研修事例のご紹介「保育現場での子どもの権利についての研修」

0歳児~2歳児の子どもたちが在籍する保育園に勤務される職員さんに向けて、「子どもの権利」について研修を実施しました。「子どもの権利」の内容についての紹介だけではなく、実際に保育中の関わりでの事例から、子どもとの関わりについて考えてみました。

保育現場での子どもの権利についての研修

【対象】

保育園に勤務される職員

【目的】

ピジョンハーツ株式会社さまが運営する保育園「ピジョンランド府中」にて、子どもの権利に関する研修を実施しました。

0歳児~2歳児の子どもたちが在籍するピジョンランド府中では、時代に合わせた保育の向上を目指して毎年職員研修に取り組まれています。その中でも今年は「子どもの人権」について、1年間かけて職員で学びを深めているそうです。

その一環として、今回は「子どもの権利」についてピジョンランド府中で勤務される職員さんに向けて、お話をさせていただきました。


【実施内容】子どもの願いをみつめるー子どもの権利の視点からー
・PIECESの紹介

・子どもの権利とは

・私たちの暮らしと子どもの権利を考える

・質疑応答


「子どもの権利条約とは」といった歴史や概要のお話から、実際に暮らしや保育の中で子どもの権利を尊重するとはどういうことか、具体的な事例をもとに共に考えを深めました。また「子どもの権利」の視点だけではなく、子どもや関わる大人の行動の背景にある「願い」に目を向けることの大切さにも触れ、日々の関わりを改めて見つめ直す時間となりました。

<参加者の声>

・「子どもの権利」のメガネで見てみると、大人が子どもの権利を侵害しているかもしれない。という話しを聞き、考えさせられました。

・子どもの権利を大切にすることも大切だが、大人も大切にしないといけないと言っていたのが、印象的でした。自分を大切にすることにもつながってくる「子どもの権利」。子どもを一人の人として見つめ、子どもの声を聞く。時間に追われてしまう大人も、もっと子どもの声を聞いて保育をしたいと思いました

・普段保育の中で、子どもの権利を尊重するのは難しいこともあると思っていたが、子どもの言うことを全部聞く、ということではなく保育者側の願いも含めて、一番良いことを探していく、考えていくということが子どもの権利を尊重するということになると分かった。

・子ども一人ひとりが持っている権利は、大人と同じこと。子どもも1市民としての関わりが大切であること。受講して最も大人として大切にしなければならないことが分かった。

・子どもの権利を大切にするには、お互いの権利を尊重するということを意識し、子ども同士の関わりはもちろん、自分自身と子どもの関わりに反映させていけたらと思う。

【担当者コメント】

「権利」や「人権」と聞くと、「難しそう」「自分には関係ない」と感じる方も少なくないかもしれません。しかし子どもの権利をはじめ、私たちのくらしには、あらゆる場面で「権利」や「人権」が関わっています。今回の研修では、実際の子どもとの関わりを「権利」と「願い」の視点からみつめました。

研修を通じて、日々通り過ぎていく出来事の背景にある感情や願い、価値観に目を向けていくことで、自分でも気が付かなかった感情や願いに気がついたりします。

普段から子どもたちと丁寧に向き合っている皆さんだからこそ、自分の言動の背景にある「願い」をみつめる時間が大切だと感じています。子どもか大人かではなく、ひとりの人として尊厳を大切にし合うあり方を、これからもともに深めていけたらと思っています。


「私たちの企業・団体でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。