市民向け講座レポート|「子どもにやさしいまちづくり
“みる・よむ・体験する ねりまフォーラム実行委員会”さまよりご依頼をいただき、「子どもにやさしいまちづくり(市民向け連続講座/全2回」を開催しました。
“みる・よむ・体験する ねりまフォーラム実行委員会”は、練馬区内の美術館、図書館と地域の子育て支援団体、就労支援団体が連携し、あかちゃんから大人まで、あらゆる世代が気軽に芸術文化に触れることができる場づくりを進めて、2021年から活動をしています。
今回は文化庁 令和7年度 Innovate MUSEUM 事業の一環として、PIECESにお声がけをいただき、まち全体で子どもを見守り、育む環境をつくることを目指して、練馬区内の図書館にて連続市民講座を開きました。
プログラム概要
◆「子どもにやさしいまちづくり」
https://www.pieces.tokyo/893986657113/nerimaforum2025
第1回「子どもの現状と私たちにできること」
子どもを取り巻く現状を知り、「市民性」というキーワードを手掛かりに、子どもが孤立することなく豊かに生きられる地域や社会を育むために必要なことを、講演やグループワークを通じて参加者とともに深めました。
◆参加者の声
・市民性を学び、心持ちひとつでつながっていける。
・今の時代に一人一人の市民性を大事にする必要があると思います。自然と人が集まる図書館という場所で市民性を考えるイベントがあり、嬉しかったです。
・今日からの暮らしの視点が変わりました。
第2回「まちへのまなざしと私の中にある市民性」
NPO法人ハンズオン埼玉理事の西川正さんを講師にお招きし、西川さんが関わってきたコミュニティや図書館での事例から、子どもの居場所や遊び、場のつくり方や考え方、そして子どもとの関わり方について深めました。グループワークでは、地域でやってみたいことのアイディアを出し合いました。
◆参加者の声
・事例が豊富で実践的な内容が多く、大変勉強になりました。
・子どもが主役・・・大人の関わり方をどうやったらスムーズに出来るのか?考えさせられました。
・子どもをつなげていくのは、大人がつながらないと、と気付いた。
各グループから、ユニークなアイディアがたくさん出ました。
他のグループのアイディアも見ながら、参加者同士の会話も盛り上がっていました。
今回は「子どもにやさしいまちづくり」という共通のテーマのもとに地域の市民が集い、対話を重ねることで、新たなつながりやアイディアがたくさん生まれました。
講座の後、会場だった図書館にて、任意の参加者同士で話し合いの場がもたれると伺い、とても嬉しく感じています。
PIECESは今後も、市民同士がつながり、まち全体で子どもを見守り、育む環境をつくるきっかけづくりを行っていきます。
【子どもにやさしいまちづくり】
日時:2026年1月10日、1月25日
主催:みる・よむ・体験する ねりまフォーラム実行委員会
共催:ちひろ美術館・東京、石神井図書館
協力:NPO法人 PIECES、文化庁 令和7年度 Innovate MUSEUM 事業
講師:斎 典道(NPO法人PIECES代表理事)・西川正(NPO法人ハンズオン埼玉理事)
「私たちの法人でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
講演テーマやその他の事例についてはこちらをご覧ください。
【保護者対象】子どもの権利・子どもとの関わりを振り返る研修を実施しました
奈良県生駒市こども政策課よりご依頼をいただき、「親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー(思春期のこどもの保護者向け連続講座/全2回」を開催しました。
テーマは、「思春期のこどもの子育てに悩む保護者が、こどもと心地よい関係を築くためのヒントを学ぶ」。PIECESの市民性醸成プログラム(Citizenship for Children)のリフレクションや、子どもの権利についての啓発講座を織り交ぜながら、今回ご参加いただく方のニーズを想定しながら内容を企画し実施しました。
◆「親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー」
この講座で大切にした「ねらい」
子育てに正解はありません。頭ではそう分かっていながら、私たちはつい、何が正しいのかばかりを探してしまうことがあります。PIECESがお届けする講座では、子育ての正解を提示することはせず、日々の暮らしで生まれる自分自身の葛藤やモヤモヤに光を当てて向き合ってみる、「自分」と「子ども」どちらの価値観も大切にする視点を育てていく時間になることを大切にしています。
第1回|子どもとの関わりをふりかえる(リフレクションペアワーク)
参加者のみなさんに、日常にある子育ての一場面を切り取り記録する「エピソード振り返りシート」を事前に配布しました。「あの時の私の関わり方は、どうだったのだろう……」と、少しモヤモヤしたり、葛藤を感じたりしたエピソードを書いてきていただくためのものです。
こうした“自分でも少し残念に感じている出来事”を書いてもらうとなると、「ダメな関わりを正されるのではないか」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで最初に、「シートの内容をスタッフが拝見して、『このときはこうするべきですよ』と正解をお伝えすることはありません。どんな経験も、未来をよりよくするための糧にすることができます」ということをお伝えしました。
あわせて、リフレクションでは相手の言動だけでなく、自分自身の内面をメタ認知することがなぜ大切なのかについても、お話しました。
ペアワークでは、エピソードシートに書かれた「目に見える言動」を手がかりに、そこにある感情や価値観へと少しずつ思いを巡らせていく「14の問い」を用います。話し手がエピソードを語り、聞き手がじっくりと耳を傾けながら、順番に問いを投げかけていきます。
子育てに日々奮闘している参加者のみなさんが、自分の気持ちを否定されることなく丁寧に聴いてもらえることで、まずは安心感や心地よさを感じておられる様子が印象的でした。
第2回|子も親も、傷つかない関係性(日常にある「子どもの権利」から)
子どもの権利とは、18歳未満のすべての子どもが持つ基本的な権利であり、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」に基づいています。日本では「権利」と聞くと少し仰々しい印象をもち、日常の子育てとは距離のあるものと感じる方も、少なくありません。
PIECESの「子どもの権利」を扱う講座では、前回のリフレクションで学んだ「自分の内面にある大切な価値観や願いを見つめること」を土台にして、どの家庭にもある親子のやりとりを切り口に、「子どもの権利」について考えるワークを行っています。
今回も、例題となるワークを通して、参加者のみなさんが日頃何気なく行っている子どもとの関わりに思いを巡らせ、あらためて「権利」という視点から子育てを見つめ直す時間となりました。また、2回にわたって共に学んだ参加者同士が、お互いの子育てを労い合い、これからも一緒に考え続けていく仲間として、あたたかなつながりを育んでおられました。
参加者の声
・反省ばかりして次に活かせず、その繰り返しでした。 結果ではなく経験に焦点をあてることを意識したいと思いました。
・他の参加者の方と話すことで自分だけではないという安心感が得られました。 また自分とは違った視点も学べて良かったです。
・価値観はみんな違っているということ。そこは変えなくていいということ。希望がもてました。
・親に代わって孫を育てる祖父母にもこのような機会があればよいと思います。夫(祖父)にも参加してもらいたい。
・対話でそれぞれの子育ての状況の違いの中での悩みと対応を聞かせていただいて、気づきと優しい共感が多くあり、嬉しい時間でした。
【親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー】
日時:2025年11月15日、11月29日
主催:生駒市こども政策課
講師:泉森奈央・阪口輝恵(PIECESスタッフ)
「私たちの法人でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
「正解はないけれど、対話が必要だった」稲美町の『ゆるり家』が研修で見つけた、地域とつながる新たな一歩
兵庫県稲美町でこどもの居場所づくりに取り組む「NPO法人ゆるり家」。日々の活動に追われる中で、スタッフ同士が想いを共有し、地域へ活動を広げていくために、PIECES(ピーシーズ)による研修を実施しました。代表のりえさんに、研修を終えての率直な感想と、そこで生まれた「予期せぬ化学反応」についてお話を伺いました。
NPO法人 ゆるり家
兵庫県稲美町で、子育てひろば、月曜日の放課後だけの駄菓子屋さん、中学校内居場所、放課後居場所カフェなど、さまざまな居場所づくりを行っています。
いろんな『コドモ』を見守る、気のいい『オトナ』であふれる町を目指して、人がゆるやかに集う場をつくっています。
Instagramにて発信中!
こどもにやさしいまちづくり 開催概要
第1回:こどもたちの今とおとなにできること
2025年8月30日 稲美町子育て交流施設 いなみっこ広場にて開催
・今日の目的
・自己紹介タイム
・「子どもの頃、何か支えになった存在はいましたか?」ワーク
・講演
子ども・若者たちのいま
大切にしたい「まなざし」と「関わり」
・対話の時間
第2回:こどもとの関わり方を振り返る
2025年12月17日 稲美町加古福祉会館にて開催
・ワークの目的
・価値観のメガネに気づく
・リフレクションペアワーク
・まとめ・感想共有
価値観のメガネに気づく
私たちが意見として表す言葉や行動の背景には、これまでの経験から形づくられてきた価値観があります。他者の背景を想像すること、そして自分の価値観をみつめることの大切さについてお話しました。
リフレクションペアワーク
参加者のみなさんには、事前に配布した「エピソード振り返りシート」に、子どもとの関わりの中で少しモヤモヤしたり葛藤を感じたエピソードを記入してきていただきました。
体験ワークとして取り組みやすいリフレクションのペアワークでは、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。問いを重ねていくことで、話す人自身が、一人では気づけなかった相手の子どもと自分の願いや価値観に出会っていく。そのプロセスを、それぞれのペアがゆっくりと、二人で心を寄せながら深めている様子が印象的でした。
「こどもとの関わりを振り返る」研修の様子
スタッフ間で「立ち止まる時間」を共有できた
「ボランティアでやっているからこそ、活動時間外に集まるのは難しい。でも、今回はその時間を共有できて本当によかった」。
りえさんは開口一番、そう振り返りました。 普段は目の前の子どもたちの対応に追われがちですが、今回の研修では「リフレクション(振り返り)」の手法を導入しました。研修には、ゆるり家のスタッフをはじめ、地元の社会福祉協議会職員や、広報を見て申し込まれた方など、計15人が参加されました。
個別のケースについて正解を求めるのではなく、スタッフ同士で「あの時どうだった?」と対話することで、「こういう時間が必要だったんだ」という再確認ができたと言います。
「外の風」がもたらした地域の変化
今回の研修には、ゆるり家のスタッフだけでなく、行政職員や、大阪からわざわざ話を聞きに来た参加者もいました。
大阪からの参加者と地元の学童保育の先生、そして行政職員が同じグループで対話をするという、普段ではありえない光景が生まれました。
「外から学びに来る人がいるんだ」という刺激は、行政職員にとっても新鮮な驚きとなり、「良かったです!」とわざわざ声をかけられるほどの反響があったそうです。
「こどもにやさしいまちづくり」第1回はPIECES代表理事の斎が講演を行いました
広報紙から生まれた、ひとりのボランティアの物語
研修の成果は、人のつながりとして現れ始めています。
稲美町の広報紙を見て研修に参加したある女性は、その後、中学校内にある居場所のボランティアとして定着されたそうです。
さらに、その場での出会いがきっかけとなり、なり手不足だった地域の「主任児童委員」を引き受けることになったというドラマも生まれました。
「広報紙を見て来る人は少ないけれど、そこに掲載されたからこそ生まれる出会いがある。一人が動き出すってすごいこと」と、りえさんは手応えを語りました。
「対話の芽」を、今後は行政や地域全体を巻き込んだ勉強会へ育てたい
「子どもの声をどう聴くか」。国の方針としても掲げられていますが、現場ではまだ手探りです。今回の研修で生まれた小さな「対話の芽」を、今後は行政や地域全体を巻き込んだ勉強会へと育てていきたい。稲美町で活動する「ゆるり家」さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。
研修時にお話くださった「ゆるり家」代表のりえさん。
PIECESでは、講演・研修をお受けしています!
認定NPO法人PIECESでは、日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、一市民・一企業という立場でできることなどを知っていただくため、講演や研修などのご依頼をお受けしています。イベントや勉強会、ランチセッション、人事研修などの講師としてお呼びいただくことで、より多くの方々とともに、市民性醸成に取り組むことができます。
講演形式だけでなく、対話やワークショップを交えた形など、ニーズに合わせて柔軟に対応しております。
自治体にて講演・ワークショップを実施した時の様子
「私たちの企業・団体・自治体でも、研修・講演を開催してみたい!」
「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」など、ぜひお気軽にご相談ください。
個別相談会、実施中!
【市民向けプログラムレポート】子どもに優しいまちづくり~小さな一歩の始め方~
東京都稲城市の福祉事業所「+laughイナギ」を拠点に、地域市民とのつながりづくりを目的とした、3回連続の研修を実施しました(各回20名~25名参加)。
「子どもに優しいまちづくり」をテーマに、各回にゲスト講師を迎え、講義や参加者同士の対話、ワークショップを行い、参加者から「自分自身のことを振り返り、さらに皆さんともお互いに認め合うことができた」といった感想が寄せられています。
【対象】
+laughイナギの職員、一般市民
【目的】
研修を依頼してくださった一般社団法人Life isは、これまで多摩市で駄菓子屋を併設した重症児者向けの福祉事業所「+laugh」を運営されてきました。新拠点の「₊laugh イナギ」でも、地域の人たちとの交流が自然と生まれる場になるよう、稲城市民とのつながりづくりを目的に3回連続の研修を行いました。
【プログラム概要】
以下のような3回連続研修を実施しました。
◆1回目:子どもの現状と私たちにできること
・子どもを取り巻く現状
・子どもの権利としての心の健康とウェルビーイング
・子どもの心の健康とウェルビーイング
・子どものメンタルヘルスとウェルビーイングに影響すること
・グループワーク
◆2回目:まちへのまなざしと私の中にある市民性
・子どもの孤独・孤立に対するアプローチと課題
・ワーク
・市民性を発揮する上で大切にしたいこと
・市民性から生まれる「ふつうの関わり」
・ストレングスと資源
・ストレングスのミニワーク
◆3回目:子どもに優しいまちづくり事例とこれから私にできること
・地域の人たちとの場づくりや身近にできることの紹介
・自分の地域について考えるワーク
・「子どもとともに」という視点でやってみたいことを考えるワーク
<参加者の声>
・体験したことのないグループワークが沢山盛り込まれ、楽しく参加できた。参加の方ともつながるきっかけを頂けたのも良かった。
・素晴らしい内容でした。期待していた通り、想いを共有できる人達と出逢えたことがまず大きな収穫でした。居場所づくりを考えていて、そのヒントになるものがたくさんありました。自分のなかで気づいてきたり学んできた結論のようなものの答え合わせができたような気持ちでした。これでいこう!と思えました。
・子どもへの向き合い方を新たに発見出来ました。また、大人にも通ずるなと感じました。
【研修担当者コメント】
普段暮らしているまちのなかでも、似たような思いや関心ごとをもつ方々と出会える機会は多くはありません。
今回は「子どもに優しいまちづくり」という共通のテーマのもとに集い、ワークを重ねることで、自分たちのまちの良さに気が付いたり、新たなつながりが生まれるきっかけとなりました。
研修中には、自然と参加者の方同士が連絡先を交換する姿も多く見られました。
主催のLife is さんからは、3回の研修を終えた後も事業所にふらりと訪れる方々が増えたとのお声をいただき、とても嬉しく思っています。
「私たちの企業・団体・自治体でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
研修事例のご紹介「子どもとの関わりを振り返る研修」
奈良県生駒市で子どもに関わる活動を行う一般市民に向けて研修を実施(参加者:20名)しました。「子どもの心の声を聴く」リフレクション研修を行い、参加者からは「自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だと分かった」などという声があがりました。
【対象】
生駒市の子ども政策課職員、一般市民
【目的】
生駒市では、「こどもが地域の信頼関係の中で育ち、願いや希望を安心して表現しながら、人生を選択できるまち」を目指して、子育てを社会に開き、家庭の中だけで完結させなくてよいまちと地域でこどもが育つまちづくりを進められています。
令和7年度は、子どもの声をきくための大人のマインドセットについて取り組まれるとのこと。そんな中で同市職員のみなさんが、PIECESの取り組みに共感してくださり、声をかけてくださいました。
今回は子どもの声をきく施策を進めるにあたり、まずはその足がかりとして、すでに子どもに関わる活動をしている市民の方に向けてリフレクションを体験していただきました。
【こどもとの関わり方を振り返る 研修概要】
・ワークの目的
・リフレクションについてのインプット
・リフレクション体験ワーク
・まとめ・感想共有
体験ワークとして取り組みやすいリフレクションのペアワークでは、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。それぞれに自分の心の奥にある感情や思いに触れて、新しい気づきを得てくださったようです。
参加者からは以下のような感想をいただきました。
<参加者の声>
・自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だということに、今日で納得した。
・仕事をしていて、自分と全然違う見方や価値観を持っている人に何か言われると、ガーンとなる。でも、そんなモヤモヤが起きた時こそ自分を知るチャンスなんだということが分かって良かった。
・子育てしていて、ついタスクをこなすことやお金の計算をして、大人として正しいことを言おうとしている自分に気づいた。
・リフレクションワークに定型の問いがあることで、問う方も問われる方も、安心してワークができた。「普通なら、こんなことまで相手に問えないわ」っていうことも問うことができるし、問われる方も「書いていることを読んでくれてるだけ」と思えるから安心して話せる。
・相手(こども)だけでなく自分自身の気持ちもちゃんと見る「自己覚知」に目からウロコだった
【研修担当者コメント】
目の前の子どもとの関係性に戸惑いやモヤモヤを感じた時に、わたしたちは、つい相手の状況や自分の振舞いに意識が向きがちです。
PIECESの研修では、その前提にある自分の内面に意識を向けることで、一過性の解決で終わらない、自他ともに心地よい関係性を築くためのマインドセットをお伝えしています。
今回も、みなさんが自分自身が大切にしているものに気づき、その上で子どもとどのように向き合うかを考えるきっかけを得てくださった様子です。そんな時間を一緒に過ごせたことに、感謝しています。
「私たちの企業・団体・自治体でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
研修事例のご紹介「保育現場での子どもの権利についての研修」
0歳児~2歳児の子どもたちが在籍する保育園に勤務される職員さんに向けて、「子どもの権利」について研修を実施しました。「子どもの権利」の内容についての紹介だけではなく、実際に保育中の関わりでの事例から、子どもとの関わりについて考えてみました。
保育現場での子どもの権利についての研修
【対象】
保育園に勤務される職員
【目的】
ピジョンハーツ株式会社さまが運営する保育園「ピジョンランド府中」にて、子どもの権利に関する研修を実施しました。
0歳児~2歳児の子どもたちが在籍するピジョンランド府中では、時代に合わせた保育の向上を目指して毎年職員研修に取り組まれています。その中でも今年は「子どもの人権」について、1年間かけて職員で学びを深めているそうです。
その一環として、今回は「子どもの権利」についてピジョンランド府中で勤務される職員さんに向けて、お話をさせていただきました。
【実施内容】子どもの願いをみつめるー子どもの権利の視点からー
・PIECESの紹介
・子どもの権利とは
・私たちの暮らしと子どもの権利を考える
・質疑応答
「子どもの権利条約とは」といった歴史や概要のお話から、実際に暮らしや保育の中で子どもの権利を尊重するとはどういうことか、具体的な事例をもとに共に考えを深めました。また「子どもの権利」の視点だけではなく、子どもや関わる大人の行動の背景にある「願い」に目を向けることの大切さにも触れ、日々の関わりを改めて見つめ直す時間となりました。
<参加者の声>
・「子どもの権利」のメガネで見てみると、大人が子どもの権利を侵害しているかもしれない。という話しを聞き、考えさせられました。
・子どもの権利を大切にすることも大切だが、大人も大切にしないといけないと言っていたのが、印象的でした。自分を大切にすることにもつながってくる「子どもの権利」。子どもを一人の人として見つめ、子どもの声を聞く。時間に追われてしまう大人も、もっと子どもの声を聞いて保育をしたいと思いました
・普段保育の中で、子どもの権利を尊重するのは難しいこともあると思っていたが、子どもの言うことを全部聞く、ということではなく保育者側の願いも含めて、一番良いことを探していく、考えていくということが子どもの権利を尊重するということになると分かった。
・子ども一人ひとりが持っている権利は、大人と同じこと。子どもも1市民としての関わりが大切であること。受講して最も大人として大切にしなければならないことが分かった。
・子どもの権利を大切にするには、お互いの権利を尊重するということを意識し、子ども同士の関わりはもちろん、自分自身と子どもの関わりに反映させていけたらと思う。
【研修担当者のコメント】
「権利」や「人権」と聞くと、「難しそう」「自分には関係ない」と感じる方も少なくないかもしれません。
しかし子どもの権利をはじめ、私たちのくらしには、あらゆる場面で「権利」や「人権」が関わっています。
今回の研修では、実際の子どもとの関わりを「権利」と「願い」の視点からみつめました。
研修を通じて、日々通り過ぎていく出来事の背景にある感情や願い、価値観に目を向けていくことで、自分でも気が付かなかった感情や願いに気がついたりします。
普段から子どもたちと丁寧に向き合っている皆さんだからこそ、自分の言動の背景にある「願い」をみつめる時間が大切だと感じています。子どもか大人かではなく、ひとりの人として尊厳を大切にし合うあり方を、これからもともに深めていけたらと思っています。
「私たちの企業・団体でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
【生駒市】「こどもとの関わり方を振り返る」|研修レポート
奈良県生駒市にて、PIECESのCitizenship for Children(CforC)プログラムのコンテンツであるリフレクションを用いた研修を行いました。(地域活動スキルアップ講座「こどもとの関わり方を振り返る」)
生駒市では、「こどもが地域の信頼関係の中で育ち、願いや希望を安心して表現しながら、人生を選択できるまち」を目指して、子育てを社会に開き、家庭の中だけで完結させなくてよいまちと地域でこどもが育つまちづくりを進められています。
令和7年度は、子どもの声をきくための大人のマインドセットについて取り組まれるとのこと。そんな中で同市職員のみなさんが、PIECESの取り組みに共感してくださり、声をかけてくださいました。
今回は子どもの声をきく施策を進めるにあたり、まずはその足がかりとして、すでに子どもに関わる活動をしている市民の方に向けてリフレクションを体験していただきました。
リフレクションとは、過去の行動や思考を自分自身で振り返ることで、自身の行動や思考のパターンを客観的に理解することです。CforCプログラム本編のリフレクションは3〜5人のグループ対話を2時間かけて行いますが、今回のように、体験ワークとして取り組みやすいペアワークの形でも学べる講座も実施しています。
リフレクションについて簡単な説明をした後、体験ワークはペアで行いました。事前に書いていただいた「最近子どもとの関わりでモヤモヤしたり、気になった場面とエピソード」をもとに、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。
おひとり20分ずつ、ペアで40分程度のワークと決して長くない時間でしたが、それぞれに自分の心の奥にある感情や思いに触れて、新しい気づきを得てくださったようです。
ワークの後で行ったグループ対話(ふりかえり)でも、「こんなに自分の思いに向き合ったことはなかった」「自分の価値観を子どもに押し付けてないか、自覚的になるのって大切ですね」と感想を教えてくださいました。
具体的には、アンケートや直接のメッセージで下のようなお声をいただきました。一部を紹介します。
<参加者の声>
・自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だということに、今日で納得した。
・仕事をしていて、自分と全然違う見方や価値観を持っている人に何か言われると、ガーンとなる。でも、そんなモヤモヤが起きた時こそ自分を知るチャンスなんだということが分かって良かった。
・子育てしていて、ついタスクをこなすことやお金の計算をして、大人として正しいことを言おうとしている自分に気づいた。
・リフレクションワークに定型の問いがあることで、問う方も問われる方も、安心してワークができた。「普通なら、こんなことまで相手に問えないわ」っていうことも問うことができるし、問われる方も「書いていることを読んでくれてるだけ」と思えるから安心して話せる。
・相手(こども)だけでなく自分自身の気持ちもちゃんと見る「自己覚知」に目からウロコだった
【開催概要】
生駒市市民活動推進センター「こどもとの関わり方を振り返る」
日時:2025年3月31日(土)
主催:生駒市
講師:泉森奈央・阪口輝恵(PIECESスタッフ)
「私たちの法人でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。
【積水ハウス様】自宅と地域をつなぐ「住まい開き」を取材・交流会を行いました。
<地域との「住まい開き」を通じた豊かなつながり>
積水ハウス株式会社様が発行する、同社の戸建て住宅オーナー様向け冊子「きずな」にて、オーナー様が趣味や特技を生かして行っている「住まい開き 」※を募集・取材する企画にPIECESが協力サポートとして参画しました。
本企画では、PIECESは協力パートナーとして企画全般の立案に携わったほか、オーナー様を対象としたオンライン交流会を開催しました。「地域交流」をテーマとした参加者の皆さまとの対話や、「住まい開き」をする際にヒントとなる「市民性」に関するお話をさせていただきました。
交流会では、「わたしと地域」との関わり方を中心に、いろいろな気づきや再確認があった様子でした。とくに、「曖昧さ」という言葉が印象に残った方が多く、「お家作りでも内と外を曖昧にして空間を広く見せたりしますが、地域との関わり方も同じなんだなと感じました」という気づきの声や「人と人とのつながりが、人生を豊かにしていくことを再確認した」といった感想が届きました。
ご参加いただいた3組のオーナー様には、「住まい開き」の様子を取材、同社が発刊する生活情報誌「きずな(150号記念号)」で紹介させていただきました。
PIECESは、積水ハウス様がグローバルミッションとして掲げる”「わが家」を世界一幸せな場所にする”に共感し、「住まい開き」という地域との関わりを通じて、豊かなつながりが育まれていくことを願います。
※住まい開きとは?
住まい開きは、自身の趣味や好きなことを活かしながら、自宅の一部をご近所や地域の人などの集う場・コミュニティの場をつくる活動を指します。
「わたしと地域」がゆるやかにつながることで、暮らしへの愛着やウェルビーングの向上にもつながると言われています。
「私たちの法人でも、協働を考えてみたい」「研修・講演を開催してみたい」 そんなご要望がございました以下までお問い合わせください。
研修レポート|【ピジョンランド府中さま】子どもの権利に関する研修
ピジョンランド府中さまにて、子どもの権利に関する研修を実施しました
ピジョンハーツ株式会社さまが運営する保育園「ピジョンランド府中」にて、子どもの権利に関する研修を実施しました。
ピジョンランド府中では時代に合わせた保育の向上を目指して、毎年職員研修に取り組まれているそうです。その中でも今年は「子どもの人権」について、1年間かけて職員で学びを深めていると伺いました。その一環として、今回は「子どもの権利」についてPIECESの職員からピジョンランド府中で勤務される職員さんに向けて、お話をさせていただきました。
「子どもの権利条約とは」といった歴史や概要のお話から、実際に暮らしや保育の中で子どもの権利を尊重するとはどういうことか、具体的な事例をもとに共に考えを深めました。また「子どもの権利」の視点だけではなく、子どもや関わる大人の行動の背景にある「願い」に目を向けることの大切さにも触れ、子どもたちとの日々の関わりを立ち止まって見つめ直す時間をともに過ごさせていただきました。
参加者の声
・「子どもの権利」のメガネで見てみると、大人が子どもの権利を侵害しているかもしれない。という話しを聞き、考えさせられました。
・子どもの権利を大切にすることも大切だが、大人も大切にしないといけないと言っていたのが、印象的でした。自分を大切にすることにもつながってくる「子どもの権利」。子どもを一人の人として見つめ、子どもの声を聞く。時間に追われてしまう大人も、もっと子どもの声を聞いて保育をしたいと思いました
・普段保育の中で、子どもの権利を尊重するのは難しいこともあると思っていたが、子どもの言うことを全部聞く、ということではなく保育者側の願いも含めて、一番良いことを探していく、考えていくということが子どもの権利を尊重するということになると分かった。
・子ども一人ひとりが持っている権利は、大人と同じこと。子どもも1市民としての関わりが大切であること。受講して最も大人として大切にしなければならないことが分かった。
・子どもの権利を大切にするには、お互いの権利を尊重するということを意識し、子ども同士の関わりはもちろん、自分自身と子どもの関わりに反映させていけたらと思う。
日時:2024年10月12日(土)
主催:ピジョンランド府中
講師:矢部杏奈(PIECESスタッフ)