実践コースが終了しました|CforCレポート
子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children 2023
「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムです。
CforCプログラム2023は、2024年1月末をもって無事終了し、その中から希望者5名が地域で自分らしいアクションをしていく「実践コース」に進みました。
実践コースで参加者が取り組んだこと
実践コースは、2024年2月からスタートし、2024年5月末に無事に終了しました。5名の参加者はそれぞれアクションを掲げ、以下のことに取り組みながら、自分なりのアクションを前に進めていきました。
1.伴走ミーティング(随時)
今年度からは実践者1名にスタッフ・プロボノ・修了生が2名伴走者としてつき、定期的にミーティングを行いました。伴走者からは、実践者のアクションについて、スモールステップの洗い出しや実践者の思いや在り方についての問いを投げかけることを行いました。
2.研修(月に1度)
実践コースの参加者、スタッフが集まり、毎回テーマごとにインプットとワークを行いました。場を開くことによって重要な視点である、セーフガーディングのレクチャーや、それぞれ企画に参加すると想定した人のジャーニーマップなどを作成しました。
3.対話(月に1度)
実践コースの参加者同士で対話を行いました。各回の対話では「いまあなたが思う自分らしさとしてどんな側面がありますか。」「あなたがつくる場は、まちにとってどんな存在の場になっていったら嬉しいですか?」など、毎回様々な問いから対話がスタートしました。それにより、実践コースの参加者はお互いの体験や思いが深められたり、自分自身のなかで大切にしたいことに立ち返っていくことができました。
これらの取り組みを経て、今期5名の参加者はお互いの進捗を気にかけたり、なにか悩んだり困ったことがあれば、助けを求めたり、励まし合ったり、思いを同じくする仲間として、ともにエンパワーメントし合っていたことがとても印象的でした。
ひとりひとりのアクション
実践コースでのプログラムを経て、2024年5月には実践者ひとりひとりが下記のようなアクションを行いました。
◆「ホッとできる集会所」@福岡県太宰府市
子育て中のお母さんを対象に、まずは自分の友達のお母さんが興味のあるピラティスを自分が習っている先生にお願いして自宅で個別のセッションを開いてもらいました。その後、ゆっくりできるカフェで、ピラティスの感想や今後のことなど対話していくという企画を行いました。(よねさん)
◆「フラワーバンク 子どもと地域が花で繋がる仕組みづくり」@新潟県上越市
学校には行けるけど、教室に入れない生徒向けに2年前から近くの中学校でフラワーアレンジメントのボランティアをしていました。私の他にも地域には子どもの為に何かできる人はいる。そう思い、地域の人からお花を分けてもらいその花を使ってアレンジメントをつくる仕組みを考えました。(さとみさん)
◆「社会と私の"いい”を見直すダイアログ」@東京都品川区
“子ども”に絞った切り口ではなく、生き方や進路、キャリアについて、自分の中で培ってきた「(これが)いい選択肢だ」と価値基準を持っていることに、大人自身が気付いていける場づくりを実施。「社会(誰か)の評価と、私がほんとうに大切にしたいこと」をテーマに、自分を語り深めていく「じぶんさんさくキャンプ」を開催。(みやこさん)
◆「自分の悩みや思いを安心して表現できる 『自由になる対話の場 free』」@滋賀県東近江市
安心できる場つくり、多様な個性を認める場つくりは自分自身も必要な場所でした。
自分のその思いや願いを表現することで、共感してくれる人が共に『優しい間』をつくるために動いてくれました。その事が嬉しかったです❣(ひろみぃーさん)
◆「交流が生まれるフリー駄弁り場」@東京都荒川区
荒川区の街の図書館である「なにかし堂」でこどもの日のウィークイベントとして、誰でも自由に過ごせる、ボードゲームカフェを行いました。(ライドさん)
実践コース参加者の感想
実践コースの参加者は、みんなそれぞれが自分の本当にやりたいことに向き合い、それがどうやったら実現できるのか?という具体的な行動はもちろんのこと、自分が本当にやりたいことは何か?自分らしさとはなにか?といった自身の在り方についても問いを持ちながら、試行錯誤を続けてきました。
悩んだり、迷ったり、時には自信をなくしたこともあったでしょう。そんな日々を乗り越えて、アクションをしてみた先に、参加者からはこんな声をいただいています。
安心できる場つくり、多様な個性を認める場つくりは自分自身にとってもも必要な場所でした。自分のその思いや願いを表現することで、共感してくれる人が共に『優しい間』をつくるために動いてくれました。その事が嬉しかったです❣
実践コースを終えて
今回2024年5月にプログラムの最終回となる全体での対話の時間を終えて、今年度の実践コースが無事に終了しました。今後、実践コースの参加者たちは自身でアクションを続けていくことになります。引き続き、迷いや不安を抱えながらも、その葛藤をお互いに共有し、高め合いながら、少しずつともに優しい間を広げていけたらと思っています。
CforCプログラムは2024年度も開催予定です。今年度のプログラム開始にあたり、現在スタッフ一同準備を進めています。ご関心を持っていただいた方は、ぜひ今後もPIECESの活動をチェックしてみてください!よろしくお願いいたします。
(執筆:西角綾夏)
実践会議を開催しました|CforCレポート
子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラム Citizenship for Children 2023
「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するオンラインプログラムです。
2023年8月から開始したCforCプログラム2023は、PIECESメイトをはじめとするたくさんの方々に支えられ、2024年1月末をもって無事終了し、現在は地域で実践的なアクションを行う「実践コース」に進んでいます。
実践コースでは、実践者なりの優しい間を地域で実践していく第一歩を踏み出すために、研修・対話を通じて伴走しています。自分の願いと届けたい相手の願いの重なるところにまなざしを向けながら、5月のGWに場をひらくためのステップを歩んでいます。
実践会議の様子
2024年4月13日に実践会議を開催、実践者5名がそれぞれのアクションプランを発表し、ゲストとの対話を通じてアクションプランをブラッシュアップしていく機会となりました。
実践者のみなさんとアクションプランのタイトル
◆米倉里美さん:ホッとできる集会所@福岡の自宅&カフェ
◆黒川瞭太さん:交流が生まれるフリー駄弁り場@東京・なにかし堂(5/6(月)13:00ー19:00に実施予定)
◆村上弥耶子さん:社会と私の"いい”を見直すダイアログ@東京
◆稲葉里美さん:フラワーバンク~子どもと地域が花で繋がる仕組み作り~@新潟
◆奥田弘美さん:自分の悩みや思いを安心して表現できる対話の場@滋賀
ゲストのみなさん
◆神林俊一さん:一般社団法人プレーワーカーズ 理事/一般社団法人TOKYOPLAY/世田谷区 外遊び推進員
◆守本陽一さん:一般社団法人ケアと暮らしの編集社代表理事/医師
◆田中元子さん:株式会社グランドレベル代表取締役社長
◆永田夏来さん:兵庫教育大學 准教授(専門:家族社会学)
発表と対話~稲葉さんの事例から~
フラワーバンク~子どもと地域が花で繋がる仕組み作り~@新潟
私は花が大好きで花で何かしたいと思い中学校の教室に入れない生徒向けのフラワーアレンジメントワークショップをはじめました。そのワークショップで使う花を地域から集められないかと考え、フラワーバンクという花が集まる仕組みを作りました。
子どもたちは花を使って自分を表現できます、また、大人は花を提供することで誰かの役に立っているという思いになります。子どもにとって花を提供してくれる大人が地域にいることを知り、地域の大人にとっても子供たちの不登校などの現状を知り理解するきっかけになります。
このアクションを通して花っていいねと思う人たちが増えてくれてら嬉しいです。そして自分のやりたいことが誰かのお役に立てていたら幸いです。<一部抜粋>
ゲストからのコメント(一部抜粋)
◆田中元子さん
こどもたちのためになるかな?って迷い、自身に疑いを持ちながら、迷いと変態ぶりをどっちももっているのが素晴らしい。どっちかだけではダメ。だれかの役に立ちたい人も、自分を疑い迷うことがないとコミュニケーションというのは一方的になる。
屋台でも、一坪、一箱、一輪からやってみて次が始まるので、ふくらむことをお楽しみに。目の前の濃度が薄くて大きく手をひろげても、それはさとみさんにとって嘘っぱち。さとみさんはどんな規模であっても等しく尊いことをすると思う。さとみさんにとって手応えがあることが一番の成功。
◆守本陽一さん
僕も「本が好き」で図書館をつくったけど、でもそれによって、来れない人もいるんじゃないだろうかと、これでいいのかという思いを持ち続けて運営してきた。やっぱり思っているような人が来なかったなあとか、上手くいかなかったなという時に、辞めちゃうのではなく「じゃあ屋台の方に戻ってみよう」とか、一回撤退してみるもあり。
今の自分と地域社会とのバランスをみつけることが一番大事だと思う。大きければいいというものでなく、やめずに戻ってみたり、違うバランスを模索する。
実践会議の最後にゲストのみなさんからエール
神林俊一さん
皆さん楽しそうな企画なので、まずはやってもらって。苦労してもらったら苦労してもらっただけそれで楽しいと思うので。ダメっていう人っていないと思いますし、CforCのメンバーっていう手伝ってくれたりアイディアくれたりするメンバーも皆さんつながっているので、めちゃくちゃ贅沢な場だから失敗しても怖くないなって気持ちでどんどんやってください。
僕も悩みながらやっているんですけど、その場で悩むっていうのを結構僕楽しんでいるので。悩みながらも「やっちゃえ精神」で頑張ってほしいなと思います。
守本陽一さん
PDCAだとどんどんアクションが縮小していっちゃうんですけど、AR循環といって、興味持ってアクションしてリフレクションするっていうのがおすすめです。わくわくしてやっていくうちに、ひいては面白い人たちが面白い人を集めていきますし、素敵な場になっていくんじゃないかなと思うので。「わくわくドライブ」でやっていくのが結局一番大事かなと思います。素敵なお話ありがとうございました。
永田夏来さん
居心地のよい場をつくるためには、まずは自分が居心地が良くないと辛いと思うんですよ。居心地がいい場所創りたい、楽しいことやりたい、人と繋がりたい、っていうことが目的になっている人がいるけど、やっぱり自分の中にそういう雰囲気が入っているっていうことが大事なのかなっていうところをもう一回確認できるともっと伝わりやすくなるのかなって思いました。
皆さんの成果が聞ける機会があるといいなと思ってます。ありがとうございました。
田中元子さん
「誰かのため業界」でありがちなのが、正しいことと楽しいことがごっちゃになっちゃうこと。ありがとうの数が多いかより、あなたが楽しいかどうかの方が、正直だと思う。あなたが楽しいこと、あなたにとって正直なことをして生きてほしいと思っています。
即興演劇の唯一のルールが、「Yes,and…」。思い通りにならないことが起きたらおらワクワクしてきたぞって思って、楽しく進んでみてください。
今回の実践会議はゲストの方だけでなく、CforC修了生やまきば(プロボノ)メンバーも参加し、実践者へのエールや情報共有のコメントが数多く寄せられました。
実践者の方からは、「初めての貴重な体験でした。一晩考えて、色々気付くことができました。昨日のこと(ゲストの前で発表したこと)も私にとっては挑戦で、挑戦して良かったです☺」というコメントをいただくなど、今後の実践への後押しとなる機会になりました。
メイトの皆さんをはじめとしたPIECESに心を寄せ関わってくださる皆さんのおかげで、今年もまた優しい間が広がろうとしています。今後とも応援お願いします。
(執筆:西角綾夏、鈴木唯加)
PIECESメイトの話を聞き、新たな出会いと繋がりを楽しむ場「PIECESメイトトーク」を開催しています|PforPレポート
「PIECESの他の寄付者のことを知りたい」というPIECESメイト(継続寄付者)の声をもとに「人」にフォーカスして、自身の仕事や取り組み、人生についてゲストの10分間のフリートークを通じて、新たな出会いと繋がりを楽しむ場「PIECESメイトトーク」を企画しています。2023年9月からスタートし、毎月開催しています。
2023年9月からスタート!
2023年9月から始まったPIECESメイトトーク。2024年3月までに都内で7回、京都で1回開催しました。述べ144名の方にご参加頂き、ゲストと参加者の新たな交流が生まれています。
メイトの方だけでなく、会場に関わりのある方、ゲストのご友人が参加してくださったり、輪が広がっていくのを感じています。
会場探しや日程の調整、当日の司会進行などを含め、イベントの企画・運営はPIECESメイトを中心に行っています。毎回2名のPIECESメイトがゲストとして登壇し、ご自身の活動や取り組んでいることなどを10分程度お話頂いています。
ゲストスピーカーを囲んでの対話・交流タイム。ゲストから更にじっくり話を聞いたり、参加者一人ひとりがその場で感じていることを共有する時間を過ごしています。
参加者からの声
普段自分の周りにはいない人のお話を聞けるのは、とても刺激的です。みなさんとお話しする機会も嬉しいです。
よりよい社会をつくりたいという皆さんとつながれるのがありがたいです。
自分が今まで考えてこなかったことを考える機会になった。
ピーシーズの周りにいる方々の顔が見えて、思いがつながる時間にすごく心があたたかくなりました。
知らなかったことをたくさん知れて楽しかったです。自分自身の生き方を見つめるきっかけになりました。
運営メンバーからメッセージ
りょうさん(PIECESメイト・プロボノメンバー)
メイトトークを通じて、多くの方と交流ができていることをとても嬉しく思っています。この繋がりをきっかけに市民性の輪がさらに広がっていくことを期待しています。2024年度も新しい企画を準備中ですので楽しみにしていてください!
はせぴょんさん(PIECESメイト・プロボノメンバー)
オンラインイベントではあまり交流できなかったのですが、こういった形で沢山のメイトの方とお会いしてお話しできて、コミュニティが深まり広がる実感を持っています。もっと多くのメイトと交流していきたいので、ご参加をお待ちしております!
PIECESメイトトークはPIECESメイト(継続寄付者)でなくてもご参加頂けます。
様々な方と交流する機会となっていますので、PIECESに関わる方と知り合ってみたい!いろいろな活動をする方々と話したい!という方はぜひご参加ください!
4月のPIECESメイトトークのご案内
2024年4月はPIECESメイトトークを企画・運営しているPIECESメイトでプロボノメンバーのりょうさん、はせぴょんさんをお招きして昨年お引っ越しした新PIECESオフィスで開催します。
日時:2024年4月26日(金)19:30-21:30
会場:PIECESオフィス
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷三丁目30-10 本郷K&Kビル5F 小野田総合法律事務所内 social hive HONGO
アクセス:東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線 本郷3丁目駅 徒歩3分
参加費:
【社会人】参加費1500円
【学生】参加費500円
※毎月・毎年の継続寄付者ではない方は、1000円の寄付付きチケットをお選びください。
対象:PIECES寄付者の方、PIECESの活動に興味を持っている方
定員:20人
講演・研修報告レポート
PIECESでは、日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、子どもたちの声を聴くとはどういうことか、子どもの周りに存在する市民としてできることなどを研修・講演にてお伝えしています。今回は最近実施した講演・研修の様子をご紹介いたします。
【チャイルドラインむさしの様】“聴く”から始める~子どもが孤立しない地域とは~
子どもを取り巻く現状や子どもたちの声、子どもの権利条約、心の健康とウェルビーイングな状態について、またトラウマ体験とその影響について具体的な事例を交えながらお話しました。
講演の途中で「子どもの権利を大切にするために、自分の声を聴く」リフレクションワークを行い、ペアに分かれて10個の問いをお互いに掛け合い、自分と相手の願いについてみつめました。
<参加者の声>
・人の思いをそのまま受けとめて聴くことの難しさをあらためて感じました。自分の願いをはっきりと自覚しておくのが大切だと思いました。感情に流されないように、本当に大切で必要なことをきちんと考えて人の話を聴きたいものです。
・全てのお話が勉強になりました。週に数時間、大事な子どもたちと対話する時間を大切に共に過ごしていきたいと思います。一人でも多くの子どもが、自分の歩幅でスピードで生きれる社会、世界であって欲しいです。
・リフレクションは相手と自分を知るワークを通して大変分かりやすかったです。電話は対面でなくて相手の表情が見えない点で声や間で判断する必要があり、集中のいる作業だと感じました。「子ども」というワードがもしかすると「対人間」ということを忘れてしまう点もあると考えたので、一人の人間としてかかわるよう接していきたいと思います。
テーマ:“聴く”から始める~子どもが孤立しない地域とは~
日時:2024年1月27日(土)13:45-16:45
主催:認定NPO法人チャイルドラインむさしの
講師:小澤いぶき