学校の相談員をされていて、教師でも専門職でもない立場での活動は孤独を感じたこと。「誰かに聴いてもらいたい。共感してもらったり、アドバイスをもらったりすることができたら、心強いな。そんな場所がほしいな。」と思った経験から悩みを打ち明けあったり、一緒にもやもやしたり、共感し合ったりできる場をオンラインで始めました。

◎こんな方に来て頂きたいです!(参加者募集中!)

・子ども食堂、無料塾、支援施設、遊び場などさまざまな子どもが関わる場所で活動している方

・これから子どもの居場所に関わりたいと思っている方も大歓迎!

さまざまな子どもの居場所で活動している方の話を聞くことで、これからの自分の活動場所を見つけるヒントにもなるかもしれません。

開催日:月1回(日曜午前中を予定)

PforPに参加している方だけではなく、Citizenship for Children修了生も参加しています。 子どもの居場所作りに関わっている方、これからなにかしてみたいなという方、ぜひオンラインで語りませんか。


Piece for Peaceへのご参加をお待ちしております。

PIECES メイトのみなさんと、市民性醸成の道を一緒に歩んでいけること、楽しみにしています。


<PforP6月の予定>

【6/14 (火)21-22時@zoom】小澤いぶきイラク近況報告会 〜Citizenship Lab特別編〜

今回は、Citizenship Lab特別編として、代表の小澤による近況報告会を開催します。例えば、小澤が関わるプロジェクトでは、クルド、シリア、イラクの難民の子どもたちが化学兵器の影響で小児がんになっている状況を受けて、子どもたちのニーズや願いを聞き、子どもの周りの保護者・保護者を取り巻く大人たちが子どもとの関わりを実践するための、トラウマインフォームドケアのWS(3日間)及び、保護者の方々がお互いにこどもへの関わりや心のケアを学び合い、エンパワメントし合うピアグループ立ち上げを現在計画しています。このように、これまでやってきたことや現地での声などを共有する時間にしたいと考えています。

【6/17(金)22:00〜ふとんで#まどラジオ_vol.08】 情報があふれる今を生きるわたしたちと子どもたちの話

今回対話するメイトは、3歳の息子さんと日々暮らしているあらぽんさん。インターネットでの検索や動画サイトでのレコメンドによって、興味をどんどん深められる今を生きる「わたしたち」。 一方で、自分の関心外の情報に偶然触れることがいつの間にか少なくなってきているように感じます。 自分ではたどり着かなかった情報や人に出会える場所として、PforPの価値を再発見していきました。

【6/18(土)10:30-11:30@zoom】HIPAHIPA! まどラジオ〜対話編〜「まちで出会ったホッとするエピソード」

今回のテーマは「まちで出会ったホッとするエピソード」を中心に、以下のようなことをざっくばらんに話してみたいと思います。

・すんでいるまちや思い出の場所で出会った話
・近所の人に声をかけられて嬉しかった、救われた話
・私の中でホッとできる場所、安心する場所
PIECESがよく使う「優しい間」ってなに?と思っている方、みなさんで優しい時間を共有しませんか?

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace 【4月の活動ダイジェスト】

寄付者限定のオンラインコミュニティPforPの4月の様子をお知らせします。
※PforPは、メイトの皆様が寄付をしながら、社会も自分もwell-beingになることを目指して、イベント参加、交流ができるオンラインコミュニティです(詳細はこちら)。

日常を豊かにし、市民性を醸成するオンラインスペースPforP4月のダイジェスト

4月は、ゲストの大城さんが実際にフォルケホイスコーレに行かれた時の経験談をここでお話ししてもらいました。どのような方々と出会いどのような市民性にそこで触れたのか深ぼって話していただき、フォルケでの学びの特徴について主に話していただきました。

“フォルケのように、大学行く前のワンクションになるような学びの体験が日本でもあってもいいのになと思った。日本の教育で育ってきた子どもには、自由に自分探しをすることがプレッシャーになることもあるのかもしれない“といったコメントが寄せられました。

▶開催概要

4月8日(金) 21:00-22:00

ゲスト:大城美空さん

▶「Citizenship Lab」とは

”市民性に触れ、市民性を探求する”をテーマに、社会にもっと市民性が広がっていくことを目指し、ゲストの方をお呼びしてそれぞれの分野での市民性について学んだり、メンバー間対話よりこれからのアクションについて考えたりするイベントです。


今回のHIPAHIPAまどラジオのゲストは、自身がオーナーとして関わるコンビニのイートインスペースを、地域に開く真家知子さんでした。真家さんが行うこころコンビニの様子、そこで起きているエピソードをお聞きし、真家さんが今考えていることを一緒に対話しました。

今回の対話は「万引きをした子どもと周りの大人の話が食い違った時、どう対応したらいいのか」という問いを起点に、様々な視点から子どもたちについて私たちができることを考えました!

今回のハイライト

・1人に慣れる場所はいくらでもあるが、なぜコンビニにくるのか

・話が食い違う背景に何があるのか

・心を受け止めることと対応を考えること

▶開催概要

4月20日(火)20:00-21:00

ゲスト:真家知子さん

▶HIPAHIPAとは
子どもたちとの関わり方や市民性についてみなさんと考える対話イベントです。地域で活動している仲間の話を聞いて共に考えるゲスト回、こんなときどうする?ということを共にテーマから考える対話回があります。


▶今回対話するメイトは?

ゆみこさん:

いつか何かをやりたいと思ってはいるけど、結局何もしていない自分にモヤモヤがあったというゆみこさん。

そんな中でも今の自分にできることをしようと、寄付、5歳の娘さんの育児、家庭内の風通しをよくすること、自然の中で遊ぶこと、保存食作り、家にある食材での身体の不調の手当などをなさっています。

今回のラジオ収録も、「不安もあるけどやってみよう!」とご協力くださいました。

▶ハイライトpick up!

  • ラジオ前半は、ゆみこさんが暮らしの中で実践なさっている食養生について。春先にぴったりの食養生を、具体的に教えていただきました。

  • 「食べることで、病院に行く前に手当てをする」。それは、「優しい間がインフラのように広がり、孤立が進む前に手当てがなされる」ことと、どこか重なって聴こえました。

  • ラジオ後半は、ゆみこさんの娘さんを取り巻く子どもと大人について、共に迷いながら対話しました。「『楽しい』って、いいですね!」と、一気に道がひらけ出したヒントとは?ぜひ本編でお確かめください!

▶開催概要

・4/15(金)@YouTube

・話し手:ゆみこさん・なつこ・ゆいつん

▶ふとんで#まどラジオとは?

PIECESメイト同士が、自分の暮らしのサイズ感で市民性について対話するラジオです。

毎月第3金曜夜に20分程度配信します。週末の夜、ゆるゆると聞いてみてください◎

(毎回違うメイトが対話をします。対話したい方、大募集!)


Slackでの話題 pick up!〜ふとんで#まどラジオ ならぬ #まどzoomを開催

ふとんで#まどラジオの4月の「台所はくすりやさん」を聴いたメイトさんが「ふとんでまどzoomをやってみたい」と呟いたのをきっかけに、1週間もしないうちに実現した「ふとんでまどzoom」。

今回のトークテーマ「食養生」を出発点に、食、健康、住まい、地域を使いこなす暮らし等を話し盛り上がりました!パーソナルなことも安心して話せる、貴重な場を持つことができました。

ラジオを聞いた感想やイベントに参加してみて感じた想いや気持ちをシェアすることで、「もっと話したい!」「もっとこんなことがしてみたい!」という声をもらいます。PforPでは参加している皆さんの声をもとに新たなイベントや気持ちを共有できる場を企画していきます。


Piece for Peaceへのご参加をお待ちしております。

PIECES メイトのみなさんと、市民性醸成の道を一緒に歩んでいけること、楽しみにしています。


PforPの今後の予定

【5/20 (金)21-22時@zoom】Citizenship lab~みんなで市民性を広げるアクションを考える会
来月でPIECESは6周年を迎えます。皆さんと一緒にこれからもPIECESの活動を広げていくために、この機会に皆さんと何か形を作り、アクションしていけたら嬉しいです!

これまでこのCitizenship Labでお話しを伺ったことから、こういうことしてみたい!ということもあれば是非是非お声を寄せてもらえればと思います。

【5/20(金)22:00〜ふとんで#まどラジオ_vol.07】「“PIECESに共感するわたしたち”に開いたとびら」
5月はメイトの彩さんをお招きして収録。 彩さんが運営しているヘルスケアコミュニティ・SHIPとPforPとを比較しながら、改めてPforPというオンラインスペースがどんな場所なのかを紐解いていきました。

中でも印象的だったのは、「PforPはPIECESを応援しているわたしたちの集まりだ」ということ。継続寄付者の方をはじめ、プログラム修了生やプロボノのみなさん。多様な背景を持ったわたしたちには、PIECESを応援しているという大きな共通項がありました。

【イベントレポート】「日本に逃れてきた子どもたちが安心して過ごせるために」を開催しました。

ウクライナなどの海外から来日した子ども・若者たちが日本で安心して暮らせるように、より良い受入体制の構築が少しでも早く進むことを願って、今回はすでに受け入れをしている自治体や支援団体を対象にイベントを実施しました。直前の広報だったのにも関わらず、20名以上の方にご参加いただきました。

イベントではPIECES代表の小澤より、国を逃れて日本に避難してきた子どもたちが安心して暮らせる地域を育んでいく時、心理的およびトラウマインフォームドケアという観点から必要なことをお話ししました。
お話した内容のポイントをご紹介します。

言葉や行動の背景にある願い

子どもは言葉でうまく表現できないことを、別の方法で表現することがあります。そういった時、表面に見えているものだけを大人の思い込みで見るのではなく、その背景にある「願い」や「ニーズ」に向き合い、関わっていくことが大事です。

子どもたちの安全をつくる

トラウマ体験とは、安全が失われる体験でもあります。どんな出来事があったか、どんな風に体験したか、どんな影響が起きているかは、それぞれの子どもによっても、発達段階によっても異なります。体験や感情を安全に共有でき、受け止めてもらう環境が大切です。

大人が勝手に決めたり判断したりするのではなく、感情や思考、欲求や願い、価値観、信頼、経験を安全に出せる場をつくり、トラウマを理解していく必要があります。

トラウマ体験の影響

引き金となる大きなストレスをすぐに表現するわけではなく、周囲の大人が落ち着いてから初めて出てくることもあります。表現していないから大丈夫、というわけではないことを認識する必要があります。そしてトラウマ体験により、からだ(眠れない、だるいなど)、こころ(自分のせい、イライラしたり腹が立つ)、行動(そわそわする、うまく遊べなくなる、やる気が起きないなど)に影響が出ることがありますが、安全が確保され、日常が戻ってくる中で落ち着いてくることもあります。

そのほかにも、トラウマによる影響を症状や問題行動ではなく「対処」として考えるトラウマインフォームドケアの考え方、子どもと関わる時にレジリエンスにも目を向けていくストレングスの視点、自分の経験や価値観、信念だけに囚われず、子どものそのままをみてニーズや願いを聴いていくために必要なリフレーミングなどについてもお話ししました。

一時間と限られた時間ではありましたが、参加者からは子どもたちを受け入れるに当たって必要な配慮などについて、具体的な質問が多数あげられました。
改めて受け入れをしている自治体、支援団体の皆さまに敬意を表すると共に、今回のような具体的なノウハウを知る機会、そして専門機関や専門家との連携の必要性を感じる機会となりました。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

最後になりましたが、この企画は一般社団法人kuriya代表の海老原周子様のお声がけにより実現しました。改めて感謝申し上げます。

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace 【3月の活動ダイジェスト】

寄付者限定のオンラインコミュニティPforPの3月の様子をお知らせします。
※PforPは、メイトの皆様が寄付をしながら、社会も自分もwell-beingになることを目指して、イベント参加、交流ができるオンラインコミュニティです(詳細はこちら)。

日常を豊かにし、市民性を醸成するオンラインスペースPforP3月のダイジェスト

PIECES代表小澤が語る!PIECESがひらく市民性の世界〜Citizenship Lab〜

3月は、PIECES代表理事の小澤をゲストに呼び、今小澤がどのようなことに関心を持っていて、どのように市民性が広がっていく世界へ働きかけているかについてお話をしました。今のウクライナ危機に直面して#voiceforpeaceのキャンペーンを立ち上げた話や、企業がどのように市民性醸成にこれから関わっていけるだろうかという問い、市民性(Citizenship)の概念を広く届けていくためにそのプリンシパルをメイトの皆さんとも一緒に考えて言葉にしていきたいというアイデアが出ていました。

実際の参加者の皆さんからは、”「市民性」とはどういうことかがもっと広まっていくと、「ああ、私も市民の一員なんだ。私も社会資源なんだ。じゃ、もっと社会活動に興味を持ってみようかな。」ということになるような気がしている”、などという声を寄せていただきました。

▶開催概要
3月11日(金) 21:00-22:00
ゲスト:小澤いぶき(PIECES代表理事)


▶「Citizenship Lab」とは
”市民性に触れ、市民性を探求する”をテーマに、社会にもっと市民性が広がっていくことを目指し、ゲストの方をお呼びしてそれぞれの分野での市民性について学んだり、メンバー間対話よりこれからのアクションについて考えたりするイベントです。


HIPA!HIPA!対話 ー東日本大震災(3.11)について思うことー

今回のHIPAHIPA~対話編~では、東日本大震災(3.11)について対話しました。11年経ったから今だからこそ、当時の自分の気持ちや現地への想いなどを語ってみました。

参加メンバーは東北が出身の人、3.11の時に海外にいた人、ボランティアに行けなかった人、福島に旅行に行った時に考えた人など、様々なメンバーが自身の経験と想いを語りました。最後のチェックアウトでも、対話で語られなかった話や感じたことなどがシェアされているので、ぜひみてみてください◎

今回のハイライト
・クラスメイトという身近な人たちの経験を後で知った
・3.11が終わったことと捉えている人もいれば、まだ続いている人もいる
・「復興ってどんな感じ?」と聞かれたことが衝撃だった
・被災してないから語っちゃいけないと感じていた

▶開催概要
3/15(火)参加者6名

▶HIPAHIPAとは
子どもたちとの関わり方や市民性についてみなさんと考える対話イベントです。地域で活動している仲間の話を聞いて共に考えるゲスト回、こんなときどうする?ということを共にテーマから考える対話回があります。


ふとんで#まどラジオ【vol.05 私も誰かに見守られていたのかな】実施報告


▶今回対話するメイトは?

きこぽぅ(細野由季恵)さん:

5年ほどPIECESに継続寄付をしてくださっているきこぽぅさん。

PIECESメイトの皆さんにお渡ししていた「ありがぽぅシール」の生みの親のクリエイターさんです。

人と人、また、人だけに限らない生命・世界の間に「優しい空気や距離感が生まれた瞬間」を「きこぽぅ発生ポイント」と表現。

「より寛容な私たちの社会」を生み出すアイデアを、noteなどを通して発信し、問い続けていらっしゃいます。


▶ハイライトpick up!

  • ラジオ前半は、きこぽぅさんご自身が出会ったとある親子連れについてのお話でした。遊びに行った公園で、とあるお父さんがお子さんに手を上げている場面を目撃したきこぽぅさん。それを受けて、ご友人やCforCの仲間に相談してみたり、地域のサポートセンターに電話してみたり。「あの時どうすれば良かったんだろう」という思いと共に、当時を振り返っていきました。

  • ラジオ後半は、地域の中で子どもを見守る大人について。役割の有無に関わらず、実は見守ってくれている人たちの存在について対話しました。

▶開催概要

・3/18(金)@YouTube

・話し手:きこぽぅ・なつこ・ゆいつん

▶ふとんで#まどラジオとは?

PIECESメイト同士が、自分の暮らしのサイズ感で市民性について対話するラジオです。

毎月第3金曜夜に20分程度配信します。

週末の夜、ゆるゆると聞いてみてください☺️

(毎月違うメイトが登場します。対話したい方、大募集!)




slackでの話題 pick up!〜市民性や優しい間の事例集シェア!〜

「感覚的にはわかるんだけど、説明しづらい」と言われがちな「市民性」&「優しい間」ということで、PIECESが行うプログラムCforCで、今年度作ったのがこちら「優しい間百科」です。
優しい間のエピソードや「何かしたいけど、何から始めたらいいんだろう」という人向けの具体的なアクション紹介などを紹介しています。
メイト限定で公開させていただきました。


Piece for Peaceへのご参加をお待ちしております。

PIECES メイトのみなさんと、市民性醸成の道を一緒に歩んでいけること、楽しみにしています。



PforPの今後の予定

【4/8 (金)21-22時@zoom】フォルケホイスコーレから学ぶ市民性の実践〜Citizenship Lab 教育編〜
Citizenship for Childrenプログラム全身のコミュニティーユースワーカー育成プログラム4期(私のプログラム同期です!)の大城美空さんより実際にフォルケホイスコーレに行かれた時の経験談をここでお話ししてもらいます。
"フォルケホイスコーレとはどういう学校?どのような教育が行われている?"
"フォルケホイスコーレの中で生まれている市民性って一体どのようなもの?"
このような問いに関心のある方はぜひご参加を◎


4/19 (火)20-22時@zoom】HIPAHIPA! まどラジオ〜ゲスト編〜地域の風景と課題、まちのハブとしてのコンビニ
自身がオーナーとして関わるコンビニのイートインスペースを、地域に開く @真家 知子 さん。そんな真家さんが行うこころコンビニの様子、そこで起きているエピソードをお聞きし、今まいえさんが考えていることを一緒に対話します◎

4/15 (金)⋅22:00〜ふとんで#まどラジオ_vol.06「台所はくすりやさん」
今月はメイトの ゆみこ さんをお招きして収録。寄付、5歳の娘さんの育児、家庭内の風通しをよくすること、自然の中で遊ぶこと、保存食作り、家にある食材での身体の不調の手当などをなさっています。「食べることで、病院に行く前に手当てをする」。それは、「優しい間がインフラのように広がり、孤立が進む前に手当てがなされる」ことと、どこか重なって聴こえます。ぜひきいてみてください◎

世界で戦争や紛争が起きている時、子どもとの関わりで知っておいてほしいこと

ウクライナ・ロシア情勢が刻々と変化する中で、子どもたちもニュースでそのことを目にする機会や、大人が話すことを耳にする機会が増えているかもしれません。

私たちが自分なりに社会で起きていることを受け取っているように、子どももその子なりに起こっていることを受け取っています。受け取ったことをどのように認識するか、どのように対処するかは年齢や発達、そして一人一人違います。
いつもと違う状況やニュースなどで知ったことに関しての疑問や不安を、「大人に何度も聞く」といった形で表現する子もいれば、遊びで表現する子やもいます。大人から見ると「困ったなあ」と感じる行動や、「赤ちゃん返り」しているように見えるような、いつもと違う様子に見える状態が、その子なりのサインである場合もあります。

大きな危機が起きた時、私たちの心身はその危機に対応しようとします。そのサインとして、さまざまなサインがみられます。それはとても自然なことで、私たちの力でもあります。

このような時に子どもに起こること、そのことに対して子どもと共にできることを共有します。

書き手:

小澤 いぶき

PIECES代表理事 / 児童精神科医 / 東京大学客員研究員


1.子どもは、どんな時に社会の危機を受け取るの?

・自分の生活がいつもと変わる

・戦争のニュースで生々しい映像、強く印象に残るいつもと違うニュースが流れる。そのことに対して大人の様子もいつもと違う

・過去に怖かったことを思い出すようなニュースや話題が身近で話される、流れている

・見通しがつかない

・ルーティンでやっていたことが変わる

・突然イベントがなくなる

・いつも行っていた場所に行けなくなる

・周りの雰囲気がいつもと違う

今回はウクライナ・ロシアの影響を念頭に記載していますが、一般的に不安を感じる時は、ここに書いているものだけではありません。

今回のような状況で、お子さんが「何かいつもと違うことが起きている」と感じるのはとても自然なことです。

2.危機を知ったり、体験した時は子どもにどんな変化があるの?

子どもたちは、言葉で伝えてくれる以外に、行動や身体、心を通して様々な形でサインを出してくれることがあります。これらはその子なりに、今起こっていることに対処しようとしているその子の力でもあります。

・いつもできていたことをやらなくなる

・ぼーっとする

・おねしょが増える、頻尿になる

・ご飯の量が減る

・寝つきが悪い、途中で目が覚める

・腹痛などの身体の症状

・いつもより甘える、一人でいるのを怖がる

・会話が減った、なにか言いかけてやめる

・いつもよりこだわりが強くなる、なんども同じことを聞く、やる

・いつもより落ち着きがなくなる、そわそわする、イライラしやすい

・兄弟などとの揉め事や喧嘩が増えた、何かや誰かに当たる

・勉強に集中できない

ここに書かれているものだけではなく、様々な形でサインを出しています。ぜひ子どもの様子がいつもと比べてどうかを丁寧にみてみてください

危機に対応するために過覚醒になることもあります。低年齢であればあるほど、言葉以外で表現する頻度が多いかもしれません。

周りの状況を繊細に見て、自分の不安や悲しさ、恐怖、疑問などを表に出せず我慢しているお子さんもいます。一見何もないように見えるからといって、何も感じていないというわけではないこともあります。
また、子どもは遊びの中で様々なことを表現します。見たニュースを「爆弾ごっこ」「ミサイルごっこ」のようにあそびで再現することもあります。

保護者も戦争のニュースを気にしながらも、新型コロナウイルスに関する対応、新年度への準備など、日々さまざまなことに対応しており、お子さんに気を配るのは物理的にハードルがあるかもしれません。
保護者だけが頑張るのではなく、複数の大人の目でお子さんに関心を向けていける環境を周囲が一緒につくっていくことも大事なことの一つです。

3.子どもにどんな風に関わったらいいの?

①心と身体の変化に目を向ける
・いつもと違う状態や行動に気を配る

・子ども自身、自分でもどうして良いかわからないと感じていることもあります。いつもよりできないことが増えたように見えても、急かさず、子どもが何に困っているのか丁寧に観察する

・子どもなりに対応していること、やっていること(子どものレジリエンス)にも目を向ける

②子どもに対する声がけ
・子どもの感情を言葉にして受け止めてみる
例:「悲しかったんだね」「嫌だったね」「嬉しかったね」「楽しかったね」など

・自分の感情に自分で気づくことが難しいこともあります。子どもの身体の状態を手がかりに、気持ちを探ってみるのも一つの方法です
例:「顔があついね」「いつもよりドキドキしてるんだね」「いつもより身体がかたくなってるかな」など。「怖かったね。心配になったね」など感情を共有する。

・できるだけ肯定的な言葉がけを心がける。大人からみたら当たり前だと思うことでも、子どもにとってはとても頑張ってやっていることも。
例:「歯を磨いたんだね」「着替えたんだね」と当たり前に目を向けて言葉にして伝える。

③生活の工夫
・可能な範囲で子ども自身が選択できる余地を作り、選択をまずは受け止める。もしその選択が叶わない場合は、違う方法を提案したり一緒に考えたりする。
※子どもにとって自分の意思ではどうにもならないことが続く時は、子どもが小さくても自身で決められることをつくってみるのも大切なことの一つです。

・日々の中に、小さな楽しみやほっとできる時間をつくってみる

・身体をケアし、リラックスする時間をつくる
例:深呼吸をする、手をぎゅっと握って開く、触られるのが嫌でなければ背中をマッサージするなど

・大人と一緒に情報から離れて、違うことをする時間をつくる。好きなことを大事にする。

・普段と変わらずにできることは、無理がない範囲で続ける
※規則正しい生活(いつもと同じ時間に寝る、ご飯を食べるなど)は安心感につながります。

・遊ぶことや身体を動かすことはとても大切なので、可能な範囲で取り入れる

④遊びに対して
・まずは無理に止めずに見守りましょう。苦しそうに同じ遊びを何度も何度も繰り返す場合、遊びが何度も悲しい結果に帰結する場合、良い形で遊びを終えられるように一サポートしてみてください。

いつもより保護者に「見て見て」と共有することが多かったりするかもしれません。体験を共有し、感情を受け止めてもらえることは、子どもが危機を乗り越える上でとても大事な体験です。

ただ、「見て見て」に対して、その体験や感情を受け止め共有することがすぐに叶わないこともあります。そんな時は「見せてくれて嬉しいな。ありがとう。〇〇時になったら見るね。」と声をかけて、一緒に体験や感情を共有し受け止める時間をつくったり、子どもと一緒に「見て欲しいもの」を置いておく宝箱や、秘密の場所などを考えて、その箱を開ける時間を決める、なども一つの方法です。

4.起こっていることについて子どもに伝える時

大人にとっても予測が難しいことも多いかと思いますが、今起こっている事実を子どもの年齢に合わせた言葉で丁寧に伝えてみてください。

わからないことがあった場合もごまかしたり、嘘をついたりせずに「自分もわからないこと」を伝え、「わかったら伝えること」を丁寧に伝えてください。見通しがつかないと、何度も同じことを聞いてくるかもしれません。そんな時は、できる限りで同じことを繰り返し丁寧に、穏やかに伝えてください。

繰り返し聞かれることに対応する時間や気持ちの余裕がないことがあるのも自然なことです。そんな時は「聞いてくれてありがとう。」と伝えた上で、気になることを聞く時間を決めるといいかもしれません。
文字が書けるお子さんであれば、「気になることノート」や、「気になることボックス」を作って、気になることを書いた紙を入れるなどして、書いたものに答える時間や書いたものに言葉で返信するなどをしてみてください。

子どもへの対応や関わり、話の伝え方については、セーブザチルドレンが出されている「専門家がすすめる、子どもと戦争について話すときの5つのポイント」も参考にしてみてください。

5.最後に

子どもに関わる大人自身も、気づかないうちに疲れていることが少なくありません。

過去の体験をニュースの映像で思い出し、苦しくなったり涙が出たり、呼吸が浅くなることもあるかもしれません。それもとても自然なことです。ぜひ情報から離れて、深呼吸したりストレッチをしたりとリラックスする時間をつくってみてください(できる範囲で、無理をせず)。

また、子どもも子どもに関わる大人も、このような状況でもできていることがたくさんあります。当たり前にやっていることやできていることに目を向けてください。そして、自分の中にある感情を大切に受け取ってください。

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace 【2月の活動ダイジェスト】

寄付者限定のオンラインコミュニティPforPの2月の様子をお知らせします。
※PforPは、メイトの皆様が寄付をしながら、社会も自分もwell-beingになることを目指して、イベント参加、交流ができるオンラインコミュニティです(詳細はこちら)。

日常を豊かにし、市民性を醸成するオンラインスペースPforP2月のダイジェスト



書籍から学ぶ!市民性を深める読書会〜Citizenship Lab〜

2月は、PIECESよりオススメの書籍などをみんなで読み合い、そこで感じたこと・考えたことをみんなで分かち合うという形式で、読書会を開催しました。この企画の中で、数人のメンバーに事前に要約してくださった内容を参加の皆さんへシェアしてもらい、その内容を聞いて感じたことをみんなで共有し、対話を味わいました。

対話の中では、寄付や贈与と交換についての話などがあり、”贈与と交換は、単純に割り切れるものではなくて、表面上は交換であってもそこには貨幣価値にならない思いやりや感謝のこころが隠されていることは多いのではないのだろうか”などの感想が寄せられました。

▶開催概要
2月10日(木) 21:00-22:00
読書本:うしろめたさの人類学(松村圭一郎著)


▶「Citizenship Lab」とは
”市民性に触れ、市民性を探求する”をテーマに、社会にもっと市民性が広がっていくことを目指し、ゲストの方をお呼びしてそれぞれの分野での市民性について学んだり、メンバー間対話よりこれからのアクションについて考えたりするイベントです。


HIPA! HIPA! ゲスト:シェア型図書館「本と暮らしのあるところだいかい文庫」を運営する守本陽一(もりもん)さん


今回のHIPAHIPA~ゲスト編~では、兵庫県で医療者が屋台を引いて街中を練り歩く「YATAI CAFE」、シェア型図書館「本と暮らしのあるところだいかい文庫」を運営する守本陽一(もりもん)さんにお話を聞きました。

それぞれの活動の話に加え、場づくりの話が多く出てきました。特に「関わりのグラデーションをどうつくるか」ということに関しては、巻き込み方、声の掛け方、関わる人たちの心得など、もりもんさんの考えや場づくりのエッセンスがたくさん話されていました!

▶開催概要
2/18(木)参加者10名

▶HIPAHIPAは、子どもたちとの関わり方や市民性についてみなさんと考える対話イベントです。地域で活動している仲間の話を聞いて共に考えるゲスト回、こんなときどうする?ということを共にテーマから考える対話回があります。


ふとんで#まどラジオ【vol.04  お金に愛を乗せて】実施報告

  

今月対話するメイトは?

五井渕利明さん(ごいごい):

ごいごいさん一家は、箱根に移住して約一年。ご近所のカフェの一角に、ごいごいさんご夫婦チョイスの古本コーナーがあるそうです。この「カフェ」や「古本」を介して、豊かな繋がりと循環が生まれている近況を、愛とともに語ってくださいました。


ハイライトpick up!

  • (自分チョイスの古本が売れたとき)本を売るというよりは、誰かの「違う価値観との出会い」をお手伝いできたなあと感じられる。

  • 愛が乗ったお金の循環の中に身を置く、ということに満足感がある。

  • 魂を乗っけられる人って、推せる。

▶開催概要

・2/18(金)

・話し手:ごいごい・なつこ・ゆいつん


▶ふとんで#まどラジオとは?

PIECESメイト同士が、自分の暮らしのサイズ感で市民性について対話するラジオです。


slackでの話題 pick up!〜世界にあなたの声を〜

今回のロシアとウクライナの件で、心を痛めていらっしゃる方も多いかと思います。

PforPのslackでもたくさんの方が、それぞれに「今感じていること」を共有してくださいました。いろんなSNSで意見が出され「議論」が起きていますが、PforPでは議論ではなく、気持ちのシェアも多くあったのが印象的でした。市民性は「自分がどう感じるか」という「心」から始まっていく、それを肌で感じました。

また、ここでのメイトのみなさんとの話をうけ、PIECESでは「市民」にできることを、ということで「世界にあなたの声を」というキャンペーンもスタートしました。(運営チームの1つです)

ぜひご参加くださいね!

https://voiceforpeace.world/


Piece for Peaceへのご参加はこちらから

PIECES メイトのみなさんと、市民性醸成の道を一緒に歩んでいけること、楽しみにしています。



今後の予定

3/11(金) 21:00〜PIECES代表小澤と語る!PIECESがひらく市民性の世界〜Citizenship Lab〜
"PIECESの目指す市民性が広がる世界には、どのような景色が広がっているのだろう?
"PIECESがどのような世界をイメージして活動に取り組んでいるのか知りたい!"
今回のCitizenship Labでは、@いぶき_PIECES にゲストとして参加いただき、今まさにどのような想いを持ってどのようなことに取り組んでいるのかを話してもらいたいと思っています。また、せっかくの機会なので皆さんが普段聞きたいと思っていたけど、なかなか聞く機会がなかったというようなことがあればこの場でシェアできる場を作ろうと思います

23/15 (火)20-21 HIPAHIPA 対話
3月といことで、テーマは「東日本大震災」を中心に、以下のようなことをざっくばらんに話してみたいと思います。批評ではなく、感じていることの対話をしていく時間です◎

3/18 (金)⋅22:00〜ふとんで#まどラジオ_vol.05「私も誰かに見守られていたのかな」
今月はメイトの @YUKIE HOSONO さんをお招きして収録。PIECESメイトの皆さんにお渡ししていた「ありがぽぅシール」の生みの親のクリエイターさんです。人と人、また、人だけに限らない生命・世界の間に「優しい空気や距離感が生まれた瞬間」を「きこぽぅ発生ポイント」と表現。
「より寛容な私たちの社会」を生み出すアイデアを、noteなどを通して発信し、問い続けていらっしゃいます。

4/2(土)10:00〜welcome&今月のチェックイン会

こどもがこどもでいられる社会を|寄付キャンペーン2021終了のご報告

2021年12月12日から2022年1月31日までの約1ヶ月半で150名のPIECESメイト(毎月の継続寄付者)を募る寄付キャンペーンが終了しました。

「こどもがこどもでいられる社会を」をテーマに実施してきた寄付キャンペーンでは

  • 新たに126名のPIECESメイト

  • 79名の方から571,170円の単発のご寄付

を頂戴しました。キャンペーン中にご寄付くださった皆さま、応援してくださった皆さまへ改めて感謝申し上げます。

目標としていた150名にはあと少し及ぼなかったものの、改めてPIECESを応援くださる方がたくさんいらっしゃることを実感することができ、PIECESメンバー一同感謝の思いで一杯です。
今回の寄付キャンペーンを経て、455名の方に現在PIECESメイトとして歩みを共にしていただいています。
5周年を迎えた今年度、これほど多くの方にPIECESを応援していただけていることに改めて感謝いたします。

a piece for peace

おひとりお一人の願い、託してくださる想いが本当に嬉しく、共に同じ未来を願って歩んでいけることを心強く思います。

キャンペーン期間中にはたくさんのシェア・コメントでの応援もありがとうございました!

今回のキャンペーンは、PIECESをカタチづくる多くの方々と共に進めることができました。

連載してきた #note は15本!#わたしがPIECESを好きなわけ のタイトルで、それぞれの目線から言葉を紡いでくださいました。(note企画はプロボノの中原さん、高島さんがマネジメントしてくれました!)

PIECESを、PIECESという生態系を愛する言葉でいっぱいになりました。ぜひ、ご覧いただき、この生態系の仲間になっていただけると嬉しいです。


子どもが子どもでいられるとは、子ども「らしく」いられることとは異なります。
「子どもらしさ」では、大人から向けられる物差しや
子どもらしくない子どもといった排除を生む可能性もあるからです。
子どもが子どもでいられるというのは、その子がその子としていられること。
私が私でいられる、あなたがあなたでいられることと繋がっています。

こどもがこどもでいられる社会をあなたの手元から、共に紡いでいけたら嬉しいです。

PIECESメイトのみなさまからのご寄付は、様々な背景によって子どもたちが社会的に孤立することを防ぐ活動や、PIECESが行っている市民性醸成プログラムにかかる費用に活用させていただきます。いただいたご寄付とお気持ちが、私たちの活動を通して、子どもたちにきちんと届いていくように努めてまいります。

#ひろがれPIECES

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace 【1月の活動ダイジェスト】

2021年12月から、新しいプロジェクトとして、PIECESメイト(月額寄付者)が集い・つながる「Piece for Peace(PforP)」というオンラインスペースが始まりました。

PforPは、メイトの皆様が寄付をしながら、社会も自分もwell-beingになることを目指して、イベント参加、交流ができるオンラインコミュニティです(詳細はこちら)。

1月の様子をお知らせします。1月は30名弱の方に新しく参加していただきました。


【イベント紹介】

Citizenship lab 〜事務局長斎が語る市民性とは〜


イベント「Citizenship Lab」は、”市民性に触れ、市民性を探求する”をテーマに、社会にもっと市民性が広がっていくことを目指し、ゲストの方をお呼びしてそれぞれの分野での市民性について学んだり、メンバー間対話よりこれからのアクションについて考えたりするイベントです。

1月は、PIECES事務局長の斎より、”市民性”とは何か?、地域コミュニティにおいて市民性が求められている背景などを話し、みんなで思いを共有しました。

また、イベント後の感想では、”もう一度、自分が地域の一員であることを意識的に自覚しながらまわりの人と関わること、自分とか家族から少し視野を広げることが市民性の一歩なのかなと思っています” "一人ひとりの小さな勇気や行動が、じわじわと広がり、周りにいる人たちに優しい間を紡いでいくのだなぁと思います" などのコメントが寄せられ、ひとりの市民として社会に想像力を働かせて関わる在り方について考える良い機会に繋がりました。

▶開催概要

1月14日(金) 21:00-22:30@Zoom
ゲスト:斎 典道(PIECES事務局長)


【イベント紹介】


HIPA! HIPA!~対話編~「不登校・ひきこもり」をテーマに対話

HIPAHIPAは、子どもたちとの関わり方や市民性についてみなさんと考える対話イベントです。

今回のHIPAHIPA~対話編~では、「不登校・ひきこもり」をテーマに集まったメンバーと対話をしました。参加メンバーの中には、お子さんが不登校状態にあるという方、中学校の相談員として活動している方がいらっしゃいました。出会ってきた子どもたちの話を、日々の迷いや葛藤と共に話しました。

『「当事者」になる時間は大切』という親視点の葛藤の感想や『別室登校だった中学生が、学校見学で厳しい言葉を聞き現実に向き合っても、彼が揺らがなかったのは、今までのサポートがあったからではないか』といった新たな視点が参加者から出てきました。

▶開催概要
1/18(火)20:00〜21:00


【毎月お送りするPforPのラジオコンテンツ】

ふとんでまどラジオ

▶ふとんで#まどラジオとは?

PIECESメイト同士が、自分の暮らしのサイズ感で市民性について対話するラジオです。毎月第3金曜夜に20分程度配信しています。

▶今回対話するメイトは?

岡本良次さん:
「やりたいことをして生きる」「未来には夢しかない」。
PIECESメイトであり、SNSで上記のような発信をしている良次さん。
そんな発信をするきっかけとなった子どものひとことについて、聞かせてくださいました。

▶ハイライト

PIECESと関わる時、普段より優しくなれている自分がいる。そんな自分に気づいて嬉しくなる。それが継続寄付の理由にもなっている。

クラブハウスで出会った人たちは、「特別扱い」してほしいんじゃない。「普通に」話ができる関係性に心地よさを感じているんだ。そこに気づけたのは、PIECESとの関わりがあったからかもしれない。

「優しい」って、きっと気遣うとか配慮するだけじゃない。

▶開催概要

・1/21(金)@YouTube
・話し手:岡本良次・なつこ・ゆいつん


【その他、交流】

pick up①

C for C修了生でPIECESメイトのかげさん(影近卓大さん)の取り組みが、メディアに掲載されました。

誰もが地域に溶け込んで、ありのままで暮らせるように

かげさんは、昨年の4月に、多摩市で、重症児者の通所事業×駄菓子屋の「+ Laugh(アンドラフ)」を開かれました。 PIECESでは、昨年のHIPAHIPAスポット紹介で、かげさんの場づくりにかける思いを伺っています。

HIPAHIPAスポット紹介(+Laugh)

この機会に、ぜひご覧ください!

 

pick up②

1/10にNVC(非暴力コミュニケーション)の提唱者であるマーシャル・B・ローゼンバーグの新著『「わかりあえない」を越える』 オンライン読書会を開催しました。

一人の「本が届いたよ!」投稿に反応した方々が中心になって、数日で読書会企画へ。 slackでの自己紹介、本や記事のお薦めを通して、お互いが普段考えていることや悩みを共有しながら緩やかに繋がっていけるのが、P for Pならではの楽しさです。


PforPの説明についてはこちら

子ども若者の孤独・孤立を予防するために。|PIECESの政策提言に関する活動について

PIECESでは2019年より、子どもや若者の孤立に関する政策提言を行っています。

2021年度は孤独・孤立対策、子どものwellbeingに関する政策提言及び、子ども庁(現子ども家庭庁)設置に向け、子どもの心のケア(トラウマインフォームドケア)、そして子どもの権利を保障する政策の必要性について、代表の小澤いぶきが提案し、ヒアリングを受けてきました。今回はそういった政策提言に関する活動について、ご報告します。

①孤独・孤立対策について

2021年5月、孤独・孤立対策に関する連絡調整会議に向けて、孤独・孤立の定義に関する提案、考え、実態調査の必要性とその際の重要な観点についてヒアリングを受け、提案を行いました。

資料(有識者、NPO法人等のヒアリングにおける主な意見等)

②子ども庁(現子ども家庭庁)について

2021年11月、子ども庁(現子ども家庭庁)設置に向けてヒアリングを受けました。見落とされがちな「子どもの心」のケアや心の傷の予防・ケアのできる地域のエコシステム構築の必要性について提案しました。これは虐待予防等、子どもたちの心に影響することの予防やケアを行う体制を整えることにもつながります。

また、「子どもの権利」を保障するための「子ども基本法」の必要性についても、提案・要望を行ったほか、新公益連盟を通して、「子ども基本法の策定」「孤独・孤立対策」において、まだ対策に入っていない外国人や性的マイノリティ等の包摂に関する明記について、与党の予算・税制改正に関するNPO/NGOへのヒアリングについても要望しました。


誰もがその存在を尊重され、安全に生きていくことが当たり前になるプロセスの中で、制度によってその権利が保証されているかどうかということが、一つ大事な道のりとなることがあります。制度で自分の安全が保障されていないことが、その人の尊厳に関わっていることがあります。

まだ自分たちが出会っていない、さまざまな環境にいる方々も同じ地域で生きていること、この時代を共にしていること、その全ての人にとっての政策があるわけではないことを忘れずに、その方々の願いと私たちの市民性に根ざしたwellbeingという願いの重なりが、この先にバトンとして渡っていくような「市民性に根ざした政策」をこれからも考え、問い直し、提案していきたいと考えています。

制度をつくっていくのも、活用していくのも私たち市民一人一人です。一人一人の眼差しや関わりで、日常にその人が存在して大丈夫だと感じられるかどうかの文化は私たちが醸成しています。
市民性に根ざした制度を考えながら、市民性に根ざした日常を、これからも共に作っていきます。 

認定NPO法人PIECES 小澤いぶき

アニュアルレポート2020-2021ダイジェスト

PIECESの1年間の活動をご報告するアニュアルレポート2020-2021が完成しました!

PIECESの事業や関わる人の輪が大きく広がった1年の軌跡を、ぜひご覧いただけたらと思います。
pdfバージョンをダウンロードいただくことも可能です。(ダウンロードはこちら

  1. 代表ポエム:優しい間のある暮らし

  2. ISSUEとMISSION

  3. 活動① Citizenship for Children(市民性醸成プログラム)

  4. 活動② Reframe Lab(アートプロジェクト)

  5. 活動③ Cultivate Citizenship(広報啓発活動)

  6. PIECES5年の歩み

  7. PIECESからのお知らせ

  8. 活動計算書

  9. サポートいただいた企業

  10. 5周年お祝いメッセージ


1. 代表ポエム:優しい間のある暮らし

今すぐには見えないかもしれないけれど、一人ひとりの市民性野崎に誰かの暮らしがあるように、泉のように湧いた小さな豊かさの種が、芽吹いているかもしれません、

一人ひとりの手元にある温かい間が、紗あきの源になっていく、そんな「優しい間」のある暮らしを。

PIECES代表 小澤いぶき

2. ISSUEとMISSION

ISSUE

頼れない・頼る人がいないという「子どもの孤立」

  • どこにも相談できる人がいない・・・21.8% *1

  • どこにも助けてくれる人がいない・・・11.3% *1

  • どこにも居場所がない・・・5.4% *1

  • 支援期間を利用しようと思わない・・・69.7% *2

※1:内閣府「子供・若者白書」令和3年度
※2:内閣府「子供・若者の意識に関する調査」令和元年度

貧困や家族の病気、いじめなどでしんどいときや傷ついたときに、家庭・学校・地域などで誰にも頼れない、頼る人がいない「子どもの孤立」。
それにより、心の傷が悪化するまでケアされず、深刻な状態へとつながる子どもたちがいます。

MISSION

一人ひとりのマインドセットをアップデートし
社会のなかに市民性を醸成する

私たちの目指す未来は、子どもたちが孤立せず、優しいつながりが溢れる未来です。それは、小さな困りごとや、小さな心の傷が生まれた時に、身近な関係性の中でケアされ、お互いに癒しあっている世界です。

私たちPIECESは、Citizenship for Childrenなどの事業を通じて、一人ひとりのマインドセットをアップデートし、社会の中に子どもたちの困りごとや痛みを見過ごさない市民性が醸成されていくことに取り組んでいます。

専門家だけではなく、私たち一人ひとりが優しい間をつむぐ市民性を発揮していくことで、子どもの心の傷が身近な関係性の中でケアされ、子どもの孤立は解消されていくと考えているからです。

3.活動① Citizenship for Children(市民性醸成プログラム)

子どもが孤立しない地域をつくる市民性醸成プログラム
「Citizenship for Children」とは?

Citizenship for Children(以下CforC)は、子どもと自分にとってのより良いアクションやあり方を探究する「市民性」の醸成を目指す研修プログラムです。
子どもと自分と地域にとってのwell-beingを実現するために、仲間とともに心地よく迷いながら、自分なりの市民性を探究していきます。

2016年から実施しているCforCは、2019年度からは全国へ展開し、各地の協働団体と共に活動を広げています。

2020年度は3つのコースに計136名が参加しました。2021年度は「みつめるコース」「うけとるコース」「はたらきかけるコース」とコース名を刷新し、65mりが受講しています。

また、CforCのエッセンスを活用して団体向けの研修プログラムも実施しています。

4. 活動② Reframe Lab(アートプロジェクト)

一般社団法人Whole Universeとの共催のもと、2018年から活動を続けている「Reframe Lab」は、豊かな想像力を育む「あそび」や「まなび」を開発し、アート、教育、医療、福祉がつながるプラットフォームを構築していくプロジェクト。

今年度は「ミエナイモノと世界をあそぶ」をテーマに、絵本と映像を制作しました。

絵本はpdfにてダウンロードが可能です。(詳細はこちら
映像はYoutubeにてご覧いただけます。
お子さんと一緒に、みんなで、ぜひ楽しんでください。

5. 活動③ Cultivate Citizenship(広報啓発活動)

子どもを取り巻く社会をつくる一員である私たちが大切にしたい視点や、心のケア、子どもと関わる際に大事なことなどに関する情報を、PIECESでは啓発活動の一環として発信しています。

PIECESの発信するアウトプットに触れたあなたの手元から、優しい間が紡がれていくように。「耕す」という意味のCultivateを使い、PIECESの啓発・広報の取り組みを「Cultivate Citizenship」と名づけました。

①虐待防止月間

虐待を足元から予防するためにイベント・キャンペーン・記事で啓発。
記事はこちらから

②#問いを贈ろう

1日1つ贈られる問いを通じて、自分・社会・未来のwell-beingを考える1ヶ月。PIECESや著名人の皆様から様々な問いが贈られました。

全ての問いはこちらから

③HIPAHIPA

「優しい間」について考えるイベント、HIPAHIPA。CforC修了生の現場に実際に足を運んだり、話を聞いたりして、自分の関わりやまちの中のでき度とについて優しい間のメガネで見つめてみます。

6. PIECES5年の歩み

2021年6月22日に団体設立から5周年を迎えたPIECES。

5年間の歩みをダイジェストでまとめました。スタッフからの一言も必読です。

ただひたすらに大きなビジョンを掲げたPIECESは、今では約10名のスタッフに、20名のプロボノ・インターン、約450名の継続寄付者(PIECESメイト)、多くの方に関わっていただきながら育ってきました。

PIECESに関わり、共に未来を描いてくださった全ての皆様に、心から感謝申し上げます。

7. PIECESからのお知らせ

PIECESでは様々な形でご寄付を受け付けています。

【news】オンラインコミュニティPiece for Peace がスタート(詳細はこちら

企業・団体向けの講演や研修も受け付けています。

各種SNSでの発信もぜひご覧ください!

8. 活動計算書

9. サポートいただいた企業

法人や団体の皆様からご寄付や助成金をいただいたことで、CforCを全国に広げていくことができました。これからも、さまざまな形でパートナーシップを育んでいただける法人さまを募集しております。

来年度に向けて

CforCをより多くの人へ、子どもたちへ。

これまで、CforCには共感しているし学びたいがなかなか時間がないというかたや、タイミングが合わないという声もいただいてきました。そこで来年度は、CforCのエッセンスを、より手軽に感じていただけるよう、webサイトのリニューアルやプログラムに参加いただかなくても学ぶことができるコンテンツの制作などを行う予定です。

また、CforCのエッセンスを寄付者の皆さまにも共有していき、市民性の輪を広げていければと考えています。お楽しみに!

10. 5周年お祝いメッセージ

PIECESに関わる役員・スタッフ・まきば(プロボノ)メンバーから5周年に向けたメッセージを集めました。

たくさんの方に支えられ、共に歩みを進めてきた5年間。
本当にありがとうございます。そして、これからもどうぞよろしくお願いいたします!


 
 

アニュアルレポートは「継続寄付者のみなさま」と「1万円以上の単発寄付をくださったみなさま」へ紙媒体でお渡しをしております。ぜひ最新のアニュアルレポートをお手元でご覧いただけたら嬉しいです。

PIECESの活動はみなさまからの継続的なご寄付によって支えられています。来年度以降も活動を共に継続・発展させていく仲間になってくださいませんか?

 
 

Citizenship for Children 2021 が終了しました!

イラスト:Jessie(J.)

2021年7月から始まったCitizenship for Children 2021(CforC)ですが、PIECESメイトをはじめとするたくさんの方々に支えられ、無事終了することができました。

CforCは、子どもと自分と地域にとってのwell-beingを実現するために、仲間とともに心地よく迷いながら、自分なりの市民性を探求するプログラムです。今年度は新たな体制として、みつめる・うけとる・はたらきかけるという市民性発揮の3視点に沿ったコースで開催しました。

みつめるコース 参加者64名
7月から3ヶ月間実施したみつめるコース。『同じ志を持った仲間とともに、子どもに心で応えるためのまなざしを学ぶ』ということに重きを置き、自分自身や子どもの感情、地域や社会の出来事をありのままにみつめていくためのまなざしやマインドセットを探求し、子どもと自分、地域のwell-beingを実現するためのベースとなるエッセンスを、講座とゼミで学びました。

うけとるコース 参加者4名
みつめるコース修了後、『安心できる仲間と、発見したり葛藤したりしながら、私らしい「優しい間」を問い続ける』ことを学ぶ、うけとるコース。みつめるコースの内容に加え、リフレクションを通して、目の前の子どもの感情や願いに目を向けると同時に、自分自身の感情や願い、価値観にもじっくり向き合うプロセスを体験していきました。

はたらきかけるコース 参加者30名
みつめるコース修了後、『わたしたちのうけとった違和感や想いを、形にすることで優しい間のあふれる地域へ』と目指していく、はたらきかけるコース。みつめる・うけとるコースの内容に加え、実際に自分も子どもも生きる地域で自分らしいアクションをしていくために、まちの資源の活かし方やコミュニティづくりについて探求していきました。

CforCに関する記事はこちら

参加者の声

今年の参加者から以下のような声が届いています。

“beingを受け入れてくれる“雰囲気はCforCのゼミにもあるなと感じました。うまく話せなくてもいいし、きれいにまとめられなくてもいい。モヤモヤがあっても大丈夫。自分が感じたことをありのままに聴いてくれるクラスのメンバーに、初回ゼミとは思えないくらいの安心感を感じました。(20代・大学生)

ゼミの中で行われた自己覚知ワークでは、同じグループの方の考え方の背景や価値観が分かるのが楽しく、それを共有した後の空間は何だか安心できるなと感じました。私自身も、このワークを通して「自分から生きづらさを他人に伝えるのが難しい子どもたちに寄り添える人でありたい」という大事にしていた価値観を思い出し、言語化することができました。(20代・福祉職)

回を重ねるごとに心や体の感覚が自由になるのを感じました。今まで福祉職として「心を自由にしたら頭が働かなくなる。良い支援が出来なくなる」と、必要以上に自分を戒めてきたのかも知れません。(20代・福祉職)

活動の中で子どもから重大な悩みを打ち明けられたスタッフがいた時に、そのスタッフもどう回復していくのかということも考える機会になりました。(30代 / 地域活動・任意団体)

これまでは子どもの友達の親御さんたちやご近所さんなど接点はあるけど、そこまで関わってない人たちと、もっと仲良くなりたい、「もっと次に話せるようには...」と思っていました。今はあんまり考えすぎずに、親御さんたちや小学生にも話しかけるようになりました。(30代・会社員)

子どもたちへの声かけや同じ職場の大人たちの距離の取り方を、よく見るようになりました。これまでは「自分がどうするか」意識してきていましたが、CforCを受講して、人が言っていることの背景をこれまで以上に考えるようになりました。(30代・病院・学校・福祉施設スタッフ)

参加者の変化

市民性の発揮の仕方は人それぞれです。それでもプロジェクトを立ち上げたり、何か大きい活動をしなければいけないと感じ、「自分にできることは何もない」と思ってしまう人もいます。
CforCを通じて「自分にもこんなことができるかもしれない」「自分ができることをやっていこう」という人が増え、市民性発揮のグラデーションが生まれ始めています。

今年の参加者からは、今後こんなことをやってみたい!という声が上がっていきました。

  • 不登校やまちの人たちが集まれる居場所をこれからつくりたい

  • 普段関わっている子どもたちと社会との接点をつくっていきたい

  • ボランティア活動で出会う子どもたちだけでなく、まちの子どもたちにも関わろうと思う

  • 大きいことではなくとも、プロボノやまちで自分ができることをやっていきたい

現在CforC2021の報告書を作成しています。より詳しい報告を掲載予定ですので、楽しみにお待ちください!

【イベントレポート】PIECESフォーラム「こどもがこどもでいられる社会」を開催しました

2021年12月12日にPIECESフォーラム「こどもがこどもでいられる社会をつくるには」を開催しました。

 オンラインで実施したイベントには約100名の方からの参加応募があり、子どもの未来を考える仲間と語り合う時間となりました。

テーマは「こどもがこどもでいられる社会をつくるには」

 

私たち大人は「子どもが子どもでいられる時間や空間を大切にしたい」と願いながらも、意図せず大人が生きる社会の物差しを子どもへ差し出していることがあります。その物差しは、子どもの持つ豊かさを見えづらくしているのではないでしょうか。

 

「こどもがこどもでいられる」って、どんなことでしょうか?

「こどもをこどもでなくさせてしまう社会」って、どんなものなのでしょうか?

オンラインで参加いただいた皆さまとスタッフの集合写真

 

子どもの願いを中心にして、子どもの孤立の問題に取り組んできたPIECESの、5年目の現在地を共有し、参加した人全員で「子どもの孤立」について考え、さらには「こどもがこどもでいられる社会」の紡ぎ方を一緒に考え語り合う時間になりました。

 

  1. こどもが生きる社会、PIECESが見つめる未来

  2. PIECESは3つの事業を柱にしています

  3. CforC修了生と語る「こどもがこどもでいられる社会」の紡ぎ方

 

PIECES代表 小澤いぶきよりメッセージ

子どもの中の多様性や豊かさは、私たち大人が「私で在る」ということと響き合って生まれるものではないでしょうか。「こどもがこどもでいられる社会」は、全ての人が「私が私である社会」だと考えています。

 

PIECESへの寄付はお金の意味が変わる、ということでもあります。成果で図られやすい社会の中で、成果で計りにくい「間」で流れるお金です。PIECESメイト(月額寄付者)は、お金の意味を変革させていく、新しいお金の価値を作り出している人たちです。

 

来年度のCForCプログラムの資金を集めるキャンペーンです。一緒にやさしい循環の波に巻き込んで、巻き込まれていきたい。1人でも多く、継続寄付者になってください。力をお貸しください。

  

こどもが生きる社会、PIECESが見つめる未来(代表 小澤いぶき)

 

私は児童精神科医として、医療の現場でたくさんの子どもたちに出会ってきました。こどもたちの貧困や虐待、いじめなどの背景には、子どもの心の孤立があると考えています。実際に、日本では10人に3人の子どもたちが孤独を感じているという報告もあります。

 

医療などの専門分野では、心の怪我が長く続いている子どもたちと出会うことが多いですが、そうすると、怪我が深くなるのですね。そうなる前に、子どもの暮らしを作っている大人たちが何かできるのではないか、そう思ってPIECESを立ち上げました。

 

PIECESは、こどもたちが孤立の中で生き続け、社会のことを信頼できるなくなる明日よりも、一人ひとりの想像力から生まれるやさしいつながりがあふれる社会を作りたいと考えて活動しています。

 

子どもが孤独を抱えるもっと手前で、頼り頼られる関係を作れたら。時代を超えて子どもと共に優しい「間」を紡ぎ続ける社会を作りたい。子どもも自分も安全に自分の感情や願いを出せるそんな「間」を増やしていきたい。

 

優しい「間」を紡ぐのは、親でも友人でも先生でもない「市民」としての関わりだと考えています。その市民性を醸成するために、Citizenship for Children(CforC)というプログラムを全国へ展開しています。

 

PIECESの3つの事業

 

次に、PIECESが「子どもが孤立しないために」行っている3つの事業の説明と今年度の報告を行いました。

 

・市民性醸成プログラム「Citizenship for Children(CforC)」(事務局長 斎典道)

 

PIECESが毎年夏ごろから行っている、市民性醸成のためのプログラムで、5月頃から募集を開始して、7月から開始、年明けて1月までの連続講座です。子どもとの関わりには正解がないからこそ、子どもの声に耳を傾け続け、学び続け、問い続ける必要があります。

 

それらを講座(座学)、ゼミ、実践(リフレクション)を通じて学び合います。参加者同士でエンパワメントし合い、楽しみながら学びを深めていくためのコミュニティ作りにも力を入れています。今期は全国から65名の参加があり(昨年は34名)、オンラインで行っています。

 

年々改良を加えているプログラムで、来期へも認知拡大や協働団体、修了生含む創り手担い手の拡大、そしてプログラム実施と拡大を支える資金調達が課題です。今日始まった寄付キャンペーンもこのプログラムを支えるものです。ぜひよろしくお願いします。

 

・アートプロジェクト「Reframe Lab」(代表 小澤いぶき)

 

子どもたちの「あそび」を通して、「ひらかれたwe」の未来を見つめるアートプロジェクトです。子どもにとって、泣くことを含む感情や願いの表現は大切なものですが、危機の時にはできなくなりがちです。このコロナ禍のような危機の時は、子どもたちの「あそび」がさらに意味を持つのではないかという思いがあって行っています。

 

子どもたちがその世界の中で感じていることを一緒に見つめて受け取り、はたらきかけていけるような想像力を耕すことを目指して、絵本「もるめたも」と映像作品を作りました。また、夏に高田馬場で「もるめたも展―あそびとへんしんの研究所」を開催しました。

 

広報啓発活動事業「Cultivate Citizenship」(広報FR 若林碧子)

 

PIECESがこれまでもやってきたことですが、広報や啓発活動に今年から名前をつけてみました。「cultivate」は耕す、という意味の言葉で、PIECESのアウトプットで、PIECESが目指している「市民性」を耕したい、という思いが込められています。

 

発信事例として、11月の虐待防止月間に行った一連の記事発信やイベントと、9月に行った「問いを贈ろう」キャンペーンなどを行いました。

 

CforC修了生と語る「こどもがこどもでいられる社会」の紡ぎ方

 

ここからは、今日のテーマである「こどもがこどもでいられる社会をつくるには」を、CforC修了生や受講生たちと語り合いました。

 

モデレーター:PIECES理事 青木翔子

ゲスト:

安森正実さん(CYW1期性)

糠塚あゆりさん(CforC2020)

森野純夏さん(CforC2020・駄菓子屋ふぃーか)

手塚沙也加さん(CforC2020)

高島陽子さん(CforC2021)

配信の裏側の様子

 

青木翔子)

ゲストの皆さんそれぞれの活動の紹介を通して、いろいろな市民性の発揮の仕方があることが伝わるといいなと思います。居場所活動を続ける中での子どもたちの変化にはどんなことがありましたか?

 

安森正実さん)

月に1回横浜市内で開催している「Pear Plant(梨の木)」では、お姉さんでも友達でも支援者でもないけれど「なんだか相談したくなる存在」を意識しています。スタッフが経験していないことを経験している子が多くて戸惑いますが、あまり来ていなかった子が毎月来るようになって、悩みを話してくれるようになりました。

 

また、当初は梨の木を「自分の場所」という気持ちが強くて、新しくきた子に敵対心を出していた子が、最近は態度が和らぎ、歓迎ムードを出してくれるのが嬉しいです。

 

糠塚あゆりさん)

子ども食堂と学習会を週2回開催しているのですが、自分が10代の頃に苦手だった、派手なタイプの子が多いんです。でも個別に話してみたら、派手さが気にならなくなって。自分のメガネに気付かされました。

 

何かしてあげようと思っても劇的に変化させることはできないけれど、「なんでもはできないけれど、私はあなたの味方だよ」ということは全力で伝えています。突然泣き出すなどの場面に立ち合えるようになったことを、ありがたいことだと感じています。

 

青木)

いろんな大人が社会にはいて、「こうでなくてはならない」ではないのですよね。子どものため、だけでない「わたしたちのwell-being」について考えていることを教えてください。

 

高島陽子さん)

プレイカーやプレイパークの活動は、大人もやりたいことをやり、言いたいことを言うという、合理性や論理性がないことに初めはカルチャーショックを受けました。でも「お節介」でもない、「楽しんでいる大人」って、子どもの居心地も良くしますよね。

 

手塚沙也加さん)

私は気まぐれに駅の近くや公園でシャボン玉をする、というよくわからない活動をしています。どんな子かわからない子と会うし、話しかけてくる子も無視してシャボン玉を壊してばかりの子もいるわけで、でも、とりあえず一緒にシャボン玉で遊んでいるからいいっか!という。頭で考えるのではない空間がいいなと感じています。

 

森野純夏さん)

駄菓子屋ふぃーかは、幅広い層の子が駄菓子を買いに来てくれます。ターゲットがないのが良かったなと思っています。子どもたちの行動に「あれ?」と思うことがあっても、はたらきかけるよりも、よく観察していると、関わりの中で背景が見えてくることがあります。そうはいっても毎日悩みながら迷いながら関わり続けている感じですね。

 

青木)

正解がないからこそ、PIECESやCforCのコミュニティで出来事を共有して、「どうだろうね?ああだろうね?」と学び合って迷い合いながら探究していきたいですね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

子どもとの関わりの事例がたくさん上がり、いろいろな市民性の発揮の仕方が具体的に伝わるトークセッションでした。肩の力を抜いて、自分の楽しいと思えることを楽しむことが、子どもの願いに近づく一番の近道なのかもしれません。

 

子どものwell-beingを望む人が多く集まるPIECESのCforCやPforPのコミュニティですが、探究すればするほど、子どものためだけではない、自分を含む社会全体の「わたしたちのwell-being」に向かっていくのが興味深いところです。

 

今回語られた言葉の中で心に響くものがあった方は、ぜひ一緒に優しい「間」を紡ぎ広げていくPIECESメイト(継続寄付者)の仲間になってくださいませんか?新しい優しい「間」を、ぜひ、あなたの手のひらから紡ぎ出してみてください。

 
 

writer:麓 加誉子

PIECESメイト限定オンラインスペースPiece for Peace がスタートしました【12月の活動ダイジェスト】

2021年12月から、新しいプロジェクトとして、PIECESメイト(月額寄付者)が集い・つながる「Piece for Peace(PforP)」というオンラインスペースが始まりました。

 「寄付という行為もPIECESの目指す「優しい間のあふれる未来」のための市民性醸成の一つの入り口にしたい。」そう考え、社会も自分もwell-beingになることを目指しながら自分なりの小さな市民性発揮の種をみつけていくようなイベントや交流を行うPforPをスタートさせました(詳細はこちら)。

12月のリリース以降、続々とメイトの皆さんに参加いただいています(現在70名超え)。
これから定期的にPforPでの出来事もご報告させていただきます。
ぜひどんなことが起こっていたか、どんなイベントがあったかチェックしてみてください。


【イベント紹介】

HIPA! HIPA!:子どもと関わる現場に行こう!語り合おう
〜ゲスト:高知の居場所「だがしやふぃーか」〜


イベント「HIPAHIPA」は、地域で子どもたちと関わる現場で起きている出来事、課題、未来などをPIECESメイトの方々と語り合い、子どもたちと関わる市民性について深めていくイベントです。
12月は、CforC修了生で、高知県で子どもたちがふらっと立ち寄れる駄菓子屋「だがしやふぃーか」を運営しているもりすみさんをゲストに迎えてイベントを行いました。
前半はふぃーかや子どもたちの様子についてお話を聞き、後半のPforP参加者との対話では、「地域の子どもは誰が「管理」するべきなのか、地域コミュニティで見守ることはできないのか」というテーマについて一緒に考えました。

対話では「自然体にいるために心がけていることは?」という話がありました。そこで、地域のおじさんが「クリスマス会をしたら?」という提案に対して、そこまで子どものためにというのは難しいから断ったというエピソードが出ました。そんなエピソードから、運営している側の自分も心地よくできることをやるというのが市民性なのかもしれないという気づきに繋がりました。

▶開催概要
12/21(火)
ゲスト:森野純夏(もりのすみか)
高知大学地域協働学部4年 静岡県出身。大学進学を機に、高知に居住。大学では地域福祉やソーシャルサポートを勉強中。昨年CforCを受講したのちに、人の生活の延長線上に福祉がつながる方法として駄菓子屋を5月に開店。保育士資格保持。


【毎月お送りするPforPのラジオコンテンツ】

ふとんでまどラジオ

音声コンテンツ「ふとんでまどラジオ」は、普段の生活のなかの些細な出来事を語り合いながら、日常のなかで発揮できる市民性や、自分や社会(他者)のwell-beingについてのきっかけをみつけていきます。

vol.01  おせっかいの処方箋vol.01  おせっかいの処方箋

 

今回は、PIECESメイトでありCforC卒業生のセカン!さんをお招きして、話し手3人が、それぞれの暮らしのなかでの実体験を元に対話を展開。

用意しきらないからこそのおせっかいの余白があり、 境界線が溶けていく。自分と対話し、自分の気持ちにまず気づく。それから、自分の機嫌を取る、など自分の暮らしのサイズ感での市民性発揮について紐解いていきました。

 
▶開催概要
・11/19(金)@YouTube
・話し手:セカン!・なつこ・ゆいつん

 

vol.02  自分のタイミングで繋がれる場所


今回の話し手は、元PIECESスタッフでPIECESメイトのさとうまいさんをお招きしてお話しました。

 さとうまいさんは、今年8月にお子さんが生まれ、日々の暮らしでの視点や周りの人々との関わり方が変化したとのこと。“ラベリングによる先入観は無くなるものでは無いけれど、ラベリングも自分から少しずつ溶かしていけたらいいな”というような話をしました。

▶開催概要
・12/17(金)@YouTube
・話し手:さとうまい・なつこ・ゆいつん


【その他、交流】

PforPでのコミュニケーションpick up!
12/12には、PIECESの忘年会を実施しました。
PIECESメイト(寄付者)の方にもご参加いただきました。
PIECESに共感するスタッフ、プロボノ、寄付者のみなさまと交流する久々の機会となりました。


 

slackでの話題pick up!
現在、メイト仲間を増やすキャンペーン中です。メイトの皆様にもnoteを書いていただいております。

▶PIECESメイトてるみねさんの寄稿
寄付するのにカッコいい理由はいらないと思う #わたしがPIECESを好きなわけ


PforPの説明についてはこちら

東京ヒルズライオンズクラブの例会で小澤が登壇しました

2021年11月18日に開催された、ライオンズクラブ国際協会 330-A地区3リジョン3ゾーン 東京ヒルズライオンズクラブさまの例会にお招きいただき、代表の小澤が子どもたちの孤立の現状とPIECESの活動をお話しさせていただきました。

東京ヒルズライオンズクラブさまは、東北の震災支援を10年間続けてこられており、最近では麻布乳児院へのご寄付も行なってらっしゃいます。

子どもが子どもでいられる社会をともに紡いでいくきっかけとなればうれしいです。

お招きいただきありがとうございました。

「どこにも相談できない」ー子どもの孤立を考える #虐待防止月間

すぐ隣にあるかもしれない危機が、大きな綻びとなってからしか目に見えない。

すぐ近くで起きている子どもの危機が見えなかったり、家が安全でない子どもたちの居場所が日常になかったり、そんな子どもを取り巻く日常の問題が顕在化しています。

今月11月は、厚生労働省が定めた児童虐待予防の啓発を行う虐待防止月間です。

年々増加する虐待相談対応件数。死に⾄らしめるリスクのある⾝体的虐待とネグレクトを合わせるとそれらは年間約7万件発⽣し、 うち56件は実際に死に⾄っています。

子どもが危機に置かれた状態が見えづらくなる一方で、ここ数年、「子ども若者の孤立」に関する議論や、 「子どもの権利」に関する議論が日本でも少しずつ活発になってきています。

子ども庁の設置に向けた様々な議論がなされたり、子どものウェルビーイングや孤立などに関して、 世間の関心が高まってもいるといえるのではないでしょうか。

書き手:

小澤 いぶき

PIECES代表理事 / 児童精神科医 / 東京大学客員研究員

子どもの環境は複層的な要素で形成される

このような議論が活発になる前から、「子どもたち」は私たちのすぐ隣で暮らしており、私たちの関わりをはじめ様々なことが、子どもたちを取り巻く環境に影響を与えてきました。関心が向けられつつある子どもたちをめぐる環境は、⻑期にわたる複層的な要素が重なって形成されています。

では現在、子どもたちを取り巻く環境はどうなっているのでしょうか。子ども庁設置に向けての動きが活発化したり、政策が動き始めたりするなかで、あらためて子どもたちの環境を「自分ごと」として捉え直していく必要があると感じます。

私はこれまで、児童精神科医として勤務しながら、PIECESの代表をしながら、「子どもの生きる環境に、直接的であれ間接的であれ、誰もが関わっている」と感じてきました。

今回は、「子どものwell beingを取り巻く多層的な環境、つまり、政策や 環境問題、そして子どもたちに直接影響する環境」についてユニセフのレポートから考え、そうした環境を育むための、誰もが欠かせない一人であることを基にした共にできるアクションについて述べたいと思います。

「精神的幸福度」が低い日本の子どもたち

日本の子どもの「精神的幸福度」は、調査国38カ国のうちの37位である ――。

2020年にユニセフ(国連児童基金)が発表したレポートの結果を、なんとなく耳にされた方もいるかと思います。

2020年9月にユニセフ・イノチェンティ研究所が発表したレポートには、日本の子どもたちの「精神的幸福度」の低さが示されています。

このレポートにある「精神的幸福度」とは、「子どもの幸福度」の項目の一つで す。調査項目として、「生活満足度の高い子どもの割合」や「自殺率」が挙げられています。

幸福度については報告当時、ニュース などでも取り上げられて話題になりましたが、さらによくみていくと、子どもを取り巻く環境がとても複雑で複層的であることが、レポートから浮かび上がってきます。

UNICEF(2021)「イノチェンティ レポートカード 16 子どもたちに影響する世界 先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か」

レポートから見える子どもの幸福度の実相

レポートでは「子どもの幸福度は、子ども自身の行動や人間関係、保護者のネットワークや資源、そして公共政策や国の状況から影響を受けることを示す、多層的なアプローチをとっている」とされています。つまり、子どもの幸福度には、 子ども自身だけでなく、子どもの周りの友人・知人、家族、政府、地域社会が影響しているということです。

またレポートには、子どもの権利条約の観点から、子どもたちの意見表明の機会及び意思決定への参加の重要性が、幸福度にも成⻑にも不可欠であることが記されています。

子どもの幸福度に影響を与えるより広い範囲の因子について、

  • オーストラリアでは若者の59%が、気候変動を自分たちの安全にとっての脅威であると考えており、4人に3人が政府による環境への対策を求めている

  • 子どもたちが将来についてどう考えるかは、現在の幸福度にも影響を及ぼす

などの記述もあり、例えば、環境問題を懸念している子どもは生活満足度が低い傾向にある、 といった詳細な記載もなされています。

このほか、社会的状況に関する「困った時に頼れる人がいるかどうか」という項目において、「日本は約20人に1人の大人が困った時に頼れる人がいないと感じており、38カ国中32番目であった」一方、殺人による死者は少ないのも特徴だと指摘しています。

ちなみに、内閣府が発表した 「子供・若者の意識」(出典:内閣府「子供・ 若者の意識に関する調査」) では、「どこにも相談できる人がいない」と答えた子ども・若者は21.6%にのぼっています。全て子ども・若者の現状の反映ではないかもしれませんが、子ども ・ 若者 の5人に1人が相談できる人がいないと感じていることがわかります。調査対象などが違うのでユニセフの調査と単純に比較はできませんが、子ども・若者の現状の一端を表している結果ではないかと考えられます。

 
 

私たち一人一人、そして全てが関わる問題

こうした現状を見ていくと、子どもの幸福度には、環境や政策、地域社会におけるネットワークや資源のあり方、企業等における保護者の働き方など、様々な要素が関わっていることが分かります。逆に言えば、子どものことを全て家族の責任や枠組みだけで捉えるのではなく、社会に生きる私たちの一人一人、そして 全てが関わる問題としてとらえ、向き合っていく必要があるのです。

子どもの幸福度に自分たちも関わっている。そう考えたとき、私たちは何をすればいいのでしょうか。

子どものことを置き去りにしたり、誰かの痛みをそのままにしたりする上に成り立つ社会ではなく、この世界を共にしている様々な人やものが共に生きていくために。

いったい何ができるのでしょうか。

ユニセフのレポートに示されている子どものwellbeingに関与する要素は複層的です。

例えば、直接的に子どもの暮らしにアプローチする支援者などの存在はとても重要である一方で、少し先にある地域資源の醸成や、子どもが暮らす地域や社会における子どもや教育を取り巻く政策へのアプローチ、人権へのアプローチ、子どもたちの未来に大きな影響をお及ぼす環境問題へのアプローチなど、さまざまな関わりが子どもの今とこの先に影響を及ぼします。だからこそ、子どものwellbeingに無関係な人は居らず、一人一人が何らかの形で関わることで、その多岐にわたるレイヤーが充実していくとも考えられます。

例えば、

  • 選挙権を持っているとしたら、選挙で子どもの暮らす環境や「生きる、遊ぶ、学ぶ、参加する」といった子どもの権利を考えた政策、子どもの暮らす環境が人権規範に根ざしたものになるような政策、フェアな選択肢とそのアクセスの可能性を広げる政策を支持するということもできます。

  • 企業での産業活動の中でも、人権の問題や環境の問題に自分たちがどう関わっているのかに目を向け、体制やビジネスのあり方を再考していく、あるいはプロダクトを通したリソースの紹介などができるかもしれません。自らが人権を大切にする企業になることで子どもの権利の土壌をつくることができるはずです。

  • 政治家ならば、このマップを捉えた上での政策を思案できます。

  • 地域に暮らす一人の人として、例えば挨拶を交わす、乳幼児を連れた保護者の方や妊娠している方に席を譲ってみるといった行動も一つのできることかもしれません。

  • それらの行動を起こしている団体などに寄付を通して資源を豊かにするのも一つの方法です。

子どもの幸福に関わっている1人の人としてできることは、意外と多くあるのではないでしょうか。

誰かだけが頑張るのではなく......

COVID-19により、当たり前にあった地域の日常が当たり前ではなくなる中、 すぐ近くで起きている様々な危機に気づきにくくなったり、自分の体験している 世界以外の世界がまるでパラレルワールドのように縁遠くなったりしています。 それでも、地域に根ざして活動している団体や行政機関など様々な人や団体が、 子どもとともにある社会をつくろうと頑張っています。

ユニセフのレポートからも垣間見えるように、子どもの生きる環境は複雑で多層的な様々なことに影響されています。だからこそ、誰かだけが頑張るのではなく、組織を通して、政策を通して、あるいは一人の市⺠として、いま起きていることを見つめ、構造を問いながら、そこに関わり、働きかけをしていくことが大切なのだと思います。

WHOの定義する虐待の社会的要因として、以下のようなことが挙げられています。

・ジェンダーや社会的な不平等
・適切な住宅の欠如や、家族や組織を支えるサービスの欠如
・失業率や貧困の割合の高さ
・容易にアルコールや薬物の入手できること
・児童虐待、児童ポルノ、児童買春、児童労働を防止するための政策やプログラムの不備
・他人への暴力を助長したり称賛する、体罰を支持する、厳格な性役割を要求する、親子関係における子どもの地位を低下させたりするような社会的・文化的規範の存在
・劣悪な生活水準、社会経済的不平等や不安定さにつながる社会、経済、保健、教育政策

これらの中には、文化的社会的規範や政策など、直接子どもの貧困や虐待にアプローチするプレイヤーだけでなく、一人一人が関わって変わっていくものがあり、子どもや保護者を取り巻く環境の質的、量的な変化を支えるために間接的に変化を促せるものもあります。

​​自分自身が子どもの暮らしに存在する一人の人であり、すでに自分の存在は子どもの暮らしに影響しているからこそ、これらのリスク要因を生み出す側にも、予防する側にもなり得るのだと私自身も自分に対して感じています。

泉が小川に、やがて大河となり、社会が子どもにとっても豊かになるようなうねりになる。そうした社会の営みが、子どもたちに危機が起きる前に生まれるように、自身もPIECESを通して、市民性の醸成に取り組んでいきたいと考えていますし、ぜひ、さまざまな人や団体とともに、その営みを広げていきたいと考えています。

 

埼玉県吉川市主催 令和3年度第2回 子ども未来応援集会に事務局長の斎が登壇しました

令和3年10月14日開催された、埼玉県吉川市主催 令和3年度第2回 子ども未来応援集会に事務局長の斎が登壇しました。

子どもの貧困対策を視点に捉え、地域で育つ子どもの未来を考える「子ども未来応援集会」。
テーマは「地域の中で子どもの未来につながる一歩へーもう一度『子どもの孤立』を考えるー」

吉川市で活動されるさまざまな方にご参加いただきました。

お声がけいただきありがとうございました。

「助けて」の声、なぜ聞こえない? 虐待を生む社会構造を問う #虐待防止月間

児童虐待の報道が出るたびに、養育者や児童相談所に対する強い声が生まれることがあります。私はその度に、その声は「果たして何をうむのだろうか」と考えてしまいます。

書き手:小澤いぶき(PIECES代表 / 児童精神科医 / 東京大学客員研究員)


今月11月は厚生労働省が定めた児童虐待の防止・啓発を行う虐待防止月間です。

今回はこの「虐待防止」という観点から、「助けて」と声を出しづらい社会や、「助けて」の声が届きづらい社会を作ってしまっている理由を紐解いていきたいと思います。


予防がなされている地域の検証や、なぜ児童虐待が起こったかの丁寧な検証と、検証を元に仕組みとして何を改善すると良いかを検討することはとても大事で必要なことです。ですが、この再発予防に向けた仕組みの改善を目的とする検証は、例えば養育者ややどこかの機関に全ての責任があるかのように非難することとは全く異なります。

「母親は」「児童相談所は」といった大きな主語によって語られる物語は、時にその背景にある、働き方やジェンダーギャップなどの人権の問題や複雑な社会構造を見えなくさせていることがあります。それは子どもたちの権利の問題にも目を向けづらくする一因にもなりえます。


「助けて」を言いづらくさせてはいないか?
困難をさらに潜在化させる可能性はないか?


私たちはどのようにしたら、マルトリートメント(大人の子どもに対する不適切な養育や関わり)をうむ社会のシステムにアプローチできるのでしょうか。そして、子どもの権利と尊厳を尊重し合える社会につなげられるのでしょうか。

目次

  1. マルトリートメントとは何か

  2. マルトリートメントをどのように捉えるか

  3. 子育て困難が起こるまでにどんなプロセスがあるか

  4. マルトリートメントが起きるシステムにどうアプローチするか

  5. 最後に

マルトリートメントとは何か

マルトリートメントとは、虐待とほぼ同義で使われる言葉ですが、日本語では「大人の子どもに対する不適切な養育や関わり」と訳されます。友田先生の著書及びインタビュー記事には以下のように書かれています。

「子どものこころと身体の健全な成長・発達を阻む養育を全て含んだ呼称」であり、大人の側に花街の意図があるか否かにかかわらず、また、子どもに目立った傷や精神疾患が見られなくても、行為そのものが不適切であれば、それはマルトリートメントと言えます。
(「子どもの脳を傷つける親たち」(NHK出版参照)/「PHPのびのび子育て」11月号より)

また、WHO(世界保健機関)にも、マルトリートメントとはあらゆる種類の児童虐待及びネグレクトが含まれ、結果として、子どもの健康、生存、発達及び尊厳に実際的/潜在的な害がもたらされることとされています。

Child maltreatment is the abuse and neglect that occurs to children und
er 18 years of age.
It includes all types of physical and/or emotional ill-treatment,
sexual abuse, neglect, negligence and commercial or other exploitation,
which results in actual or potential harm to the child’s health, survival,
development or dignity in the context of a relationship of responsibility,
trust or power.
Exposure to intimate partner violence is also sometimes included
as a form of child maltreatment.
(WHO HPより
https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/child-maltreatment)

つまり、マルトリートメントとは「児童虐待及びネグレクトを含む子どもの健やかな心身の発達及び尊厳を阻害するような養育及び関わり」と捉えられます。

マルトリートメントをどのように捉えるか

以前、新潟県新潟市で行われた第115回精神神経学会に参加した際に拝見した、福井大学子どもの心の発達研究センターの友田明美先生の発表を参考に考えていきます。(第115回精神神経学会「ACE(児童期逆境体験)に精神科臨床はどう向き合うか」, 福井大学子どもの心の発達研究センター 友田明美)

友田先生は、マルトリートメントが起こる社会の構造自体を変えていく必要があると話されていました。そのために、マルトリートメントを子育て困難のサインだと捉え、育児の孤立化を防ぐ「子育てを社会で支える」ための共同子育てを提案しています。

子育て困難が起こるまでにどんなプロセスがあるか

マルトリートメントを子育て困難のサインと捉えると、その困難はどのようなプロセスをたどって起こるのでしょうか。友田先生の学会で発表された以下の研究に、そのプロセスが示されています。

共同発表:子育て中の母親ら養育者の抑うつ気分を見える化して子育て困難の予防を図る~社会脳の活動を計測し養育ストレスが深刻化する前兆を早期発見する評価法の開発~共同発表:子育て中の母親ら養育者の抑うつ気分を見える化して子育て困難の予防を図る~社会脳の活動を計測し養育ストレスが深刻化www.jst.go.jp

子育て困難や子ども虐待は急に起こるのではなく、「養育準備」、「健全養育」、「養育困難」、「養育失調」という過程を経て進行していくものと捉え、深刻な事態を招かないために、段階に応じた予防的な養育者支援を提案することを目指している。

養育失調までの過程の詳細は以下のように定義されています。

養育準備:未養育者、これから養育を行う者、養育を行って間もない者を含む。
健全養育:養育リスク要因がほとんどなく適切な養育を行う者を含む。
養育困難:養育リスク要因が少なからずあり適切な養育を行うのが難しい者を含む。
養育失調:養育リスク要因が比較的多くあり不適切な病的養育を行う者を含む。

上記の過程は、心身の疲れが蓄積されると、どんなに子ども思いの養育者にも起こり得ると記されていおり、加えて現代の社会の状況は、構造的に養育者心の疲れがより生じやすいのだといいます。

たとえどんなに子ども思いの養育者であっても、体の疲れだけでなく、目に見えない心の疲れの蓄積から子育て困難(そして最悪な事態として子ども虐待)に陥ってしまうリスクの線上にいると考えている。

少子化や核家族化の進行、地域のつながりの希薄化など、社会環境が変化する中で、身近な地域に相談できる相手がいないなど、子育てが孤立化することにより、その負担や不安が増大している。
(※1※1 内閣府『平成25年版 子ども・若者白書』)
こうした子育ての環境の変化は、養育者のメンタルヘルスの問題が生じやすい要因にもなっていると考えられるが、近年は子育て困難そして最悪な事態として子ども虐待や妊産婦の自殺等の予防という観点からも、メンタルヘルスの重要性が指摘されている。(※2厚生労働省 雇用均等・児童家庭局
総務課『子ども虐待対応の手引き(平成25年8月改正版)』)
子どもへの身体的虐待、性的虐待、暴言による心理的虐待、ネグレクトなど、子ども虐待につながりうる子育て困難を防止するためにも養育者のメンタルヘルスへの対応が望まれる。

つまり、マルトリートメント、虐待は、私にもそしてこれを読んでくださっている方にも起こりうる可能性が十分にあるということなのです。

さらに、「養育困難」段階までの過程において起こる心の疲れの深刻化は、脳機能を変化させ、対人関係における様々な困難さ(対人関係や、家族内の関係の困難さ、援助希求の難しさなど)につながる可能性もあります。つまり、心の疲れが深刻化すると、人との関わりの中で生まれる「助けを求める」、「自分や子どものストレングス(強み)に目を向ける余白を持つ」、「必要な情報を得る」などが困難になる可能性があるのです。

養育者が子育てを頑張る過程のどこかで、頑張ろうとしても難しい状況が生まれています。

そしてその困難は、心の疲れへのケアや深刻化への予防環境が少ない社会のシステムの問題である、と私は考えています。


マルトリートメントが起きるシステムにどうアプローチするか

福井大学の研究チームでは、子育ての中で、子育ての負担や不安から、ほぼすべての養育者が感じる気分の落ち込みといった心の疲れを表す抑うつ気分の程度差に注目しています。

心の疲れが深刻化し、養育困難への過程に進む中で援助希求や対人交流が難しくなることは孤立化を深めていきます。そのような状態になる前から、小さな困りごとやを共有しケアしあえたり、自分では気づかないストレングス(強み)に目を向けられるような体制が必要であるのではないでしょうか。例えば親以外の周囲の大人たちとの子どもを育てる共同子育てが、子育ての孤立化を予防し、負担や不安を低減する可能性がある、と友田先生は述べています。


最後に

福井大学の研究チームの研究及び友田先生の発表を通して見えてくる以下の三点は、メンタルヘルスのように見えづらいことを自分たちのこととして捉え直し、お互いをケアしやすい社会の寛容さを生み出す鍵でもあると感じます。

・虐待につながる要因に誰もが感じ得る心の疲れ」という普遍的なものがあるということ
疲れの深刻化を個人の責任とせず、「社会のシステムの問題」と捉え直した上での新たなシステムの提案。
・特別な人が虐待をするわけではなく、心の疲れが深刻化する環境であれば私にも起きうる、という「誰かのことから私たちのことへ」の、社会の共通認識の変容プロセスの設計。


私たちは、虐待という問題をどのように捉え、向き合っていくことができるのでしょうか。

11月は虐待防止月間。ぜひ一緒に考えてみませんか。