社会の土壌をともに耕す、という挑戦
寄付で行われる活動の多くは、課題を解決するための支援や救済です。
けれど私たちは、問題が起きる「その前」に目を向けています。
なぜなら、痛みや孤立が生まれやすくなっている「社会の土壌」そのものを豊かに耕すことができれば、
その一つひとつの傷は、もっと小さくできると信じているから。
日常に息づく、一人ひとりのまなざしや姿勢
そっと寄り添い、支え合う関わり
そんなカタチのないものを大切に育み、丁寧に紡いでいくことの価値は、時にとても見えづらい。
けれど、手入れをやめた田畑がすぐには元に戻らないように、
一人ひとりのウェルビーイングを支えるこの土壌を、私たちは耕し続けたいのです。
少しずつ、みんなで。
豊かな土壌を一緒に耕していきませんか。
PIECESの取り組み -市民性を照らし、育む-
「ねぇ、きいて…」「実はさ…」、そんな風に小さなSOSを自然に出せる日常。
ただそばにいたり、耳を傾けたり、寄り添う人がいる地域社会。
それは「支援者」や「専門家」だけでなく、市民一人ひとりのまなざしやふるまい、あり方、そんな「市民性」によって育まれていくと信じています。
私たちは市民性を照らし、育むパートナーとして子どもの存在を大切にしています。
評価や判断を手放し、心で感じる力、常識にとらわれない豊かな感性。それらは、大人が失ってきたものであり、子どもたちが当たり前に持っているものです。
市民性を育むことで、一人ひとりが他者との応答や響き合いを大切にし、互いの権利や尊厳を尊重し合えるようになる。
そんな日常の小さな変化が、まちの風景を少しずつ変えていく。
私たちは、そんな未来を描きながら、3つの活動に取り組んでいます。
より広く市民性の価値を届け、子どもも大人も尊厳が大切にされた社会の土壌をつくるために、WEBでの情報発信や講演、イベントなどを実施。
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子どもと自分にとっての心地よいあり方を共に学び、実践するプログラム「Citizenship for Children(CforC)」を主催。
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CforCなどで育んできた知見をもとに、想いを同じくする全国の団体や機関、自治体、企業との協力・共創を通じて、市民性を「面」で拡げる。
これまでの成果
昨年行った啓発キャンペーン「問いを贈ろう」には、延べ7千人以上が参加。また、これまでの約9年間で、CforCプログラムへの参加者は650人超。CforCプログラムをベースにした連携・協働団体も20を超えました。
法人設立以来、これらの活動のほとんどが、個人や法人の皆さまからの寄付によって運営されています。無形の価値を届ける私たちの取組みですが、多くの方が応援・協力くださっていることに、心から感謝の気持ちです。
CforC修了生から育まれたストーリー
茨城県内でコンビニを経営する真家知子(まいえともこ)さん。
お店を営む中で、夜間に1人で買い物に来る小さな子どもや、万引きを繰り返す子どもと出会ってきました。彼らと同じまちに暮らす一市民として何ができるだろう。そう考えていた時に、たまたまCforCプログラムのことを知ったそうです。
◆コンビニを通した緩やかなつながり
プログラムを通じて、子どもの現状や専門家ではないからこそできること、そして自分の願いや資源に丁寧に向き合っていった真家さん。「何か特別なこと」ではなく、生活の中での「自然なつながり」の大切さに気付いたことを起点に、コンビニのイートインスペースを子どもたちに開放する取組を始めました。
「こころコンビニ」と名付けたその場所には、将棋やオセロ、カードゲームが並びます。それらで遊んだり、教科書を広げて勉強したり、1人でぼーっと過ごしたり。訪れる子どもたちの声を聴きながら、少しずつ工夫が重ねられていきました。
そんな光景が広がる中で、徐々に店員さんや、お客さんとして訪れた地域の人たちとの間にもちょっとした会話が生まれたり、緩やかなつながりを感じるようになってきたと言います。
「子どもと緩くつながっていれば、何かしんどいことがあった時に頼れる場所の1つになるかもしれない」
生活に身近な存在であるコンビニに、温かなまなざしが広がることによって、今日も目には見えない小さなつながりが生まれ続けています。
私たちの活動によって、今この瞬間にある大きな痛みや苦しさから誰かを救うことはできないかもしれません。
でもこんな風に、一人ひとりのまなざしやあり方が変わり、小さなアクションが生まれることで、日常の風景が少しずつ変化していくと信じています。
PIECESメイトになって、市民性を育む仲間になってください
痛みや孤立が生まれにくい社会の土壌を耕す取組みには、おそらく数十年単位の時間を要します。だからこそ私たちは、一人ひとりの手元から、その土壌を豊かに育んでいきたい-そう願っています。
特別な人だけではなく、社会に生きるすべての人が、私たちの生きる環境を育む一人。
一人でも多くの人が、少しずつでも自分たちの手元から、市民性を育んでいけるように。
そんな社会が、50年先も、100年先も続いていくように、PIECESはともに未来を描く仲間を集めています。
月500円からの支援が可能に
これまで、継続寄付は1,000円からのご案内でしたが、 “少しずつみんなで” 市民性が醸成された社会を育んでいきたい。
そんな想いを込めて、 新たに月額500円が選べるようになりました。PIECESメイトになって、ともに未来を描いていけたら嬉しいです。
PIECESメイトになると
PIECESメイトのみなさんは、想いや願いを共有し、ともに未来を紡いでいく大切な仲間です。 同じ未来をみつめ、ともに考え続けていけたらとても嬉しいです。
なお、PIECESへのご寄付は税の優遇措置の対象外となっています。現在、認定取得に向けて準備を進めています。
応援メッセージが届いています
“ 小さな笑顔が他の笑顔へとつながるように ”
PIECESは、子どもたちを一人の人として大切にする社会を育むため活動しているNPOです。
人としての根源的な欲求や権利は、幸せを求められることだと思っています。その幸せを感じるときとは、自己実現が満たされている状態でありましょう。ただ、自己実現とは一人でできることでなく、多く人との関わりがある社会が必要です。
NPOの基本的な存在意義に、一人ひとりのもつ市民としての力がつながり広がる市民社会の育成があります。
小さな笑顔が他の笑顔へとつながるように、小さな寄付も他の寄付へとつながるように、私はPIECESを応援し続けます。皆さんも、ご一緒にどうぞ。
渋澤 健さん
シブサワ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役/コモンズ投信株式会社 取締役会長
“ 市民一人ひとりに役割が託されて広がる景色が、とてもやさしい ”
自分たちだけで取り組むのではなく、多様なさまざまな人たちと手を取り合い、共に歩んでいくこと。まちの中で、市民一人ひとりに役割が託されて広がる景色が、とてもやさしい。
市民性とは、一人ひとりが存在するかけがえのなさのようなものだと思っています。時に見えづらくなってしまうそのかけがえのなさを、実直に、多くの人たちと分かち合おうとする挑戦を、僕は心から応援しています。
田北 雅裕さん
九州大学/一般社団法人福祉とデザイン
代表理事からのメッセージ
市民性を照らし、育むこと。それを通じて、一人ひとりの人が子どもや他者との応答や響き合いを大事にしながら、互いの権利や尊厳を大事にしていくこと。
社会の土壌を耕すその営みは、時間もかかりますし、一歩ずつの小さな積み重ねの影響は目に見えることばかりではありません。それでも、「少しずつ、みんなで」を大切にこれからもチャレンジを続けていきます。
来年2026年には、設立10周年を迎えます。
節目の年を前に、私たちが大切にする「市民性」を体現・体感できるようなリアルな場づくりを手がける構想も描き始めています。
是非、PIECESメイトとして、社会の土壌をともに耕す仲間になっていただけると嬉しいです!
NPO法人PIECES代表理事
斎 典道
よくあるご質問
Q 税の優遇措置は受けられますか?
大変申し訳ございません。2024年3月26日以降のご寄付は、税の優遇措置の対象外となっております。
詳細についてはこちらをご確認ください。
Q 寄付は何に使われるのですか?
子どもとともにある社会に必要な市民性を醸成する「Citizenship for Children」プログラムや啓発活動などの活動全般に使わせていただきます。
Q 寄付金額の変更や、個人情報に変更(住所・カード情報など)のある場合はどのようにすればよいですか?
寄付に関する登録情報の変更フォームよりお知らせください。
Q 法人もPIECESメイトになれますか?
個人、法人いずれの方もPIECESメイトになっていただけます。
SNSなどを通じて、PIECESの最新情報や様々な形で応援いただいているみなさんのメッセージなどを発信しています!
twitterやFacebook等でのリツイートやシェアも大歓迎です。
PIECES公式テーマソング「ひとかけ」
PIECESの設立9周年を記念し、ボカロP・歌い手出身のコンポーザー2名で結成された音楽ユニット"relier"(ルリエ)が、公式テーマソング「ひとかけ」を制作してくださいました。ぜひお聴きください。