子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムCitizenship for Children2025
「支援者」ではなく「ひとりの人」として子どもに関わりたいと思うからこそ生まれる、迷いや葛藤。Citizenship for Children(CforC)は、そんな願いや気持ちを持つ人たちが集い、子どもと自分にとっての心地よいあり方をともに学び、実践するプログラムです。
【講座】では、月ごとに異なる講師による「講義動画」を配信。その上で講師とzoom上で質疑・対話ができる「講師を囲む会」を実施しています。
講義動画概要
■講師:神林俊一さん
一般社団法人プレーワーカーズ 理事
一般社団法人TOKYO PLAY
世田谷区外遊び推進員
■講座タイトル
子どもへの“支援”を問い直す~あそび場での実践に学ぶ「子どもとともにいる」関わり~
■主なトピック
・講師紹介/子どもにとっての遊びとは
・あそび場での実践~東北・世田谷を中心に~
・対談①~子どもと“ともにある”実践とは~
・対談②~関わりのカタチ~
講師を囲む会の様子
2025年10月22日(水)19:00。
仕事の手をそっと休め、それぞれのPCの前に座ります。
画面には、CforCの参加者とスタッフの顔。プログラム開始から4か月、どこか安心できる“いつものメンバー”になってきました。
まずはスタッフから、この月の講義動画の振り返り。
参加者からは、
「そうそう、こんな話が印象に残っていた」
「視聴したとき、ここを自分と重ねながら見ていた」
と自然に言葉がこぼれ、ウォーミングアップが進んでいきました。
■ 神林さんとの対話から生まれる気づき
いよいよ講師・神林さんを迎えての対話が始まります。
参加者からは、現場での悩みや関心がこもった問いが次々に投げかけられました。
・子どもと関わるときの“立ち位置”はどう決めたらいい?
・市民を子どもの場に巻き込む時、どんなアプローチをしている?
・準備と余白のバランスはどう考えたらいい?
・子どもの関わりをひらく“魔法の言葉”はある?
それぞれの問いに神林さんは、実践の経験や地域でのエピソードを交えながら、ひとつひとつ丁寧に応えてくださいました。
■ 参加者に広がった視点の変化
終盤には、参加者からこんな言葉も聞こえてきました。
・理解が追いついていない人に合わせる、という話にハッとしました。
・人が集まると、温度が高い人同士で盛り上がりがち。でも今日は“温度が低い人に寄り添うことの大切さ”を感じました
・大人の姿勢は、子どもにも必ず伝わっていくんだと改めて実感しました
・まずは大人でも子どもでも、その人をよく観察し、話を聞くこと。それが第一歩だと再確認できました
神林さんの話を受け、
“どう動くか”よりも、まず“どんなマインドでそこにいるか”へと視点がすっと転換されていく。
そんな変化が、静かに、でも確かに広がっていきました。
それぞれの現場で悩みながら子どもの隣にいる参加者にとって、
学びと励ましが混じり合う豊かなひとときとなりました。
■ おわりに|“寄り添う姿勢”からはじまる関わり
今回の講師を囲む会を通して生まれたのは、
“子どもへの関わり方”だけでなく、
“大人同士の関係づくり”のヒントでもありました。
大きな一歩でなくていい。
迷いながらでいい。
その積み重ねが、子どもにとっても大人にとっても心地よい場をひらいていくのだと気づかされる時間でした。
CforCは、こうした対話や学びの積み重ねを通して、
一人ひとりが“子どもの育ちを支える市民”として育っていくプログラムです。
次回の講師を囲む会も、どんな気づきが生まれるのか楽しみです。
アーカイブ配信受付中!詳細はPeatixよりご覧ください。
