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アイディアを実践するための対話会【実践会議】を開催しました|CforCレポート

子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children 2025

「支援者」としてではなく、ひとりの人として子どもに関わりたい。その想いがあるからこそ、生まれる迷いや葛藤があります。
Citizenship for Children(CforC)は、 そんな問いを持つ人たちが集い、 子どもと自分にとっての“心地よいあり方”を、ともに探究し、実践していくオンラインプログラムです。

2025年11月にスタートした後期プログラムは、 PIECESメイトの皆さまをはじめ、多くの方に支えられながら、2026年2月末まで開催しました。
地域で実践的なアクションを行う「アクションサポート」では、 参加者それぞれが地域で「優しい間」をひらく第一歩を踏み出せるよう、 研修や対話を通して伴走しています。

自分の願いと、届けたい相手の願い。その重なりに丁寧にまなざしを向けながら、場をひらくためのステップを一つずつ歩んでいます。

実践会議概要

2026年2月7日、アクションサポート参加者による”実践会議”を開催しました。
当日は5名の実践者が、それぞれのアクションプランを発表。ゲストとの対話を通して、アクションをより具体的に、現実的にブラッシュアップしていく時間となりました。

対象は、未就学児/小学生/中学生/高校生/大学生/各年代の学校に行っていない子ども若者/お母さんなど、アクションごとに実に多様です。
絵、工作、食、ゲーム、リラクゼーションなど、それぞれの“好き”や“得意”を入り口にしたアクションについて、発表しました。

【実践者とアクションプラン】

■小柳皐月さん:わたしのたからもの@愛知
■坪沼真理さん:知るより感じる、センスオブワンダー 春の森にDIVE IN!@神奈川
■升田理子さん:自分の生きる地域を豊かにする「Haco-箱-」@奈良
■ひでみさん:リリース&チャージ~リセットボタン、ここにあるよ!~@東京
■大沼文香さん:ひとりでもひとりじゃなくても居心地のいい気軽なユースの居場所@山形

【ゲスト】

■藤本遼さん:株式会社ここにある代表取締役/場を編む人
■よしおかゆうみさん:東京ガレージ・よるのがっこう代表

自分が「心地良いこと」からはじまる

ある実践者の発表では、 場づくりと“自分らしさ”のバランスがテーマになり、ゲストの一人である藤本遼さんは、こんな問いを投げかけました。

「その個性は大きな魅力。でも、前に出しすぎると消耗してしまうこともある。
続けていくためには、“まず自分が心地いい場”であることが大切だと思います。」

実践者は、周囲を敏感に感じ取るからこそ疲れてしまうこともあると語ります。それを受けて藤本さんは続けました。

「翌朝ちゃんと元気でいられること。 そのラインを守ることが、場づくりの土台になる。」

また、よしおかゆうみさんからは、子育て中という背景に触れながらこんな視点が共有されました。

「場づくりが負担になるのではなく、 子育てに余白や支えをもたらす形だと、より心地よく続けられるのでは。」

対話を通して浮かび上がってきたのは、“無理をしないこと”が、結果的に場の継続につながるということ。実践者自身も、「まずは自分が喜んでいることが一番大事」と語っていました。

実践会議を通して

この他にも、

「イベントは目的ではなく手段」といったアクションの前提や、お金を循環させるための視点、届けたい人にどう届けていくかといった具体的なヒントが数多く語られました。

今回の実践会議はゲストの方だけでなく、CforC修了生やまきば(プロボノ)メンバーも参加し、実践者へのエールや情報共有のコメントが数多く寄せられました。
実践者の方からは、「法人化という手段があるというご助言は、目から鱗でした。自分では思いもしなかった可能性に目が向きました」といった声も届いています。

PIECESメイトの皆さんをはじめ、PIECESに心を寄せ、関わってくださる皆さんのおかげで、今年もまた優しい間が広がろうとしています。今後とも、どうぞ応援をよろしくお願いいたします。

(執筆:鈴木唯加)

市民性と専門性~公的支援の立場から見る“非専門職”の可能性~安井飛鳥さんを囲む会|CforCレポート

子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025

「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

【講座】では、月ごとに異なる講師による「講義動画」を配信。その上で講師とzoom上で質疑・対話ができる「講師を囲む会」を実施しています。

講義動画概要

■講師:安井飛鳥さん

 弁護士とソーシャルワーカーの協働を考える会

 ちば子ども若者ネットワーク

 一般社団法人Void

■講座タイトル

 市民性と専門性~公的支援の立場から見る“非専門職”の可能性~

■主なトピック

 ・講師紹介/これまでの活動紹介

 ・“支援”の枠組みに乗らない・乗れない子どもたち

 ・対談①~専門職として関わることの可能性と限界~

 ・対談②~子ども・若者にとっての市民性と専門性~


講師を囲む会の様子

2025年12月17日(水)に実施した「講師を囲む会」では、

子ども・若者支援の現場に長く関わってきた安井さんを囲み、

参加者それぞれの実践や迷いを持ち寄りながら、対話の時間を持ちました。

テーマとして繰り返し立ち上がってきたのは、

「専門職としての役割」と「一人の市民としての関わり」のあいだで、どう立つのか

という問いでした。

「最後は人と人」という感覚を、どう守るか

安井さんから繰り返し語られたのは、

境界線(バウンダリー)を意識することの大切さと、

それでもなお「人として向き合う」ことを手放さない姿勢でした。

・境界線を越えないことは、相手を尊重すること

・ただし、相手の話だけを引き出し続ける関係は対等ではない

・信頼関係のためには、支援者側の自己開示も不可欠

特に子ども・若者にとっては、

「どんな資格を持っているか」よりも、

「この人は人間として信頼できそうか」が、関係の入口になる。

キャラクターものの小物や、趣味の話題など、

ささやかな自己開示が「話してもいいかも」という感覚を生むこともある。

そんな具体的な実践が共有されました。

支援は、いきなり始まらない

対話の後半では、

「支援が必要な状態に至るまでのプロセス」についても話題が及びました。

多くの制度や専門機関は、

「もう相談できる状態になった人」を前提に設計されています。

だからこそ、

その手前の、名もない時間や関係性を支える場が必要なのではないか。

CforCが大切にしている「市民性」の視点が、

改めて浮かび上がってきました。

揺れながら関わり続ける人たちへ

最後に安井さんから語られたのは、

答えを急がなくていい、というメッセージでした。

きれいに整理できないまま、

揺れやモヤモヤを抱え続けること。

その感覚こそが、

子どもや若者と向き合うときの感度を保ってくれる。

今回の「講師を囲む会」は、一方的に学ぶ場ではなく、

参加者一人ひとりの実践と問いが交差する対話の時間でした。

それ自体が、CforCが目指している関わりのあり方を

体現していたように思います。

アーカイブ配信受付中!詳細はPeatixよりご覧ください。

https://cforc-kouza-2025.peatix.com/

子どもへの“支援”を問い直す~あそび場での実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり~神林俊一さんを囲む会|CforCレポート

子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025

「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

【講座】では、月ごとに異なる講師による「講義動画」を配信。その上で講師とzoom上で質疑・対話ができる「講師を囲む会」を実施しています。

講義動画概要

■講師:神林俊一さん

 一般社団法人プレーワーカーズ 理事

 一般社団法人TOKYO PLAY

 世田谷区外遊び推進員

■講座タイトル

 子どもへの“支援”を問い直す~あそび場での実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり~

■主なトピック

 ・講師紹介/子どもにとっての遊びとは

 ・あそび場での実践~東北・世田谷を中心に~

 ・対談①~子どもと“ともにある”実践とは~

 ・対談②~関わりのカタチ~


講師を囲む会の様子


2025年10月22日(水)19:00。

仕事の手をそっと休め、それぞれのPCの前に座ります。

画面には、CforCの参加者とスタッフの顔。プログラム開始から4か月、どこか安心できる“いつものメンバー”になってきました。

まずはスタッフから、この月の講義動画の振り返り。

参加者からは、

「そうそう、こんな話が印象に残っていた」

「視聴したとき、ここを自分と重ねながら見ていた」

と自然に言葉がこぼれ、ウォーミングアップが進んでいきました。

■ 神林さんとの対話から生まれる気づき

いよいよ講師・神林さんを迎えての対話が始まります。

参加者からは、現場での悩みや関心がこもった問いが次々に投げかけられました。

・子どもと関わるときの“立ち位置”はどう決めたらいい?

・市民を子どもの場に巻き込む時、どんなアプローチをしている?

・準備と余白のバランスはどう考えたらいい?

・子どもの関わりをひらく“魔法の言葉”はある?

それぞれの問いに神林さんは、実践の経験や地域でのエピソードを交えながら、ひとつひとつ丁寧に応えてくださいました。

■ 参加者に広がった視点の変化

終盤には、参加者からこんな言葉も聞こえてきました。

・理解が追いついていない人に合わせる、という話にハッとしました。

・人が集まると、温度が高い人同士で盛り上がりがち。でも今日は“温度が低い人に寄り添うことの大切さ”を感じました

・大人の姿勢は、子どもにも必ず伝わっていくんだと改めて実感しました

・まずは大人でも子どもでも、その人をよく観察し、話を聞くこと。それが第一歩だと再確認できました

神林さんの話を受け、

“どう動くか”よりも、まず“どんなマインドでそこにいるか”へと視点がすっと転換されていく。

そんな変化が、静かに、でも確かに広がっていきました。

それぞれの現場で悩みながら子どもの隣にいる参加者にとって、

学びと励ましが混じり合う豊かなひとときとなりました。

■ おわりに|“寄り添う姿勢”からはじまる関わり

今回の講師を囲む会を通して生まれたのは、

“子どもへの関わり方”だけでなく、

“大人同士の関係づくり”のヒントでもありました。

大きな一歩でなくていい。

迷いながらでいい。

その積み重ねが、子どもにとっても大人にとっても心地よい場をひらいていくのだと気づかされる時間でした。

CforCは、こうした対話や学びの積み重ねを通して、

一人ひとりが“子どもの育ちを支える市民”として育っていくプログラムです。

次回の講師を囲む会も、どんな気づきが生まれるのか楽しみです。

アーカイブ配信受付中!詳細はPeatixよりご覧ください。

https://cforc-kouza-2025.peatix.com/

相手の時間に溶け込む、という関わり方----山下仁子さんを囲む会|CforCレポート

子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025

「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

【講座】では、月ごとに異なる講師による「講義動画」を配信。その上で講師とzoom上で質疑・対話ができる「講師を囲む会」を実施しています。

講義動画概要

■講師:山下仁子さん

 特定非営利活動法人ビーンズふくしま 郡山部門部門長

 子どもの権利を考える会 白河こどもネット創設者

 ポラリス保健看護学院 非常勤講師

■講座タイトル

 子どもたちの“生きづらさ”に心を寄せる

 ~孤立する子どもたちが本当に求めているものとは?~

■主なトピック

 ・講師紹介/ビーンズふくしまの活動紹介

 ・子どもたちのいま

 ・対談①~人権擁護の実践とは~

 ・対談②~子どもとの関わりで大切にすること~

講師を囲む会の様子

「山下さんのあり方がすごい」「自分はあんな風に関われない」

そんな感想から始まった今回の講師を囲む会。

しかし、山下さんとの質疑応答や対話を経ていくうちに、会の終わりには「自分にもできそう」「まずは目の前の子どもと丁寧に関わってみたい」と、どこか肩の力が抜けた参加者の姿がありました。

山下さんが繰り返し語ってくださったのは、子どもの時間の中に自分がいさせてもらえるありがたさ。

「そこに言葉がなくても、その子が嘘をついても、何をしても、その子がそこに存在してくれていること。その時間に一緒にそこにいられること。

その時間を尊ぶことが、私にできる精一杯かなっていうふうに思います。」

そんな山下さんのお話を受けて、自分中心の「どう接するか」という視点から、子ども中心の「相手の時間に溶け込む」関わり方へと、視点の転換が生まれていきました。

子どもの時間にお邪魔し、その子の力を信じて寄り添う。

迷いながらでいい、ちょっとずつそんな在り方ができるはず。自然とそんな想いになれるような、優しく背中を押してくれるような時間となりました。

(執筆者 CforCプログラム担当:鈴木唯加)

【講座参加者募集中】子どもを取り巻く「いま」と、私なりの関わり方を考える~多様な4人の実践者から学ぶ~

ソーシャルワーカー、まちづくりの専門家など、子どもに関わる実践者の講師から関わりの事例を学び、自分なりの関わり方のヒントを受け取っていく場です。
2025年11月より開講するオンライン講座の参加者を募集しています。詳細は以下のボタンよりご覧ください。

子どもの発達と心のケア~児童精神科医の視点からみえる、子どもたちの今〜|CforCレポー

子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025

「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

今年度のCforCは、「講座」「リフレクション」「アクションサポート」というコンテンツを参加者が自由にカスタマイズできることが特徴です。(各コンテンツあわせて現在19人が参加しています。)

その中で、「講座」に参加している方がリアルタイムで集まり、事前に視聴した講義動画をもとに講師との質疑応答や対話を行う、講師を囲む会を8月27日に開催しました。

講義動画概要

■講師:小澤いぶきさん

 NPO法人PIECESファウンダー/一般社団法人Everybeing共同代表

 児童精神科医/こども家庭庁アドバイザー

■講座タイトル

 子どもの発達と心のケア ~児童精神科医の視点からみえる、子どもたちの今〜

■主なトピック

① 子どもを取り巻く現状

② 子どもの発達の基盤となる安心・信頼の醸成

③ 子どもの発達に影響するもの

④ 子どもが子どもでいられる社会であるために

講師を囲む会

参加者には、事前に下の講座動画を視聴していただきました。

講師の小澤さんは最近、沖縄の多良間島という自殺希少地域で数日間を過ごされたそうです。その中で感じた島の人たちとの関わりから「市民性の層が厚い」と感じたことをお話してくださいました。

参加者からの質問は、その具体的なエピソードを知りたいという内容から始まりました。

その後も、

「自分が大人の価値観を押し付けていないかをどのように自覚するにはどうすればよいのでしょう」

「現在、日本では少子化が進む一方で、子どもの孤立が益々深まっているように感じる。

さまざまな要因が考えられる中で、その一因として『自然災害』や『気候』などの自然環境がもたらす影響にはどのようなものがあるでしょうか」

などの質問が続き、小澤さんからの回答だけではなく、気づきのシェアやみなさんの対話がありました。

今回、小澤さんがお話の参考に案内された note と書籍

  • note(自殺希少地域に暮らす子どものまなざし)
  • 紹介書籍(異常気象や戦争、震災といった非日常が心に及ぼす影響)
  • 参加者の感想

    • 被支援者を勝手に作らない。「一緒にどんな風景を見たいか」という問いに戻りたいなと思いました。

    • 子どもにも敬意をもって1人の人として関わるということを大切にしたいと思った。

    (執筆者 CforCプログラム担当:泉森奈央)

    CforC2025では、参加者同士の対話やワークを通して、子どもと自分にとっての心地よいあり方をみんなで探求しています。現在、10月31日まで後期講座参加者を募集しています。ご興味のある方は、講座申込ページをご覧ください。

    「市民性」を手がかりに、子どもとの関係を見つめ直す|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

    CforC2025は前期・後期の2期制。

    講座16名、リフレクション7名、アクションサポート2名にご参加いただき、CforC2025前期がスタートしました!

    また、プログラムの初回となる講座「子どもの隣にいる大人のあり方を考える〜『市民性』という観点〜」は、上記25名のほかに一般参加の皆さん21名にも公開し開催しました。

    【講座概要】
    ■日時:2025年7月5日(土)9:30-12:00
    ■スピーカー:斎典道(NPO法人PIECES代表理事/ソーシャルワーカー)
    ■講座内容
    子どもを取り巻く現状を知り、「市民性」というキーワードを手掛かりに、子どもが孤立することなくWell-beingに生きられる地域や社会を育むために必要なことをともに考えていく講座です。
    ■主なトピック
     ①市民性とは
     ②子どもを取り巻く現状
     ③子どもが大切にされる社会のためにできること
     ④自分の身の回りにある市民性を見つけるワーク

    当日の様子

    土曜日の朝9:30。

    東京、愛知、沖縄など、各地からZoomをつなぎ、参加者の皆さんが集いました。
    少しアイスブレイクをして場があたたまったところで、いよいよ講座がスタート。

    デンマークの暮らしで触れた「人権感覚」や、地域の「切手屋さん」の話などのエピソードを手がかりに、子どもを取り巻く現状や、わたしたちが「市民」としてできることについて共に考えていきました。

    今回の講座を通して、参加者からこんな声が聞こえてきました。

    参加者の声

    ・友人がうずくまっていたときに隣に座ることしかできなかった当時の自分は無力感を覚え、なにかできる大人になりたいなと思ったのですが、今考えるとただその場に一緒にいることでよかったのかも知れません。

    ・声を聴く、という部分で、それは聴くと言っても半分以上は「眺める」ということなのではないか、という言葉が響きました。聴くとは、心の奥底にある願いや声にもならない言葉を聴くということで、それを受け取るには、一緒に眺めるということが必要だ、ということ。どれだけ私は普段ちゃんと聴けているだろうか。眺めよう。また、眺めたいと思っているだろうか、と思わされました。

    ・人生経験を積めば積むほど、専門家として勉強すればするほど、市民性を発揮して他者に「ひらく」ことが難しくなると感じています。もちろん専門性を発揮するべき時も多いのですが、同時に市民性をベースに関わってくれる人との協働が必要な場合が多いです。その際、自分は専門性をベースにしながらも、心をひらいて市民性を受け容れるような感覚を持ち合わせていることが大切だと感じました。

    心が少しざわざわしたとき、誰かのそばで、何かをしなくても、ただ一緒にいてくれた存在。

    子ども時代の記憶や、今の日常にある関係性に思いを馳せる対話があちこちで生まれ、急遽対話時間が延長となるほどの盛り上がりでした。



    照らしてみたらそこにある、一人ひとりにとっての市民性。

    自分の暮らしや過去の記憶から立ち上がる感覚やまなざしを持ち寄りながら、

    CforC2025の初回講座は、それぞれの問いと探求がはじまる場となりました。

    CforC講座参加者募集中! |Citizenship for Children2025

    「市民性」をキーワードに、子どもとの関わりを見つめ直す連続講座。

    支援者としてだけでなく、「ひとりの人」として子どもと出会い直したい。そんな思いを持つあなたに。

    自分のペースで、何度でも学べる動画視聴型プログラムです。

    ■ 内容

    ・市民性醸成ゼミ:CforCの出発点となる導入講座

     (アーカイブ配信/11月にも同内容での講座開催あり)

    ・講座動画 :月1回×6本の講座+対話セッション

     児童精神科医、プレーワーカー、ソーシャルワーカー、まちづくりの専門家など、子どもに関わる専門職の講師から関わりの事例を学ぶことができます。また、リアルタイムに講師に質問をする機会もあります。

    ・好きな時間に視聴できるオンデマンド配信+録画

     仕事や日常を続けながら、自分のペースで学びにアクセスできます。

    ■こんな方へおすすめ

    ・すきま時間を活用して、子どもに関わる実践者の講義を聞きたい

    ・特に子どもに関する活動経験や予定はないが、子どもを取り巻く環境に関心を持ち、自分にも何かできることがないかと考えている

    ・対人支援や市民活動に携わっていて、自分なりの関わり方を更に探求したい

    ■募集概要

    ・実施期間:2025年7月~2026年2月

    ・募集人数:約100名(書類選考なし)

    ・参加費:社会人 ¥20,000 / 学生 ¥10,000(税込)

    ・募集締切:2025年10月31日

    ※CforC2025講座では、2025年7月~2026年2月の間、毎月1本の講座動画配信と、登壇講師と直接話せる「講師を囲む会(Zoom)」を実施しています。

    お申し込み時点までのすべての講座動画と囲む会のアーカイブを視聴でき、以降の動画配信やリアルタイムでの参加も可能です。

    ▼詳細・お申込みはこちら

    https://kouza-cforc-2025.peatix.com/

    支える/支えられるを越えた「ともにいる」関係を探求したい。CforCは、そんな想いに応えるプログラムです。ぜひ、一緒に学びませんか。

    CforC2024 全コース終了しました!|CforC2024レポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラム

    Citizenship for Children2024

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

    今年度のCforC2024は26名(基礎コース2名、探求コース11名、動画コース13名)にご参加いただき、2024年3月末をもって無事全コースが終了しました。

    1月と2月の探求コースプログラムを報告します。

    講師を囲む会(1/15)

    「まちの風景から眺める、子どもの暮らしと市民性」
    講師:田北雅裕さん(九州大学大学院 人間環境学研究院 専任講師/社会福祉士)

    Part.1 まちの風景から眺める

    Part.2 風景と市民性

    Part.3 子どもにとっての相応しいデザイン

    田北さんのお話には、実際の子どもとのやり取りやエピソードはでてきません。それなのに、「子どもが地域で育つこと、信頼できる大人が周りに増えることって、こういうことだよね」と、市民性への理解がぐっと進む内容です。

    人と人がお互いの尊厳を大切にしながら関わりを深めていくために必要な要素を、デザインや風景といった切り口で解説された講義動画は、一見難しいと感じる方もいらっしゃいます。ですが、質疑応答を経て、また田北さんのユーモア溢れるお人柄に触れて、最後には参加者のみなさんも納得の表情を浮かべていました。

    第5回ゼミ(1/18)

    田北さんとの「講師を囲む会」を受けて、ゼミでは「まちの資源を洗い出すワーク」を行いました。muralというツールを使って参加者それぞれが子どもの頃に身近に「居場所」だと感じていた資源(場所・もの・人など)を出しあい、それらが持つ要素(力や機能)に着目して対話を進めました。

    また、ワークやこれまでの学びを通して、どのように市民性を発揮していきたいか、具体的なイメージをペアワークで聴きあい、次回の最終回に向けて、学びの総仕上げを行いました。

    ゼミのふりかえりでは、「今まで人ばかり見ていたけど、まわりの環境や風景を見るようになった」など、自分の視点に変化があったという感想が寄せられました。

    修了生を囲む会(2/12)

    「囲む会」最終回は、講師ではなく過去のCforC修了生6人を囲んで行いました。今年度の参加者が、この先どのような自分なりの市民性発揮を行うかを考える上でのモデルとして、質問をしたり、その後の交流につながるきっかけづくりとして実施しました。

    第6回ゼミ(2/15)

    CforC2024の最終回は、これから子どもとの関わりや場づくりをしていく上で大切な「セーフガーディング」についてのインプットや、半年間のふりかえり、修了証の授与を行いました。

    CforCプログラムへの参加前後にどのような変化があったのかを、それぞれがふりかえり、これからの自分がどう在りたいのかをじっくり考える場面もありました。

    半年間の学びを経た参加者の声

    半年間の学びを経て、参加者のみなさんから寄せられた感想の一部を、下にまとめています。

    • 自分では物事に対してフラットに見ている方だと思っていたが、自分の価値観を押し付けてしまっていることも多々あり、それを自覚できた。

    • 一見、ネガティブに思える自分の反応、感情的な言動にも、私の願いが根本にあることに気付き、自分をいとおしく感じるようになった。

    • 無意識に目の前のことに対して、自分がどうにかしなければというような背負う気持ちが心のどこかにあった気がするが、それが和らいだように思う。私も資源の一つと、いい意味で力が抜けた。

    • 資源性のワークで、自分にできること、他者にできることがそれぞれ異なり、そこまで背負わなくても自分にできることをやれば良いのだと感じることができたことが大きい。

    • プログラム構成がしっかりと丁寧に組まれていて、長時間にもかかわらず最後まで充実した時間を過ごすことができた。

    • 子どものために特別に何かをしなくてはいけないという訳ではなく、何気ない日常での在り方を大事にしようと思うようになった。

    CforC探求コースでは、このレポートには書ききれなかった「リフレクション」という、自分と他者(子ども)との関りを振り返るワークも毎月行っていました。このワークがこれまで気づかなかった自分自身の願いや価値観に向き合わせてくれたと、1on1(スタッフと参加者との面談)で話してくれる人もいました。

    プログラムの最後は笑顔で記念撮影!半年間ともに学びあった仲間と、お互いに労いあいながら新たなスタートを切った2024修了生のみなさん。プログラムは終了しましたが、これからも繋がりあい、一緒に市民性を広げていく仲間であることに変わりはありません。今後ともよろしくお願いいたします!

    CforCプログラムは2025年度も開催予定です。今年度のプログラム開始にあたり、現在スタッフ一同準備を進めています。関心を寄せてくださった方は、ぜひ、お知らせをチェックしてみてくださいね。お待ちしています。

    執筆:泉森奈央(CforC運営担当スタッフ)

    「子どもの孤立を防ぐ、コミュニティのつくり方」|CforC2024レポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2024

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

    今回は、NPO法人ハンズオン埼玉理事の西川正さんを講師にお招きしておこなった「講師を囲む会」と「ゼミ活動」についてご報告します。

    講師を囲む会

    参加者には、事前に講座動画を視聴してきてもらいました。

    「 子どもの孤立を防ぐ、コミュニティのつくり方 〜なぜそこには『つながり』が生まれるのか?〜」
    講師:西川正さん(NPO法人ハンズオン埼玉)

    Part.1 遊ぶと学ぶの場づくり 
    Part.2 対談①~つながりが生まれる場のデザイン~ 
    Part.3 対談②~“with 子ども”のコミュニティ~

    当日は、人と人との自然で対等なつながりが生まれるために講師の西川さんが大切にしていること、サービス化するのではなく参加者と運営側の境界線を薄くし共に作り上げていくことなど、興味深いお話をたくさんお聞きしました。

    終了後に寄せられた、参加者から寄せられた感想を一部ご紹介します。

    ・「揉め続ける」という言葉がとても印象的でした! 揉めている状態ってそのことに注視しているのでバランスを取れていたりしますね。大人にどのように理解してもらうか、という話もありましたが、双方対話ができることが必須だと思います。みんな争いを避けたいので枠を作ろうとしますね。保護者さんとフラットな関係性を作り続けることは大切です。それを認識しました。

    ・「with子ども」は手間がかかりますが、そういう想いを持った大人を増やすためにはどうしたらよいのでしょうか?

    ・どういう場でも、あらかじめ仲良くなっておく(関係性を作っておく)ことってとても大切なんだなと改めて感じました。

    「揉め続ける」「with 子ども」など西川さんらしさが詰まったワードは、新たな気づきや視点となって参加者の中に浸透していくように感じました。
    きっと西川さんのエッセンスが、参加者の周りにいる子どもたちにもじわじわと広がっていくのではないでしょうか。

    ゼミ活動

    探求コース第2回目のゼミは12月14日にオンラインで行われました。テーマは【「子どもたちと自分たちにとって優しい間」をデザインするとはどういうことか?を探求する】です。

    まず、ある子ども(Aちゃん)の例から読み取れる、または想像できるAちゃんの強み(ストレングス)や困りごと(ニーズ)をグループ全員であげていきました。

    その後、前回のゼミのワークであがっていた参加者それぞれの資源性(得意・好きなこと、誇れる経験、人に感謝された経験など)をかけ合わせると、Aちゃんと一緒にこんなことができるかもしれないと、クリエイティブな発想やアイディアを膨らませました。

    そして、その発想やアイディアの背景にある参加者のAちゃんへの願いを見つめてみたり、わたしたちがAちゃんに与えるだけでなく、Aちゃんが他者に与える側に立つにはどんな工夫ができるか?またこのアイディアに名前をつけるとしたら?と想いを巡らせました。

    ファシリテーターとして参加していた私自身も、参加者の皆さんのAちゃんに対する温かなまなざしや素敵な資源性が掛け合わさって、彩りや個性豊かなアイディアがたくさん生まれていくところを肌で感じられ、ワクワクしながらその場に居ることができました。

    リフレクションワーク

    この日はゼミの後、リフレクションを行いました。リフレクションでは発表者が、事前にプロセスレコードと呼ばれる記録シートを記入します。

    子どもとの一場面を切り取って、その時の自分や子どもの行動・言動を時系列に振り返り、感じていたことや気づきなどを書き起こします。そのシートをもとに、スタッフや参加者から生まれてきた問いを投げかけてみたり、その行動・言動の背景には何があるのか想いを馳せてみたり、「わたしだったらこういう風にするかも」など新たな視点から語ってみたり……。

    言葉で表現するのは難しいのですが、発表者の内面の深いところに潜り込んでいくような、リフレクションならではの独特な空気感があります。

    今回発表者として参加していた方の感想を一部ご紹介します。

    ・優しさが炸裂した日でした!リフレクションは思いの外、突き刺さるものがありますね~完全に忘れていた昔の傷まで降りていけました……(悪い意味ではないですよ。でも何も知らないトップバッターでよかった!)。自分自身の認識が変わりました。変わったところで子どもたちと関わるのが楽しみです。

    ・子どもと関わる中で自分がどういう姿でいたいのか、奥底に眠っている自分もわからなかった価値観(想い?)が降りてきました。本当はこういう関係性でいたいんだよな、と気付き、涙がポロポロでしたが、この場面を持ってきてこの価値観に気付けてよかったなと思います。

    私もプロセスレコードの文面のみでは決してわからなかった、発表者の子どもに対する願いや祈りのようなものに辿り着けたような気がしたり、過去がどのような軌跡を描いて今につながっているのかなどを想像し、葛藤したり心が揺さぶられたりして、熱いものが込み上げてくるような感覚がありました。とても素敵な時間をくださった参加者の方に感謝しています。

    CforCは参加者やスタッフの垣根を曖昧なものにし、共に与え合い、そして受けとり合い、新たなものが生まれていく場であると再認識したような一日でした。

    参加者の姿や言葉にエンパワメントされることも多々あります。プログラムも終盤に差し掛かってきました。これからもCforC2024は子どもにとっても、自分にとっても心地よい「優しい間」を探求していきます。

    執筆:髙橋真生(CforC2019修了生)

    CforC2024基礎コース期間終了、プログラムは後半へ!|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2024

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

    今年度の募集広報期間を経て、CforC2024は基礎コース3名、探求コース10名、動画コース6名にご参加いただき、プログラムをスタートしました!(詳しいプログラム構成は、第1回目レポートをぜひご覧ください)

    今回は、基礎コース期間の最後である第2回目(10月16日:講師を囲む会/10月19日:対面ゼミ)と、探求コース期間初回の第3回目(11月13日:講師を囲む会/11月16日:オンラインゼミ)について報告します。

    講師を囲む会(第2回)

    参加者には、事前に2つの講座動画を視聴してきてもらいました。

    「子どもたちの“生きづらさ”に心を寄せる〜孤立する子どもたちが本当に求めているものとは?~」
    講師:山下仁子さん(NPO法人ビーンズふくしま)

    ①講師紹介/ビーンズふくしまの活動紹介
    ②子どもたちのいま
    ③対談①~人権擁護の実践とは~
    ④対談②~子どもとの関わりで大切にすること~

    「子どもへの“支援”を問い直す~プレーパークでの実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり~」
    講師:神林俊一さん(一般社団法人プレーワーカーズ/一般社団法人TOKYOPLAY/世田谷区 外遊び推進員)

    ①講師紹介/子どもにとっての遊びとは
    ②あそび場での実践~東北・世田谷を中心に~
    ③対談①~子どもと“ともにある”実践とは~
    ④対談②~関わりのカタチ~

    「講師を囲む会」では、講師に正解を求める場ではないことを前提に、質疑応答と対話を行っています。参加者は、講師の豊富な経験から生まれる見解や思いを聞いて、それらを自問自答したり仲間と話しあって自分の糧にします。この日も、ふたりの講師と参加者の、熱くて深い対話は、放課後(任意参加の延長タイム)まで続きました。

    終了後に寄せられた、参加者から寄せられた感想を一部ご紹介します。

    人の痛みにたくさん向き合われてきた講師のお2人は、「上手く共感して、相手の欲しい言葉を的確に伝えようとされる人」はなく、むしろすごくリアリスティックな人だと感じました。私がなんとかせねばという熱い使命感よりも、出来ないことがあって当然だよねという割り切りを持っておられることが印象的でした。しかし、それは決して諦めや思考停止ではなく、悩み続け、問い続けるというスタンスであって、すごく素敵だなあと感じました。

    参加者には後日、講師の山下さんから贈呈していただいた、ビーンズふくしま発行の冊子「貧困の連鎖を断ち切るために~貧困の中で生きる子どもたちに必要な支援とは~」を送付しました。

    ゼミ活動(2回目)

    10月19日は、東京と大阪の2つの会場で行う対面ゼミでした。何回かのプログラムを経て、心なしか初回よりもリラックスした表情で参加者、スタッフ、修了生スタッフ(ピアサポ)が集合。「「こころで応える」を体感する」をテーマに次の内容を行いました。

    • 子どもとともにいる関わりのワーク~「支援」ではなく「関わり」について深める~

    • グループワーク~「子どもの声を聴く」「子どもとともにいる」~

    • 「こころで応える」インプット

    • ペアワーク(15の問いをお互いに投げかけてこたえる)

    グループワークでは、神林さんの講義動画に登場した、「子どもが受け取っていたもの・その周囲にいた大人のまなざし」について思いを馳せて発表しました。参加者それぞれが思う「支援ではない関わり」を共有し気づきあう、豊かな時間になりました。

    ペアワークは、「最近の子どもとのやり取りに感じた、小さなモヤモヤや悩み」について、相手から問われる15の問いに基づいて順番に話すというものです。相手と自分の言動だけでなく、その背景や思いについて問われることで、自分だけでは気づかなかった願いや大切にしている価値観に触れることができました。

    参加者の感想 かんちゃん(探求コース)

    昨日のワークでは、その行動や言葉の裏にある「思い」「感情」は?と問われることが何度もあったのですが、すぐに言葉で表すことが難しかったです。「なんとなく、もやっとした」とか、「嫌な気分」とかいう感じは自覚があるのですが、深く考えてみると、いろんな種類の感情の言葉で自分や子どもの内面を表現できるというのが、発見でした。

    「自分の思い、子どもの思いに意識を向ける」ことが日常生活の中でもできたらいいなと思っています。

    それと、CforCのクラスでは、参加者がフラットな感じで話せるのが、すごく心地いいと思います。「こんなこと言ったら、どう思われるかな?」と思ったり、「言った後のことを考えると、面倒くさいから、まあ、意見言わんでもいいか。」と思ったりすることも、生活の中でもよくあります。CforCで味わった心地よさを他の場面にも広げていけたらとも思いました。

    講師を囲む会(第3回目)

    この回からは、地域を越えた参加者同士の対話と内省を通じて、自分なりのあり方やアクションをより幅広く掘り下げる、探求コースの期間です。

    基礎コース期間を終えた13人の中で、11人が引き続き探求コースに参加することとなりました。これまでと同様に、事前に視聴してきてもらった第3回目の講義動画は下のようなものです。

    「市民性と専門性~公的支援の立場から見る“非専門職”の可能性~」
    講師:安井飛鳥さん(弁護士とソーシャルワーカーの協働を考える会/ちば子ども若者ネットワーク/ソーシャルワーカー兼弁護士)

    ①講師紹介/これまでの活動紹介
    ②“支援”の枠組みに乗らない・乗れない子どもたち
    ③対談①~専門職として関わることの可能性と限界~
    ④対談②~子ども・若者にとっての市民性と専門性~

    この日の「講師を囲む会」は、探求コース期間に入って初めての回ということで、チェックインの時間を少し長めに行ってからスタートしました。CforCでは、各プログラムの開始時に、その日の気分や体調、最近のトピックスを話す時間を大切にしています。

    弁護士でありソーシャルワーカーという、法律と福祉の専門職としてのキャリアを持ちながら、それでも若者と向き合う中で日々葛藤を持って活動を続けている安井さんの、人間味あふれる正直で真摯なお話が印象的でした。

    参加者から講師に投げかけられた質問や感想を一部をご紹介します。

    <質問>

    • 専門職として提案することと、支援はしない場での提案、違ったりしますか。

    • 子ども自身が困り感を感じていなくて、周囲の大人が問題意識を持っている時、どんな風に取り組んでいるのでしょうか 。

    <感想>

    • 支援者だから〇〇しなきゃいけない、という意識から離れて、自分が楽しめる事をやった結果として、誰かの楽しみや支援に繋がったらいいのかな。

    ゼミ活動(第3回目)

    これまで東京と大阪の2クラスで開催していた参加者が、リアルタイムで一堂に集まるオンラインゼミがスタート!「自分や仲間の資源性に気づき、つくりたい間や、自分らしい市民性のVisionを描く」をテーマに次の内容を行いました。

    • 自分の資源性をみつめるワーク

    • グループワーク~お互いの資源性を理解し、深め合う~

    • ペアワーク~個人のVisionを広げる、深める~

    • リフレクション

    グループワークでは、参加者がそれぞれ自分の「好きなこと・オタク性・誰かに感謝されたこと・自由に使える資源」などをワークシートに書き、お互いにコメントや質問を重ねました。あらためて自分が持っている資源を洗い出し、仲間が持つ資源を知って驚いたり笑ったり共感したり。東京・大阪クラスの合同開催スタート回にふさわしいワークでした。

    ペアワークは、CforCプログラムが終盤に差しかかるこの時期に、あらためて自分の現在地を確認するような問いにこたえる内容でした。また、午前中に行った資源性についての気づきをもとに、自分らしい市民性の発揮を考える問いもあり、参加者はそれぞれの言葉で、今現在の思い描く自分の姿を話しました。

    今回から新たに始まったのは、リフレクションです。これは、CforCプログラム探求コースの特徴的なプログラムコンテンツのひとつで、修了生の多くが「一番印象的だった」と話しています。

    CforCのリフレクションとは、参加者の身近な事例を振り返り、スタッフや他の参加者との対話をとおして、子どもの願いや自分の価値観や感情に気づくグループワークのことです。リフレクション初回のこの日は、修了生スタッフが事前に書いたプロセスレコード(事例を相手と自分それぞれの事実・思考や感情を分けて記録したもの)をもとに行いました。

    参加者の感想 ひなこさん(探求コース)

    最初のペアワークの際に、自分が持っている資源性を見つけ出すことにかなり苦戦してしまい、正直自分が納得する内容を話せていないような気がしました。
    これまでも「うまく話そうとしなくても大丈夫」と最初に説明がありましたが、今回なかなかそれが実現できていないことを再認識しました。
    「沈黙を恐れない」という助言をもらったときに、ハッと気づかされ、自分自身のスタンスを変えるタイミングになりました。これまで沈黙が許されないような環境にいたので、すぐに変えることは難しいかもしれませんが、CforCの環境では、うまく話そうとすることを辞められたらなと思います。その先に目に見えない自分の欲求や思考、価値観を見出せるのかなと思います。
    引き続き、自分のペースで頑張ります!!

    CforC2024もいよいよ後半。今後は、より参加者の実践とプログラムが呼応するような内容になっていきます。それにともない、参加者が、CforCに参加したことで感じるようになったことや、これまでの自分にはなかった新しい視点を自覚する場面が増え、一人ひとりの毎日が一層豊かになったらいいなと思っています。

    執筆:スタッフ 泉森奈央

    「子どもとの関わりをふりかえる 【リフレクション体験基礎編】」をスタートしました!

    PIECESでは、子どもたちの生きる地域に「信頼できる市民」を増やしたいという想いから、活動を行なっています。そして子どもにとっても自分にとっても心地よい関わりを生むために「リフレクション」という営みを大切にしています。

    今回の講座では、5名の方に市民性醸成プログラムCitizenship for Children(CforC)プログラムの大切なエッセンス「リフレクションワーク」を体験していただきました。

    PIECESの活動紹介、そしてリフレクションの説明をした後、参加者お一人お一人に子どもや他者との関わりで「ちょっとモヤモヤしたな」「なんでああなっちゃったんだろう」というような場面を思い出していただきました。そのエピソードをもとに、出来事の背景に想いを馳せる問いを投げかけ合うペアセッションを二人一組で行いました。

    毎日忙しなく過ぎていってしまいますが、子どもや他者との関わりを少し立ち止まって振り返り、相手の言動や背景にある考えや願いに想いを馳せ、「自分が大切にしたいこと」はなんだったのか、「自分の願い」はどのようなことなのか、それぞれが立ち止まってみつめる時間を過ごしました。

    参加者の声

    ・相手の気持ちを想像したり、自分の気持ちや感情に焦点を当て、相手も自分の気持ちもないがしろにしない、尊重することの大切さに気づかされました。

    ・自分の価値観を再認識し、またペアーの相手の思考・行動からも学ぶべきところをたくさん発見できた

    ・ペアの方と少し違った価値観を持っていることが印象的でした。だからこそ新しい発見や、自分もこうありたいなと思い、自分の成長にもつながる時間だったなと思います。

    PIECESでは今後も定期的に「リフレクション体験講座」を開催予定です。ご関心ございましたらぜひご参加ください。


    CforC動画コース冬期、参加者募集中!

    子どもと関わる実践者の講義や質疑応答の様子などをオンデマンドで視聴する「動画コース冬期」の参加者を募集しています。

    【募集期間】:10/18~11/14
    【こんな方にオススメ】
     ・普段から子どもに関わる活動や子育てをしており、自身の関わり方に迷うことがある
     ・すきま時間を活用して、子どもに関わる専門職の講義を聞きたい
     ・子どもに関する活動経験や予定はないが、子どもを取り巻く環境に関心を持ち、自分にも何かできることがないかと考えている

    自分の気持ちを大切にしながら、目の前にいる子どもたちとの関わりに良い変化をもたらしたい。CforCは、そんな思いに応えるプログラムです。ぜひ一緒に学びませんか。

    ▼詳細や申し込みはこちら
    https://peatix.com/event/4162541/


    CforC2024基礎コース・探求コースがスタートしました!|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2024

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。

    今年度の募集広報期間を経て、CforC2024は基礎コース3名、探求コース10名、動画コース6名にご参加いただき、プログラムをスタートしました!

    初回は9月18日に講師を囲む会、9月21日に対面ゼミを実施しました。

    講師を囲む会

    参加者には、事前に2つの講座動画を視聴してきてもらいました。

    「子どもの発達と心のケア ~児童精神科医の視点からみえる、子どもたちの今〜」
    講師:小澤いぶきさん(NPO法人PIECESファウンダー/一般社団法人Everybeing共同代表/児童精神科医/こども家庭庁アドバイザー)

    ①子どもを取り巻く現状
    ②子どもの発達の基盤となる安心・信頼の醸成
    ③子どもの発達に影響するもの
    ④子どもが子どもでいられる社会であるために

    「わたしたちの中にある「市民性」を見つめる」
    講師:斎典道さん(NPO法人PIECES代表理事/ソーシャルワーカー)

    ①なぜいま、「市民性」なのか?
    ②市民性の発揮と「優しい間」の創出

    2つの講座を通して、子どもを取り巻く環境について様々な角度から学ぶことができました。そのうえで、子どもにとって安心できる関わりはなにか、ひとりの人としてなにができるのかという問いが生まれたように感じています。
    参加者から講師に投げかけられた疑問や葛藤を一部をご紹介します。

    ・一人の人としてかかわるときに、どういう感覚を持って接しているのか。

    ・中高生の自尊心を育む接し方について、こういう考え方が大切だと考えられるものはあるか。

    ・専門性と市民性は対極にあるものなのか。専門性を持って活動する人のなかにも市民性があり、市民性を持っている人のなかにも専門性があるということなのか。

    質問に対する講師からのコメントも、正解の提示ではなくひとつの視点として、講師と参加者との対話が繰り広げられました。今回は少人数だったため、一人ひとりの声を聴きながら、対話していくことで自分の価値観が揺さぶられたり、様々な感情が生まれていく、とても豊かな時間となりました。

    ゼミ活動

    9月21日は、東京と大阪の2つの会場で参加者が対面で丸1日集まり、ゼミ活動を行いました。今年度のゼミ活動は、東京クラスは10名、大阪クラスは3名の参加者と、それぞれ修了生やプロボノといったピアサポで、同時間帯に2会場で同じプログラムを行うという初めての試みです。

    第1回目のゼミは「学びあいの土台をつくる」をテーマに次の内容を行いました。

    • 安心・安全な環境づくりのワーク

    • お互いを知り、“学び合い実践するコミュニティ”の基盤をつくるため、CforCにたどり着くまでのストーリーを語る

    • 市民性のメガネをかけながら、街歩き

    • 自分自身や自分の周囲に既にある価値観のメガネ

    昨年まではオンラインで行っていたプログラムですが、今回は少人数での対面開催ということで、発する言葉だけでなくその人の仕草や行動や様子など、一人ひとりの存在をリアルに感じることができました。今後みんなで過ごしていくプログラム期間がとても楽しみになりました。

    参加者の感想 うっちー(探求コース)

    他の参加者の方がどのような過程を辿ってCforCに辿り着かれたのかをみんなで輪になり、語り合うパートが印象的でした。

    相手の立場になって考えることを示す「他者の靴を履く」という言葉がありますが、皆さん一人一人のストーリーをお聞きして、聞く前と比べて皆さんから発させる言葉の背景が少しだけ見えるような気がしました。それもまた主観的解釈に過ぎないとはいえ、分かりやすく見える人の振る舞いだけでなく、その人の価値観・願いの部分まで知って初めて「他者の靴を履くこと」が出来るのであってその行為は決して容易くはないのだなと実感しました。

    他者の立場に立つという行為は相当な相手への関心やオープンな相互コミュニケーションが無ければ真の意味では達成されてないと思っていたので、やっぱりそうだよなぁと納得させられました。相手の立場に立とうと考えたその時に、自分が相手の価値観や願いまでを考慮した上で考えられているのか(色眼鏡をかけてしまっていないか)を意識していきたいと思います。

    CforC2024では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、参加者同士の対話やワークを通して、子どもと自分にとっての心地よいあり方をみんなで探していきます。

    執筆:スタッフ 西角綾夏

    実践コースが終了しました|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children 2023

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムです。

    CforCプログラム2023は、2024年1月末をもって無事終了し、その中から希望者5名が地域で自分らしいアクションをしていく「実践コース」に進みました。


    実践コースで参加者が取り組んだこと

    実践コースは、2024年2月からスタートし、2024年5月末に無事に終了しました。5名の参加者はそれぞれアクションを掲げ、以下のことに取り組みながら、自分なりのアクションを前に進めていきました。

    1.伴走ミーティング(随時)
     今年度からは実践者1名にスタッフ・プロボノ・修了生が2名伴走者としてつき、定期的にミーティングを行いました。伴走者からは、実践者のアクションについて、スモールステップの洗い出しや実践者の思いや在り方についての問いを投げかけることを行いました。

    2.研修(月に1度)
     実践コースの参加者、スタッフが集まり、毎回テーマごとにインプットとワークを行いました。場を開くことによって重要な視点である、セーフガーディングのレクチャーや、それぞれ企画に参加すると想定した人のジャーニーマップなどを作成しました。

    3.対話(月に1度)
     実践コースの参加者同士で対話を行いました。各回の対話では「いまあなたが思う自分らしさとしてどんな側面がありますか。」「あなたがつくる場は、まちにとってどんな存在の場になっていったら嬉しいですか?」など、毎回様々な問いから対話がスタートしました。それにより、実践コースの参加者はお互いの体験や思いが深められたり、自分自身のなかで大切にしたいことに立ち返っていくことができました。

    これらの取り組みを経て、今期5名の参加者はお互いの進捗を気にかけたり、なにか悩んだり困ったことがあれば、助けを求めたり、励まし合ったり、思いを同じくする仲間として、ともにエンパワーメントし合っていたことがとても印象的でした。

    ひとりひとりのアクション

    実践コースでのプログラムを経て、2024年5月には実践者ひとりひとりが下記のようなアクションを行いました。

    ◆「ホッとできる集会所」@福岡県太宰府市
    子育て中のお母さんを対象に、まずは自分の友達のお母さんが興味のあるピラティスを自分が習っている先生にお願いして自宅で個別のセッションを開いてもらいました。その後、ゆっくりできるカフェで、ピラティスの感想や今後のことなど対話していくという企画を行いました。(よねさん)


    ◆「フラワーバンク  子どもと地域が花で繋がる仕組みづくり」@新潟県上越市
    学校には行けるけど、教室に入れない生徒向けに2年前から近くの中学校でフラワーアレンジメントのボランティアをしていました。私の他にも地域には子どもの為に何かできる人はいる。そう思い、地域の人からお花を分けてもらいその花を使ってアレンジメントをつくる仕組みを考えました。(さとみさん)

    ◆「社会と私の"いい”を見直すダイアログ」@東京都品川区
    “子ども”に絞った切り口ではなく、生き方や進路、キャリアについて、自分の中で培ってきた「(これが)いい選択肢だ」と価値基準を持っていることに、大人自身が気付いていける場づくりを実施。「社会(誰か)の評価と、私がほんとうに大切にしたいこと」をテーマに、自分を語り深めていく「じぶんさんさくキャンプ」を開催。(みやこさん)

    ◆「自分の悩みや思いを安心して表現できる 『自由になる対話の場 free』」@滋賀県東近江市
    安心できる場つくり、多様な個性を認める場つくりは自分自身も必要な場所でした。
    自分のその思いや願いを表現することで、共感してくれる人が共に『優しい間』をつくるために動いてくれました。その事が嬉しかったです❣(ひろみぃーさん)

    ◆「交流が生まれるフリー駄弁り場」@東京都荒川区
    荒川区の街の図書館である「なにかし堂」でこどもの日のウィークイベントとして、誰でも自由に過ごせる、ボードゲームカフェを行いました。(ライドさん)

    実践コース参加者の感想

    実践コースの参加者は、みんなそれぞれが自分の本当にやりたいことに向き合い、それがどうやったら実現できるのか?という具体的な行動はもちろんのこと、自分が本当にやりたいことは何か?自分らしさとはなにか?といった自身の在り方についても問いを持ちながら、試行錯誤を続けてきました。
    悩んだり、迷ったり、時には自信をなくしたこともあったでしょう。そんな日々を乗り越えて、アクションをしてみた先に、参加者からはこんな声をいただいています。

    安心できる場つくり、多様な個性を認める場つくりは自分自身にとってもも必要な場所でした。自分のその思いや願いを表現することで、共感してくれる人が共に『優しい間』をつくるために動いてくれました。その事が嬉しかったです❣

    実践コースを終えて

    今回2024年5月にプログラムの最終回となる全体での対話の時間を終えて、今年度の実践コースが無事に終了しました。今後、実践コースの参加者たちは自身でアクションを続けていくことになります。引き続き、迷いや不安を抱えながらも、その葛藤をお互いに共有し、高め合いながら、少しずつともに優しい間を広げていけたらと思っています。

    CforCプログラムは2024年度も開催予定です。今年度のプログラム開始にあたり、現在スタッフ一同準備を進めています。ご関心を持っていただいた方は、ぜひ今後もPIECESの活動をチェックしてみてください!よろしくお願いいたします。

    (執筆:西角綾夏)

    実践会議を開催しました|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children 2023

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムです。

    2023年8月から開始したCforCプログラム2023は、PIECESメイトをはじめとするたくさんの方々に支えられ、2024年1月末をもって無事終了し、現在は地域で実践的なアクションを行う「実践コース」に進んでいます。

    実践コースでは、実践者なりの優しい間を地域で実践していく第一歩を踏み出すために、研修・対話を通じて伴走しています。自分の願いと届けたい相手の願いの重なるところにまなざしを向けながら、5月のGWに場をひらくためのステップを歩んでいます。


    実践会議の様子

    2024年4月13日に実践会議を開催、実践者5名がそれぞれのアクションプランを発表し、ゲストとの対話を通じてアクションプランをブラッシュアップしていく機会となりました。

    実践者のみなさんとアクションプランのタイトル

    ◆米倉里美さん:ホッとできる集会所@福岡の自宅&カフェ

    ◆黒川瞭太さん:交流が生まれるフリー駄弁り場@東京・なにかし堂(5/6(月)13:00ー19:00に実施予定)

    ◆村上弥耶子さん:社会と私の"いい”を見直すダイアログ@東京

    ◆稲葉里美さん:フラワーバンク~子どもと地域が花で繋がる仕組み作り~@新潟

    ◆奥田弘美さん:自分の悩みや思いを安心して表現できる対話の場@滋賀


    ゲストのみなさん

    ◆神林俊一さん:一般社団法人プレーワーカーズ 理事/一般社団法人TOKYOPLAY/世田谷区 外遊び推進員

    ◆守本陽一さん:一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/医師

    ◆田中元子さん:株式会社グランドレベル代表取締役社長

    ◆永田夏来さん:兵庫教育大學 准教授(専門:家族社会学)

    発表と対話~稲葉さんの事例から~

    フラワーバンク~子どもと地域が花で繋がる仕組み作り~@新潟
    私は花が大好きで花で何かしたいと思い中学校の教室に入れない生徒向けのフラワーアレンジメントワークショップをはじめました。そのワークショップで使う花を地域から集められないかと考え、フラワーバンクという花が集まる仕組みを作りました。

    子どもたちは花を使って自分を表現できます、また、大人は花を提供することで誰かの役に立っているという思いになります。子どもにとって花を提供してくれる大人が地域にいることを知り、地域の大人にとっても子供たちの不登校などの現状を知り理解するきっかけになります。

    このアクションを通して花っていいねと思う人たちが増えてくれてら嬉しいです。そして自分のやりたいことが誰かのお役に立てていたら幸いです。<一部抜粋>

    ゲストからのコメント(一部抜粋)

    ◆田中元子さん

    こどもたちのためになるかな?って迷い、自身に疑いを持ちながら、迷いと変態ぶりをどっちももっているのが素晴らしい。どっちかだけではダメ。だれかの役に立ちたい人も、自分を疑い迷うことがないとコミュニケーションというのは一方的になる。

    屋台でも、一坪、一箱、一輪からやってみて次が始まるので、ふくらむことをお楽しみに。目の前の濃度が薄くて大きく手をひろげても、それはさとみさんにとって嘘っぱち。さとみさんはどんな規模であっても等しく尊いことをすると思う。さとみさんにとって手応えがあることが一番の成功。

    ◆守本陽一さん

    僕も「本が好き」で図書館をつくったけど、でもそれによって、来れない人もいるんじゃないだろうかと、これでいいのかという思いを持ち続けて運営してきた。やっぱり思っているような人が来なかったなあとか、上手くいかなかったなという時に、辞めちゃうのではなく「じゃあ屋台の方に戻ってみよう」とか、一回撤退してみるもあり。

    今の自分と地域社会とのバランスをみつけることが一番大事だと思う。大きければいいというものでなく、やめずに戻ってみたり、違うバランスを模索する。

    実践会議の最後にゲストのみなさんからエール

    神林俊一さん

    皆さん楽しそうな企画なので、まずはやってもらって。苦労してもらったら苦労してもらっただけそれで楽しいと思うので。ダメっていう人っていないと思いますし、CforCのメンバーっていう手伝ってくれたりアイディアくれたりするメンバーも皆さんつながっているので、めちゃくちゃ贅沢な場だから失敗しても怖くないなって気持ちでどんどんやってください。
    僕も悩みながらやっているんですけど、その場で悩むっていうのを結構僕楽しんでいるので。悩みながらも「やっちゃえ精神」で頑張ってほしいなと思います。

    守本陽一さん

    PDCAだとどんどんアクションが縮小していっちゃうんですけど、AR循環といって、興味持ってアクションしてリフレクションするっていうのがおすすめです。わくわくしてやっていくうちに、ひいては面白い人たちが面白い人を集めていきますし、素敵な場になっていくんじゃないかなと思うので。「わくわくドライブ」でやっていくのが結局一番大事かなと思います。素敵なお話ありがとうございました。

    永田夏来さん

    居心地のよい場をつくるためには、まずは自分が居心地が良くないと辛いと思うんですよ。居心地がいい場所創りたい、楽しいことやりたい、人と繋がりたい、っていうことが目的になっている人がいるけど、やっぱり自分の中にそういう雰囲気が入っているっていうことが大事なのかなっていうところをもう一回確認できるともっと伝わりやすくなるのかなって思いました。
    皆さんの成果が聞ける機会があるといいなと思ってます。ありがとうございました。

    田中元子さん

    「誰かのため業界」でありがちなのが、正しいことと楽しいことがごっちゃになっちゃうこと。ありがとうの数が多いかより、あなたが楽しいかどうかの方が、正直だと思う。あなたが楽しいこと、あなたにとって正直なことをして生きてほしいと思っています。
    即興演劇の唯一のルールが、「Yes,and…」。思い通りにならないことが起きたらおらワクワクしてきたぞって思って、楽しく進んでみてください。

    今回の実践会議はゲストの方だけでなく、CforC修了生やまきば(プロボノ)メンバーも参加し、実践者へのエールや情報共有のコメントが数多く寄せられました。

    実践者の方からは、「初めての貴重な体験でした。一晩考えて、色々気付くことができました。昨日のこと(ゲストの前で発表したこと)も私にとっては挑戦で、挑戦して良かったです☺」というコメントをいただくなど、今後の実践への後押しとなる機会になりました。

    メイトの皆さんをはじめとしたPIECESに心を寄せ関わってくださる皆さんのおかげで、今年もまた優しい間が広がろうとしています。今後とも応援お願いします。

    (執筆:西角綾夏、鈴木唯加)

    参画団体同士の知見と想いを紡ぐ「まなびの会」を開催しています

    子どもの日常を支える市民向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」で大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたCforCコンソーシアム。

    昨年11月より参画団体同士の知見共有の場として「まなびの会」をスタートしました。
    現在はそれぞれの活動紹介を中心に、まなび・混ざり合う場づくりを進めています。今回は、1月と2月に開催したまなびの会についてレポートします。

    第2回まなびの会(1月)

    一般社団法人We are Buddiesの加藤愛梨さんより、団体の活動事例や「市民性」を切り口にご自身の経験や想いについてお話いただき、参加者同士での感想共有や対話をおこないました。

    We are Buddiesが取り組む「バディプログラム」は、子ども(5~18才)と大人ボランティアが2人組のバディとなり、月に2回程度、2人で遊んだり話したりしながらフラットな信頼関係を築いていきます。
    PIECESでは、大人ボランティアに向けた研修プログラムを監修し、お互いにとって健やかな関係性を築くための基本姿勢を学べる動画やツール等を提供しています。

    対話の中では、大人と子どもが対等な立場から、且つまっさらなところから信頼関係を築いていくことの面白さに触れつつ、1人でその子どもと向き合う中で経験する葛藤や悩み、喜びは修行のようでありギフトのようなものになっているというお話がありました。
    「課題を解決する為ではなく、人と人がつながることが、結果として子どもの孤立の解消につながっている」という言葉には、まずは自分の手元からできることを始めてみよう、そんなメッセージが伝わってきました。

    第3回まなびの会(2月)

    合同会社ライフイズの影近卓大さんより、団体の取り組みや日頃より大切にしている事業への想いについてお話いただき、参加者同士での感想共有や対話をおこないました。

    ライフイズは「日常生活の景色を多様にする」をビジョンに掲げ、多摩地域を中心に訪問看護や医療的ケア児・重症心身障害児を対象としたこどもデイサービス、また多摩ニュータウンの団地商店街にある設置する福祉事業所「+laugh(アンドラフ)」等を運営しています。影近さんとはCforCプログラムへの受講をきっかけに出会い、現在はCforC修了生の立場としてプログラム運営にも携わっています。

    「+laugh」では、CforCプログラムからの気づきから駄菓子屋やフリースペースを併設しました。それにより、利用者と地域の人たちが出会おうとせずとも自然な形で出会い、挨拶や関わりが生まれ、気づけばお互いを名前で呼び合う人と人とのつながりや関係性が育まれていると言います。
    「障害の有無によらず、誰しもがそこにいる事が当たり前になる地域づくり」という言葉には、お互いの在り方が尊重され、優しいまなざしに溢れた地域の在り様がまざまざと思い浮かびました。


    CforCコンソーシアムとは

    PIECESでは、「市民性の醸成」を掲げて、子どもの日常を支える市民や非専門職の支援者向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」を運営しています。CforCコンソーシアムは、CforCで大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたコンソーシアムです。
    本コンソーシアム事業では、公益財団法人トヨタ財団より3年間で約1,800万円の資金助成をいただいてます。
    今後も「まなびの会」は、定期的に開催を予定しています。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

    ◆参画団体の皆さま(6団体※あいうえお順、2024年3月時点)

    一般社団法人We are Buddies(東京都)
    合同会社ライフイズ(東京都)
    さきちゃんち運営委員会(東京都)
    社会福祉法人高島市社会福祉協議会(滋賀県)
    特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城(茨城県)
    日本生活協同組合連合会(東京都)

    執筆:CforCコンソーシアム推進担当 村山 裕紀

    基礎コース・探求コースが終了しました|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children2023

    「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムです。

    2023年8月から開始したCfrorCプログラム2023は、PIECESメイトをはじめとするたくさんの方々に支えられ、2023年1月末をもって無事終了しました。

    今年度は基礎コース47名、探求コース30名の方に参加いただき、ともに学びを深めていきました。プログラムを終えた参加者の方からの感想を一部ご紹介します。

    参加者の声

    • 多くの視点を持つことができるようになった。自分の考えや思考の癖を捉えて他の考え方もあるかもしれないと一度立ち止まって考えられるようになった。

    • 毎回講師の方から自分が知らなかった学びを多くもらったので視野が広がるとともに安心感もあり、自分がしたいことをしていいんだという気持ちになった。同時に自信にもつながり、自分の軸がぶれなくなった。
      相手に合わせるのではなく、自分ができること自分が楽しいことを提供していくことに躊躇しなくなったし、ゼミの中でも自分の言葉として話せるようになった。

    • 専門的な知識や資格がないことで、自分は子ども・若者に関わっていけるのか、モヤモヤした気持ちを持ちながら参加しました。6回の講座で関わり方は様々あることを学び、自分にも子ども・若者に関わることができる場面は多くあるのではと思えました。

    • 自分の感情を大切に取り扱うことができるようになったと思います。

    プログラムを通じて、自分なりに大切にしたい願いや感情に気付くなど、参加者一人ひとりにそれぞれの変容があったなと感じます。それは、参加者のみなさんが講師の方々や他の参加者との対話を重ね、他者に想いを馳せ、自分と向き合う地道なプロセスを一歩ずつ、確かなものにしていったからなのだと思います。

    CforC2023の参加者のみなさんとは、今後も修了生としてつながり続け、CforCで得た気付きや想いをともに分かち合い、この出会いを大切に紡いでいけたらと願っています。

    実践コースのスタート

    CforC2023探求コースの参加者のうち、5名の希望者が地域で自分らしいアクションをしていく「実践コース」に進んでいます。
    実践コースでは、2024年5月まで、CforCを経た参加者が、さらに自分の手元から「優しい間」をうみ、自分なりの市民性が発揮されるアクションやプロジェクトを企画・実施することに伴走していきます。

    実践コースに進んだ5名の参加者は、不登校の子どもの居場所づくりや対話の場づくりなど、それぞれの願いにもとづいた自分なりのアクションの実現に向けて、奮闘しています。

    スタッフをはじめ、過去にCforCに参加し、自身の活動に取り組んでいる修了生にも伴走をしてもらいながら、ともに5月まで駆け抜けていきます!

    実践コースの様子もお伝えしていくので、どうぞお楽しみに。

    執筆者:西角綾香(CforCスタッフ)


    CforCプログラムでも大切にしている「市民性」について伝えるページをつくりました。市民性やその世界観を、より身近に感じていただけたら嬉しいです。

    市民性はいつの時代もそこにあり、社会を紡ぐ大切な力になる。
    だからこそ、PIECESは絶やすことなく市民性を照らし、育み続けたいと思っています。

    寄付を通じて、子どもたちの周りに、そして私たちの周りに市民性を育む仲間になりませんか?

    まちの風景から眺める、子どもの暮らしと市民性|CforCレポート

    まちの風景から眺める、子どもの暮らしと市民性

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCitizenship for Children2023。最終回となる第6回を2023年1月27日に開催しました。

    今回は、九州大学大学院人間環境学研究院専任講師/社会福祉士の田北雅裕さんを講師にお招きしました。

    CforC2023基礎コース・探求コースの参加者は、下記4つのパートについて講師がお話した講座動画を事前視聴したうえで、プログラムに臨みました。

    「まちの風景から眺める、子どもの暮らしと市民性」
    Part.1 まちの風景から眺める 
    Part.2 風景と市民性
    Part.3 子どもにとっての相応しいデザイン 

    講座では、田北さんが携わってこられたプロジェクトの事例を交えながら、風景やデザインについてどのように捉えているのかを語っていただきました。人と人との関係性はもちろん重要だけれども、人だけで何とかしようとしなくても、「人は、風景の中にいる」と、「風景」という視点で市民性について考えました。また、作り手側や社会的な視点での評価やインパクトだけでなく、当事者にとって相応しいデザインの視点を大事にする姿勢について学びました。

    講師への質疑応答・対話

    午前中の質疑応答・対話のパートは、基礎コース・探求コースの参加者全員がリアルタイムに集い、自己紹介や講師への質問、参加者同士の対話を行いました。
    参加者から講師に投げかけられた疑問や葛藤を一部をご紹介します。

    • パブリックデザインを考えるうえで「工夫されていること」、「これだけは外せない」ということがあれば教えてください。

    • 当事者である子どもにとって最適なデザインをどう作っていくのかが難しいなと思っています。子どものためのデザインをどう実現していくのがいいでしょうか?

    • 田北さんがアドバイザーとしてさまざまなプロジェクトにかかわるうえで、まず考えること(観点)、あるいはまず行う作業はなんでしょうか。

    ゼミ活動

    午後は、探求コースの参加者がワークを通してさらに学びを深めるゼミ活動を行いました。ゼミ活動では、まちの資源を思い起こし、子どもたちにとって相応しい"機能"や"要素"を考えるワークを行いました。参加者自身の子ども時代の印象的な風景などの話もしながら、子どもを支えることは人だけでなく、風景といったものも資源になり得るのだと実感が高まりました。

    また、最後にはこれまでのCforCで半年間学んできたプロセスを振り返りながら、自分なりの市民性や優しい間を描く、ペアワークも行いました。どのペアも自分なりの市民性や今後も大切にしたいことは何かについて、プログラムの開始時よりもぐっと深まった対話が行われ、半年間での変容を実感しました。

    参加者の感想 

    子どもへの関わり方・・・子どもと共にいるということ(時には直接かかわらないことも)、専門職でないからできること、大人が一番楽しんじゃうっていう考え方、風景の中に子どもも自分もいること、たくさんの気づきのあった時間でした。

    こうでなければ!という考えではなく、自分自身も楽しみながら、これもやってみようかな、なんか面白いことができるかも、と言う風にゆる~くいろんなところへ軽やかにつながりを持ち続けていきたいと思います。

    探求コース・すーちゃん

    CforC2023では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、学びを深めていきます。

    執筆:西角綾夏


    CforCプログラムでも大切にしている「市民性」について伝えるページをつくりました。市民性やその世界観を、より身近に感じていただけたら嬉しいです。

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    子どもの孤立を防ぐ、コミュニティのつくり方|CforCレポート

    子どもの孤立を防ぐ、コミュニティのつくり方 ~なぜそこには「つながり」が生まれるのか?~

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCitizenship for Children2023。第5回を2023年12月16日に開催しました。
    第5回は、NPO法人ハンズオン埼玉理事の西川正さんを講師にお招きしました。
    CforC2023基礎コース・探求コースの参加者は、下記4つのパートについて講師がお話した講座動画を事前視聴したうえで、プログラムに臨みました。

    子どもの孤立を防ぐ、コミュニティのつくり方〜なぜそこには「つながり」が生まれるのか?~
    Part.1 遊ぶと学ぶの場づくり
    Part.2 対談① ~つながりが生まれる場のデザイン~
    Part.3 対談② ~"with 子ども"のコミュニティ~

    講座では、西川さんがこれまで取り組んできた場づくりを紹介していただきました。そのなかで、西川さんはあらゆることが専門化、サービス化されていくことで、人と人として出会う関係性の大切さをお話いただきました。お話を聞くことで、孤立や分断を生まないためには、子どものために(for)ではなく、子どもとともに(with)、不要不急の「あそび」を大切にしていく西川さんの場づくりのスタンスを感じられました。


    講師への質疑応答・対話

    午前中の質疑応答・対話のパートは、基礎コース・探求コースの参加者全員がリアルタイムに集い、自己紹介や講師への質問、参加者同士の対話を行いました。
    参加者から講師に投げかけられた疑問や葛藤を一部をご紹介します。

    • 西川さんがwithな関係を広げる上で意識されていることはありますか?あそびを生むために"遊び"をまず設計するのでしょうか

    • 子どもを「見守る」のと「傍観しているだけ」のバランスについてどう考えていますか?

    • 地域活動を持続可能にするためにNPO法人化することがあるけれど、ボランティアだからこそできるかかわりもある。そのあたりのバランスってどうすればよいのでしょう?

    参加者のみなさんが思いをもって活動しているからこそ生まれる葛藤に、西川さんもご自身の経験を重ね合わせながら、一緒になって考えていただきました。
    子どもとの関わりや場づくりは、正解がひとつではないからこそ難しいこともありますが、自分なりの楽しいことや面白いことをとことん追求していくという西川さんの軽やかな姿勢に、参加者のみなさんは少し肩の力が抜け、楽に構えながら自分の活動を捉え直すことができたように思います。



    ゼミ活動

    午後は、探求コースの参加者がワークを通してさらに学びを深めるゼミ活動を行いました。

    今回は、参加者が身の周りで子どもとかかわったときの事例を持ち寄りました。ワークでは、事例ごとに4名ずつグループとなって子どもの願いや強みに目を向けたり、自分自身の資源性を活かしたりして、次のアクションのアイデアを自由に広げていくことを行いました。

    子どもの願いや強みとメンバー同士の資源性を掛け合わせることで、斬新なアイデアがいくつも生み出されてきて、参加者のみんなが純粋に楽しそう、面白そう、と心が動かされるようなかかわりや在り方を体得していくような時間となりました。



    参加者の感想 

    大人側が課題だと思っていても、子どもからしたら課題だと思っていないのかなと思いました。
    好ましくない状況ではあるものの、大人の接し方次第で子どもが必要以上に、自分が課題の中心人物であることを意識しないで済む形で=子どもが必要以上に傷つかない形で、うまく解決できるんだなと気づきました。

    そういう意味では、西川さんの大真面目にはしゃぐ大人の姿勢が大事だなと思いました。

    探求コース・あきお

    CforC2023では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、学びを深めていきます。

    執筆:西角綾夏


    CforCプログラムでも大切にしている「市民性」について伝えるページをつくりました。市民性やその世界観を、より身近に感じていただけたら嬉しいです。

    市民性と専門性|CforCレポート

    市民性と専門性 ~公的支援の立場から見る“非専門職”の可能性~

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCitizenship for Children2023。第4回を2023年11月18日に開催しました。

    第4回は、弁護士とソーシャルワーカーの協働を考える会/ちば子ども若者ネットワークの安井飛鳥さんを講師にお招きしました。
    講座では、安井さん自身のキャリアとその時々に出会った子どもたちの事例やそこで感じた葛藤などをお話いただきました。安井さんは、弁護士とソーシャルワーカーの2つの専門資格をとったものの、専門職としての限界を感じ、現在はひとりの市民としてちば子ども若者ネットワークで活動をされているようです。専門職とひとりの市民という、両方の立場から子どもたちにかかわる安井さん自身の経験から、市民性と専門性とは何かを考える時間となりました。

    「市民性と専門性 ~公的支援の立場から見る“非専門職”の可能性~」

    Part.1 これまでの活動紹介
    Part.2 “支援”の枠組みに乗らない・乗れない子どもたち
    Part.3 対談① ~専門職として関わることの可能性と限界~
    Part.4 対談② ~子ども・若者にとっての市民性と専門性~

    講師への質疑応答・対話

    午前中の質疑応答・対話のパートは、基礎コース・探求コースの参加者全員がリアルタイムに集い、自己紹介や講師への質問、参加者同士の対話を行いました。
    参加者から講師に投げかけられた疑問や葛藤を一部をご紹介します。

    安井さんから見て、支援の立場でない一般的な市民ができることとして、こんなことをする人がもっと増えればなという具体的なことはありますか?

    専門家のアドバイスをもらいたいときに、誰に頼っていいか…お金がネックになったりする中で、動かない、動けないことって多いように感じます。

    市民がやっている場に、専門家に一市民として参加してもらうにはどうしたらいいでしょうか?

    弁護士とソーシャルワーカーというふたつの資格をもち、専門性を極めた安井さんが、専門性が増えるほどできないと感じることが増えた、と言葉を漏らしながら、市民としてのかかわりを模索している姿に、たくさんの視点をもらった参加者が多かったように感じます。

    質疑応答でも、安井さんと参加者が一緒になって、迷い・葛藤しあう様子が見られました。専門性と市民性、どちらが大事なのかと二項対立で比べられるものでもなく、どちらも大事であり、専門家の方も一人の市民であるということが実感できました。

    ゼミ活動

    午後は、探求コースの参加者がワークを通してさらに学びを深めるゼミ活動を行いました。

    今回のワークは、自身の資源について見つめるワークを行いました。自分の資源・資源性とは何か、個人ワーク、グループワーク、ペアワークを通して、仲間のことや自分自身のことについて、より深く見つめ直す時間となりました。
    仲間や自分の新たな一面に気付き、ゼミ後の任意参加のお喋りタイムの参加者はこれまでで一番多く、1日プログラムを終えてからも、参加者同士の語らいが続きました。

    参加者の感想 

    専門性=直線的な解決を求められる

       =意思をコントロールしてしまっている?

        「うん」としか言えない状況を作ってしまうことがある

    というお話にとても共感しました。

    「支援の場」ではなく、「社会」で地域の人びとから声をかけられて初めて

    「あ、私たち、無視されていない。私たち、居ないことになっていない。私たち、ちゃんと社会で生きてる」って思えるもんだよな、と思います。

    市民性って「私には、ちゃんとあなたが見えているよ!」っていうメッセージなんかな?とも思いました。

    (基礎コース・yoshimura)

    CforC2023では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、学びを深めていきます。

    執筆:西角綾夏


    【参加者募集中】PIECES公開セミナー第3弾|子どものサインに目を向ける

    子どもとの関わりの中で「困ったな」と感じる行動に遭遇したことはないでしょうか。
    子どものサインをみつめるとはどういうことか。PIECES代表理事の小澤いぶきが、「トラウマ」の視点からお伝えします。  
    ■日時:2023年11月30日(木)20:00-21:30
    ■会場:zoomを使用
    ■参加費:1,000円

    CforCコンソーシアムが始動!「まなびの会」を開催しました。

    2023年1月のキックオフイベントより、半年以上に渡りコンソーシアムの在り方について検討を重ね、11月16日に第1回目となる参画団体同士の知見共有の場「まなびの会」を開催しました。
    記念すべき初回は、PIECESとすでに接点のある6団体の方々にご参加いただきました。

    すでにCforCの取組みなどを通じてお互いが顔見知りの方々もいれば、初対面の方もいたり…。
    今回はコンソーシアムの趣旨や概要を紹介すると共に、参加者同士の自己紹介や活動紹介にスポットを当てて実施しました。

    参画いただいた団体の活動は多岐にわたります。日々子どもたちと関わりを持つ団体もいれば、地域のワークスペースとして様々なイベントやサロンなどの場づくりをする団体、また地域のコーディネーターとして活躍する中間支援団体に、福祉を通じたまちづくりを推進する団体、全国組織として幅広いネットワークを持つ団体など、それぞれの特徴や有する知見が混ざり合い、そして豊かになることこそが、コンソーシアムの大切な幹を育んでいきます。

    必ずしも全ての団体が「市民性を育む」ことを目的に活動している訳ではありません。ですが、根っこのところでじんわりとある社会や子どもたちへのまなざしや想いは、今回参加いただいた方に共通するものだと感じています。まずはもっとお互いのことを深く知るところから。

    当面のまなびの会はお互いの活動紹介を軸にしながら、関わる方々にとってのまなび合いの場となっていきそうな予感です。

    ぜひこれからのまなびの会、そしてCforCコンソーシアムの発展に関心を寄せていただけたら嬉しいです。

    ◆参画団体の皆さま(6団体※あいうえお順)

    一般社団法人We are Buddies(東京都)
    合同会社ライフイズ(東京都)
    さきちゃんち運営委員会(東京都)
    社会福祉法人高島市社会福祉協議会(滋賀県)
    特定非営利活動法人セカンドリーグ茨城(茨城県)
    日本生活協同組合連合会(東京都)

    ◆CforCコンソーシアムとは

    PIECESでは「市民性の醸成」を掲げて、子どもの日常を支える市民や非専門職の支援者向けの学習プログラム「Citizenship for Children(CforC)」を運営しています。CforCコンソーシアムは、CforCで大切にしている想いに共感いただく全国各地の団体や機関、自治体、企業の方々と協働し、各地域で市民性を育む活動を広げていくことを目的に立ち上げたコンソーシアムです。
    本コンソーシアム事業では、公益財団法人トヨタ財団より3年間で約1,800万円の資金助成をいただいてます。

    今後も「まなびの会」は、定期的に開催を予定しています。ご関心のある方はぜひお問い合わせください。

    執筆:CforCコンソーシアム推進担当 村山 裕紀

    わたしたちの中にある「市民性」|CforCレポート

    子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムCitizenship for Children2023。
    2023年11月4日にCforCの核となる市民性をテーマとした特別講座を開催しました。当日はPIECES事務局長の斎が講師を務めました。

    わたしたちの中にある「市民性」をみつめる 

    ①なぜいま、「市民性」なのか?
    ②市民性の発揮と「優しい間」の創出

    斎さんのこれまでの歩みも交えてお話を聞きながら、「市民性」が求められている背景や、「市民性」がどのように発揮されているのか、CforC修了生の活動などを例に挙げながら、私たちにどんなアクションができるのかについて深めていきました。

    参加者それぞれが「市民性とはなにか?」「市民性を発揮するとはどういうことか?」といった問いに向き合い、対話の時間に入る前からチャットでのやりとりがとても盛り上がっていた様子が印象的でした。

    参加者一人ひとりの大事にしたい思いやこれまでの経験が、「市民性」というキーワードと結び付いていったようで、対話の時間ではそれぞれが問いを深めたり、気付きを得たり、みんなの話が尽きませんでした。

    「市民性」と、ひとことで言っても、思い浮かべることは様々であり、自分が大切にしたいことはなにかを改めて立ち返るような時間になりました。

    参加者の感想 

    「市民性とは」と考え始めるとわからなくなるのですが、皆さんのお話を聞きながら、市民性は他者への関心から生まれるのかなーなんて思いました。
    その関心は、ここのコミュニティのように、なんてことない会話(対話?)の交換から生まれるのかな、とも。

    TVや新聞、SNSなどのメディアを通した情報で〝わかったつもり〟になるのではなく、一対一で話し、想像を膨らませることで段々に分かっていくことの心地よさを、これまでの講座で味わっています。
    「ただそこにいる」「ともに在る」のも、ただ同じ空間にいることを指すのではなく、同じ場を共有しながら相手の存在に関心を払う、みたいなのが市民性につながっていくのかな、と思いました。

    「相手の存在に関心を払う」ということは、相手を人として見る、モノのように扱わない、ということで、言葉を置き換えると結局は「他者の尊厳を守る」ことにつながり「自分の尊厳も守る」ということなのかなーと思いました。

    (探求コース・ちえさん)

    講座修了後も、みなさんで感想を伝え合いそれぞれの日常に持ち帰っていく様子が素敵だなと感じています。

    CforC2023では今後も、様々なフィールドで子どもと関わる実践者や専門家の方を講師に招き、学びを深めていきます。

    執筆:西角綾夏


    【参加者募集中】PIECES公開セミナー第3弾|子どものサインに目を向ける

    子どもとの関わりの中で「困ったな」と感じる行動に遭遇したことはないでしょうか。
    子どものサインをみつめるとはどういうことか。PIECES代表理事の小澤いぶきが、「トラウマ」の視点からお伝えします。  
    ■日時:2023年11月30日(木)20:00-21:30
    ■会場:zoomを使用
    ■参加費:1,000円