2024年度活動計算書

(2024年4月1日から2025年3月31日まで)

 
 

①受取寄附金
今期は、PIECESメイト(継続寄付者)の輪を広げることに苦戦が続いてしまった一方で、昨夏に行ったクラウドファンディングの達成など、単発での寄付に支えられました。複数年にわたって大口の寄付を続けてくださる法人・篤志家の方々の存在もあり、前期比では、1,199,915円の増収となりました。

②受取助成金
今期は、CforCコンソーシアムの活動に係る助成1件、子どもの権利に根ざした情報発信ガイドライン策定に向けた調査プロジェクトに係る助成1件の、合計2件の助成金をいただきました。

③事業収益
毎年継続しているCforCプログラムの参加費に加え、CforCのエッセンスを用いた他団体との協働プログラム、子ども家庭庁との連携事業などによる収益を計上しています。前期比では減収となりましたが、翌期に向けての仕込みを進めることができ、2025年度には再び増収となる見込みです。

④経常収益計
助成金を獲得できたことが影響し、経常収益全体では、前期比で4,814,008円の増収です。今期も300名を超える方々が毎月・毎年の寄附を継続してくださり、クラウドファンディングでもちょうど500名の応援によって目標を達成するなど、本当にたくさんの方々の応援の力をいただけていることに、心から感謝いたします。

 
 

⑤人件費
PIECESでは、皆さまからのご寄附の多くを事業活動の担い手となるスタッフの人件費として充当しています。

⑥地代家賃
2023年12月のオフィス移転に伴う賃料の増額分が反映されています。

⑦謝金
助成金を頂いて行った調査プロジェクトで協働した一般社団法人Everybeingのメンバーや外部のリサーチャー、デザイナーさん等に対する活動謝金を、前期からの増加分として計上しています。

⑧業務委託費
業務委託の契約形態で働くスタッフの人件費相当の委託費や、啓発活動を実施する際の外部のデザイナーさん等に対する委託費を計上しています。

⑨人件費
理事2名への役員報酬と、管理運営業務に携わるスタッフへの給与を計上しています。

⑩謝金
昨年秋から取り組んできたDXOのプログラムにおけるファシリテーターへの謝金などを計上しています。

⑪業務委託費
会計・経理や広報・ファンドレイズ等、管理運営業務の一部は、外部の専門家や協力者の方と委託契約を結んで業務を担っていただいており、それらの費用を業務委託費として計上しています。

 
 

当期経常増減額
代表継承を機に、財務面も含めた組織の運営体制の見直しに着手した今期の1年でした。単年の経常増減額は約1,000万円のマイナスとなりましたが、前々期までに生じていた剰余金(繰越金)を今期の活動資金として充当し、収益モデルの再構築を図ってきました。2025年度は、助成金も効果的に活用しながら、寄附収益・事業収益が持続的に発展していくための基盤を引き続き整備していく予定です。


経常収益の3期比較

2022年度までは、コロナ禍での緊急的な対応に対する大口の助成金や寄付が続いていましたが、2023年度以降はおおよそコロナ禍以前の収益水準に戻っています。一方で、組織の運営体制の変更を機に、平時から取り組んできた事業活動の規模や影響範囲を広げていく方向へと今期から舵を切り始めています。

今期は助成金の獲得による増収がありましたが、今後は改めてPIECESメイトの輪を広げるためのアクションを充実させるとともに、収益事業の開拓などを通じて、より持続的・安定的な財務基盤づくりに励んでいきます。