こんにちは、PIECES代表の斎(さい)です。
忙しい日々の中で、このお便りを開いていただきありがとうございます。
小1になった長男くんが、先日初めての夏休みを終え、と同時に約40日に及ぶ弁当作りの日々(学童通いのため)から解放されました。
「もうこのおかず飽きたよ~」とか「保冷材入れすぎ!ごはん冷たかった~」と文句を言いながらも毎日ほぼ残さず食べ、誇らしそうに空っぽの弁当箱を見せてくれてた日々を思い返すと、あんなに大変だったのに、ちょっとした寂しさすら感じてしまっている今日この頃です。
さて、31日(サイの日)にのみお届けするこのお便り。
今回は、日曜日に発行するには少し重めな「お金」の話から始めたいと思います。
目の前に立ちはだかる、大きな壁
昨年、代表のバトンを受け取ってから約1年が経ちました。代表継承が形になるまでの2年間は、組織の行く末が定まらない状況で、どことなく組織全体にモヤモヤ感が漂っていました。そんな状況でもあったので、この1年は、組織全体に再び豊かなエネルギーが満ち始めているのを日々実感しています。
不確実性の高い中でも共に居続けてくれたメンバーには心からの敬意と感謝を伝えたいですし、PIECESメイトの皆さんをはじめ、日々の活動を応援してくださる方々の存在にも本当に助けられています。
一方で、すべて順調かというと決してそんなことはありません。特に資金集めに関しては、法人設立以来、今が一番苦しい状況といえるかもしれません。こんなことを言って、不安を与えてしまったらどうしようという気持ちもあるのですが、できる限りあるがままを伝えたいというのがこのお便りのコンセプトでもあるので、真正面からお伝えしてみることにします。
法人設立以来と言いましたが、立ち上げ当初は無一文からのスタートだったので、もちろん大変でした。でも当時は右も左も分からなかったので、苦しさなど感じる余裕もなく無我夢中だったように思います。地道に活動を続けていったことで、次第に寄付や助成金などが集まるようになり、少しずつ事業も軌道に乗っていきました。
コロナ禍に入ると、それまで続いていた寄付が一部途絶えてしまいましたが、NPO等への期待の高まりもあり、大口の寄付や助成金を受け取る機会はむしろ増加していきました。PIECESメイトの数がピークを迎えた(約450名)のもこの時期です。
しかし、コロナ禍から脱していった2023年あたりから、徐々にそれまでのようには資金が集まらなくなっていきました。PIECESは、いわゆる「寄付型」のNPOとして運営しています。この頃には設立当時の助成金比率が高めの状況からも脱していたので、収入の約7割が寄付(個人と法人がおよそ半分ずつ)で、残りが助成金や事業収益という状況でした。
この比率自体は、その後も大きく変わっていないのですが、2023年以降は寄付額が伸び悩むようになりました。そして、個人の方々からの寄付に関しては、残念ながらここ2、3年は減少傾向にあります。
もう少し厳密に言うと、退会者が増えているというよりは、新たにPIECESメイトとして寄付で応援してくださる方がなかなか増えなくなってしまいました。それにより、組織全体に広がるエネルギーがあるにもかかわらず、アクセルを踏み切れない。そればかりか、この状況が続くと、いまある事業活動の継続すら難しい状況にあります。
寄付が伸び悩む背景には、認定の失効なども影響しているかもしれませんが、寄付者などの声を聴く限りではその影響は限定的なようです。むしろ、退会時のアンケートに「経済的な理由」という声がやや増えているように、社会・経済的な影響を受けている側面はありそうです。
それでも、コロナ禍以降に寄付者の輪を広げている団体も多くあるので、自分たちの頑張りが足りないと言われればそれまでですが、ここにきて目の前に大きな壁が立ちはだかっているような感覚があります。
「月額500円」の寄付に込めた想い
ちょっと重たい話になってしまいましたが、だからといって悲観モードで立ち往生しているわけではありません。苦しいのは間違いない。だけど、そんな時こそ委縮して消極的な選択をするのではなく、可能性の方に光を当ててできる限り積極的にチャレンジをしていきたいと考えています。
これは資金集めに限ったことではなく、事業面でも組織面でも、このような局面が訪れたことをエネルギーに変えていきたい。100年単位で見たときに、この時があったからこその今だよね、と言えるような機会にしていきたいと考えています。
その1つのチャレンジとして、小さなことではありますが、7月にスタートしたPIECESメイトの募集キャンペーンから、月額の寄付を500円から選択できるようにしました。これは、かねてから大事にしている「少しずつ、みんなで」の世界観をより体現したいという想いから実現に至りました。
少額の寄付の話をすると時々「たった千円くらいの寄付で申し訳ない」と言われることがあります。私も、自分が寄付する側になると同じような気持ちがないわけではありません。ただ、寄付を受け取る側からすると、その「たった」の感覚はこれっぽちもありません。おそらくこれはPIECES以外の団体でも同様の感覚だと思います。
確かに、1,000円の寄付だけでできることはほとんどありません。ですが、1,000円の寄付が100人、1,000人と増えていくことでたくさんのチャレンジができるようになります。実際に、この10年間歩みを止めずに活動し、チャレンジを続けてこれたのは、間違いなく継続的に頂く寄付の積み重ねがあったからこそです。
記憶に新しいところでは、昨年劇的なフィナーレで幕を閉じたクラウドファンディングのチャレンジでも、500人もの方々からの応援によって達成することができました。また、それだけの寄付者が応援してくれている、ということが活動するメンバーにとって大きな心の支えになっていることは間違いありません。
コロナ禍以降、学生さんから「自分に何かできることはないか」というような問い合わせも増えています。より多様な立場の方にPIECESの活動を共に進める仲間になっていただきたい。
応援の輪に加わっていただきたい。「少しずつ、みんなで」この局面を乗り越えていきたいと思っています。
心からのご協力のお願い
PIECESは現在、日々の活動を継続的な寄付で支えてくださるPIECESメイトを新たに100人募集しています。
昨今の排外的な考えが広がる中で、一市民である私たち一人ひとりが、自分自身の存在や小さな願いを大切にすること、そして他者にひらかれたまなざしを向けることの重要性を痛感しています。
PIECESによる社会の土壌を耕す営みには、100年単位の時間がかかると考えています。小さな積み重ねの影響は目に見えることばかりではありません。それでも、「少しずつ、みんなで」を大切にこれからもチャレンジを続けていきます。
PIECESメイトの輪を広げ、社会に温かなまなざしを広げていくために、ご自身の寄付はもちろん、SNSでのシェアやお近くの方への呼びかけなどを通じて、皆さんの力を貸していただけたら嬉しいです!
▼PIECESメイト募集キャンペーンサイト
https://www.pieces.tokyo/campaign-donation2022-2
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また次の31日にお会いしましょう!
2025年8月31日 PIECES 代表理事 斎 典道