代表小澤いぶきがNewsPicksプロピッカーに就任!

2022年3月より、代表理事の小澤いぶきがNewsPicks(ニューズピックス)のプロピッカーに就任いたします。

NewsPicksは「経済を、もっとおもしろく。」を掲げるソーシャル型オンライン経済メディアで、国内外の厳選された経済ニュースが掲載されています。

プロピッカーとは編集部が厳選した公式コメンテーターとして活動する専門家のことで、現在300名以上のスペシャリストが参画しています。ぜひ登録&フォローをお願いいたします!

▼小澤いぶきをNewsPicksでフォローする
‍https://newspicks.com/user/7536907

▼3月のプロピッカー紹介記事はこちら
https://newspicks.com/news/6752128/body/?ref=recommended-picker

▼小澤からのコメント

みなさんこんにちは!この度プロピッカーに就任しました認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)代表の小澤いぶきです。
子どものメンタルケア・トラウマケアを専門にする児童精神科医を経て、子どもたちの日常に「市民性に根ざしたwellbeing」が広がっていく社会目指し2016年にNPOを設立。
子どもや自分の暮らす地域と社会にとってのwellbeingを育む市民性醸成事業「Citizenship For Children」を展開しています。

子どもが子どもでいられ、自分が自分でいられる、一人一人の存在と尊厳が大切にされ合う日常が地域を超えて広がっていくプロセスを、多くの方と共にできたらと思います。

認定NPO法人PIECES 代表理事 小澤いぶき

2022年|新年のご挨拶

2022年、新年あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。


寒波の中体調をくずされてはいませんか?


私たちPIECESは、今年2022年も様々な地域の団体や地域で暮らす方々と、そしてPIECESメイト(寄付者の方々)やまきば(プロボノの方々)と、Citizenship for Children(CforC)プログラムを通して、wellbeingに繋がる市民性を子どもと共に、子どもの周りから育んでいきます。


小さなこの芽吹きの土が耕され、
あちこちの種から芽が生まれ、
少しずつ少しずつ森となっていく。
そして市民性の森があちこちで生まれる。

そんな市民性の循環を、今年度は様々な地域で広げ育んでいきたいと考えています。


その森を育む、泉や風、土が、PIECESメイトやまきば(プロボノ)、各地域でCforCに関わるメンバーであり、それぞれの形で、PIECESに、そして社会に関わる人たちの手元から市民性が手渡され、社会が育まれていくのだと思います。
市民性の発揮が変化する社会の方向に影響する、という感覚を、私自身皆さんとともに歩む中で強く感じています。


一人一人の手元から紡ぎ出される市民性に根ざした姿勢や行動、
その先には、誰かや何かの痛みや排除の上に成り立つ社会ではなく、それぞれのwellbeingをお互いが育みあっているような社会が立ち現れると信じています。


CforCから生まれた市民性の芽吹きを育み広げ、その先の風景を手繰り寄せる今年の旅を一緒に共にできることを楽しみにしております。

ぜひ、多くの方と今年もご一緒できましたら嬉しいです。
どうかお身体に気をつけて、新年をお過ごしください。

代表理事 小澤いぶき


1月31日まで寄付キャンペーンを行っています

現在PIECESでは寄付キャンペーンを行っています。

2022年の活動を共に進めていく仲間、PIECESメイト(毎月の継続寄付者)を150名募るキャンペーンです。

詳しくはこちら

ぜひこの機会に、仲間になってくださったら嬉しいです。

Thanks for piece|PIECESより年末のご挨拶

2021年もありがとうございました!

2021年はみなさまにとってどのような一年間だったでしょうか。

長引く新型コロナウイルスによる影響で、思い描いた未来を実現すること、未来を思い描くことは決して容易いものではなかった1年間だったと思います。

そんな2021年、昨年に引き続きコロナ禍において様々な社会問題が顕在化する中で、子どもに関わる省庁が発足する議論が一層活発となり、孤独・孤立に対する施策も国策レベルで進歩が見られた一年でもありました。一方で、目に見えない子どもたちの痛みが、痛ましい事件となって表出してしまったり、居場所がわからない子どもたちが増えたりしています。

そんな中で私たちPIECESは、子どもたちの心の孤立に寄り添い、信頼できる他者を増やす取り組みを着実に進めてきました。

  • 4月 Citizenship for children2020成果報告書完成

    PIECESが出すアウトプットにおけるポリシーをお伝えしました。

  • 6月 法人設立5周年を迎える。5th anniversary week実施

    5周年という節目を迎えたPIECES。5周年weekでは各種ライブ配信にて、PIECESのこれまでと今を紐解くトークを行いました。

  • 7月 CforC2021スタート

    PIECESのメイン事業Citizenship for Children。実施場所:水戸・奈良・地域横断。実施コースを「みつめる」「うけとる」「はたらきかける」に刷新。

  • 8月 Reframe Lab展示会「もるめたも」

    アートプロジェクト「Reframe Lab」ではそれまで「自分」だと思っていたものが、あるとき水に、鳥や風に、土中の菌から宇宙にまで変容していくメタモルフォーゼ(変容)の物語「もるめたも」を制作。8月には東京 高田馬場で展示会を実施。

  • 8月-9月 問いを贈ろうキャンペーン

    自分や社会のウェルビーイングについて考える「問い」を1ヶ月間1日1つ贈るキャンペーンを実施。ゲストからの問いやイベントを行い、広く社会に向けて市民性を耕す取り組みとなりました。

  • 11月 虐待防止月間

    厚生労働省が定めた児童虐待予防の啓発を行う「児童虐待防止推進月間」では、児童虐待に関する情報やその情報の読み解き方などに関する情報を発信しています。

  • 12月 PIECESフォーラム,寄付キャンペーン|寄付者限定コミュニティ始動

    「こどもがこどもでいられる社会」をテーマに年次報告会を実施。同時に寄付キャンペーンもスタートしました。
    寄付者限定のオンラインコミュニティ「Piece for Peace」も始動し、寄付者の方々も共に市民性を探求し、広げていく仲間であることを再認識しています。

5周年という大きな節目を迎えた今年、歩みを何歩も進めることができました。これらはひとえに、応援いただく皆様の力があってこそです。本当にありがとうございます。



違う正しさや価値観、文化を持つ私たちが共に在れるような、優しさが循環していく寛容な社会をつくりたい。今を生きる子どもたちの声を聴き、共に描き、つくっていきたい。

一見遠回りに見えるPIECESの取り組みを、たくさんの方に応援いただき、共に歩みを進めてこれたこと、本当に嬉しく心強く思っています。

2021年、みなさまにとってどんな一年だったでしょうか。PIECESを知って、関わってくださり、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。


「寄付納め」しませんか?

現在PIECESでは寄付キャンペーンを行っています。

2022年の活動を共に進めていく仲間、PIECESメイト(毎月の継続寄付者)を150名募るキャンペーンです。

詳しくはこちら

ぜひこの機会に、仲間になってくださったら嬉しいです。

【CforC2021レポート】 子どもにとって「ありたい自分」になるために 〜願いや価値観に向き合うワーク〜

PIECESが行う、子どもが孤立しない地域をつくるプログラム「Citizenship for Chilfren」。今回はみつめるコースの第2回ゼミについてのnoteを投稿しました。

子どもに関わる上で「こういう大人になりたい」という願い。例えば地域のお節介おばちゃん的な自分、寄り添いながらただ話を聞いてあげる自分、良くないことをしたときは厳しく叱ってあげられる自分など、人によって様々な「なりたい自分」がいると思います。

しかしその一方で、「なりたい自分」とは、気付かずに「違う自分」になっていることもあります。今回は、「なりたい私」を阻害する「もう1人の私」について考えてみます。

【CforC2021レポート】想いを受け止め合う自己紹介〜オンラインで安全基地をつくる〜

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PIECESが行う、子どもが孤立しない地域をつくるプログラム「Citizenship for Chilfren」。今回はみつめるコースの第1回ゼミについてのnoteを投稿しました。

オンラインだとオフラインよりもコミュニケーションが難しいと耳にしますが、やり方次第では全国に信頼できる仲間に出会うことができます。「オンラインなのにこんなに関係性ができると思わなかった」と修了生に言われるCforCではどんなことを考え、工夫をしているのか。ご興味のある方はぜひご覧ください。

地域の事業者とともに「問い」を贈り合い、地域の関係性を育む「問いカード」の展開をスタート

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現在開催中の「#問いを贈ろう」キャンペーンに連動して、地域に根づいた事業を展開する小売店や飲食店とともに「問い」を贈り合う「問いカード」の提供を開始しました。
▼キャンペーンレポート:https://www.pieces.tokyo/blog/toi2021-report

「問いカード」とは、「#問いを贈ろう」キャンペーンの想いを伝え、メッセージや「問い」を記入できる名刺サイズのカードです。キャンペーンの趣旨に賛同し、活動の認知度向上を担ってくださる店舗や事業者を「ギフトパートナー」として、1口(1万円)の寄付につき20枚の「問いカード」を進呈します。お客様が購入したギフト用品や商品にカードを添えることで、問いに込めた想いとメッセージを贈り合うことができます。

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第一弾として、東京・目黒区にある生花販売店「FOLK FLOWERS(フォークフラワーズ)」と提携。お客様のご要望に応じて贈答用の生花にカードを添えることで、ギフトのお届け先に想いをお届けします。

【ギフトパートナーからのコメント】
このたび、株式会社FOLK FLOWERS は、子どもが孤立しない地域をつくる取り組みを全国展開する認定NPO法人PIECES の理念に賛同し、ギフトパートナーとして活動の認知拡大に協力いたします。私たちは創業以来、植物の持つ美しさ、力強さ、儚さ、懐かしさを感じる色彩と形にこだわり、心揺さぶる印象的な花のご提供で、お客様と花を受け取られた方、双方のお気持ちを大切にしてきました。「問い」を贈り合うことは、自分と他者、社会のウェルビーイングを考えるきっかけになり、さらには SDGsの“自分ごと化“につながると考えています。今後も質の高いサービスをご提供し、お客様にご満足いただけるよう努力してまいります。

株式会社FOLK FLOWERS(フォークフラワーズ)
〒1530041 東京都目黒区駒場4丁目8番3号駒場Hビル
HP https://folk-flowers.com/
instagram https://www.instagram.com/folk_flowers__/


ギフトパートナー募集!

現在、PIECESではギフトパートナーを募集しています。ギフトパートナーとして提携いただいた事業者様は、商品やサービスをご購入いただいたお客様や、お客様が選んだギフトの送り先にメッセージを記入した「問いカード」を添えることができます。

大切なお客様や、お客様が大切に想う方へ。PIECESとともに、「自分と社会がちょっとよくなる”問い”」とメッセージをお届けしませんか。

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.pieces.tokyo/forms

自分と社会のウェルビーイングを考える「#問いを贈ろう」キャンペーン

#問いを贈ろう キャンペーン [08/15~09/21] 開催します

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8月15日からの1カ月間、31個の「問い」を贈りあうことで自分や社会に関心を持つきっかけをつくるキャンペーンです。9月21日の「国際平和デー」(Peace Day/非暴力と世界の停戦の日)に向けて、個人と社会のウェルビーイングを考えます。

 

SNSやLINEを通じて、著名人の方々やPIECESから毎日1つの「問い」を発信。シェア/リツイートの数で「優しい間」の広がりを測るとともに、本キャンペーンで250名の新たなPIECESメイト(毎月の継続寄付者)を募ります。



毎日「問い」を受け取り、自分に問いかけてみませんか?
LINEの友達追加をして開始までお待ちください。

友だち追加

地域で優しい間を体感し、市民性のエッセンスをギュッと味わうイベントHIPAHIPA

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HIPAHIPAは、「優しい間(ま)」について考えるイベントです。人と人とが交わり、生まれる優しい関係。私たちはそれを「優しい間」と呼んでいます。HIPAHIPAでは、実際に「優しい間」が生まれるスポットに足を運んで体験してみたり、オンラインワークショップで自分の子どもと関わった経験について優しい間のメガネで見つめてみます。

優しい間(ま)が生まれれば、子どもたちの孤立はやわらいでいく。その一方で、優しい間さえあれば、すぐに社会課題を解決できるわけではありません。ならば、なぜ優しい間が必要なのか。

子どもたちの生きる地域に、共に生きる大人として、私たちに何ができるのか。今回はリアルで実際にボランティア体験をしながら、オンラインで一市民としてできることについて見つめていきます。

*特設ページはPIECESメイト(毎月の継続寄付者)限定ページとなります。
閲覧するにはPIECESメイトの方へメールでお送りしているパスワードが必要です。
PIECESメイトになるにはこちらのページからお手続きください。

まどラジオ
まどラジオ
オンラインワークショップ

◎開催日程
HIPAHIPAスポット:8月25日(水)〜9月5日(日)
ワークショップ:9月6日(月)

◎参加費
無料

◎対象者
PIECESメイト(毎月の継続寄付者)

「ひらかれたweの社会」の実現に向けたプロジェクト:Reframe Lab リフレームラボ

Reframe Lab」は、豊かな想像力を育む「あそび」や「まなび」を開発し、アート、教育、医療、 福祉がつながるプラットフォームを構築していくプロジェクト。認定NPO法人 PIECES、一般社団法人Whole Universe 共催のもと、2018 年から活動を続けています。

2020 年度は、PIECESが掲げる「ひらかれたWeの社会」の実現に向け、世界の捉え方や境界線をリフレーミングし、複雑な世界を感受していくプロジェクトとして、PIECESが主催となり、「ミエナイモノとあそぶ」をテーマに、様々なアーティストとの協働により、“ ミエナイモノ ” を感じ、体験し、 その想像力を耕す「あそび」のプログラムを開発してきました。

 「ひらかれたwe」と「Reframe」

PIECESでは、2019年に役員体制を新たにし、「ひらかれたwe」の社会の実現に向けて「市民性の醸成」を行ってきました。詳しくはこちら▶︎ 「ひらかれたweの社会」の実現に向け、 認定NPO法人PIECESが経営体制を刷新 — 認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)

私たちは、常に他者や外部環境へ「ひらかれた」状態にあり、お互いに影響しあい、揺れ動きながら存在しています。私たち人類を取り巻く様々な問題(紛争などの国際問題や気候変動など環境問題、差別などの人権問題など)も、「個人」という枠組みだけでは捉え切ることができない、さまざまな要素が影響しあいながら発生しています。個人を越え、私という存在が、社会や地球環境と相互に響き合うような「we」の感覚をもって捉えてはじめて、「問題」とされていることが私たちに与えている影響の実態に近づくことができます。

私たちは、ひとりひとりがそのような「we」を実感できる未来を「ひらかれたweの社会」と定義します。

この社会の綻びを生み出すのも、いまの社会を形作るのも、「私たち」であり、そして時空を超えて、様々なものたちと共にある「ひらかれたweの社会」の未来のかけらも、またすでに「私たち」一人ひとりの中にあります。

市民性醸成を通して、地域にある知恵やレジリエンス、可能性に出会ってきました。それと同時に、身近に起こる、そして世界に起きているさまざまな危機と共に生きる中で、相互に影響し合うさまざまな存在を感受し、想像力を広げていく体験を通して、「ひらかれたwe」の社会の可能性のをより多様な人たちとともにうねりにしていきたいという思いもより強くなりました。

それぞれが持つ異なる「自然」や「時間」を行き来し、あらゆる存在への想像力を拡張し、世界を感受し、問いを広げ、多様な人たちの手元から「ひらかれたwe」の未来のひとひら繋ぎ合わせて広げていく。そんな冒険を、子どもたちと、子どもに関わる一人ひとりと共にしていきたい。そんな願いから、ReframeLabというプロジェクトを本格化してきました。


ReframeLab 2020:「あそび」から複雑な世界を感受していくプロジェクト 企画背景

私たちが「ひらかれたwe」の社会へのプロセスを育むことを自分たちの存在意義としてきた背景には、時代や空間を超えてこの世界を共にする存在それぞれの世界を壊すことなく、それぞれがwellbeingに共に存在していくことはできないのかという問いと、そのためにプロセスを育んでいきたいという強い願いがあります。

そして、このプロセスを育む一つの鍵は「想像力」と、本来の生態系や私たちの持つ「レジリエンス」であると考えています。

「想像力」と「レジリエンス」は市民性の醸成でも大切にしている鍵でもあります。

たとえば、森には、何万年もの土壌で育まれた、幾種もの生命たちの「記憶の地層」が存在しています。私たちが暮らす街の中にも、いまを生きる人間や他種の生命、機械、そしてもう存在していなくとも、無数の生命の記憶が刻まれています。その記憶に身を置き、想像を広げた時、私たちは歴史を紡いできた異なる多様な物語から何を感じ、受け取のでしょうか?どんなバトンを次の時代に渡していくのでしょうか?

人智を超えた複雑な生態系が変化しながら今存在している、そのレジリエンスに私たちは何を学ぶのでしょうか?

これからの社会を「目に映るもの」だけで考えるのではなく、かつて存在していた様々な生命や非生命、そして人の痛みやレジリエンスといった“ミエナイモノ”への気配を感じ、想像し、それぞれの多様なる自然を行き来していく。これからの社会を手探りで紡ぎだしていくプロセスを、2020年度は、誰もが持っていた「あそび」を手がかりにつくっていけないかと考え、「ミエナイモノとあそぶ - Immersive Experience」をテーマに、生命・異世界・社会をつなぎ、「あそび」から複雑な世界を感受していくプロジェクトを実施しました。

*あそび(大和言葉) …  異界とつながること*遊 … 「神が自由に行動する」から転じて「人が心のおもむくままに楽しむ」


ReframeLab 活動概要

これまでの事業を通して大切にしてきたこと、行なってきたことについての詳細は、以下のReframeLab公式webサイトをご覧ください。

Webサイト
Reframe Lab / あそびとまなびのプラットフォーム


いま目にうつる世界は、見方次第でいかようにも変容する。あらゆる角度から世界を「リフレーム」することをテーマに、医療、福祉、教育、アートなどの異分野をつなぐプラットフォーム。
さまざまな生命と共にあることへの想像力を育み、新たな「まなび」と「あそび」を開発していきます。

Reframe Lab 公式Webサイト▶︎ https://reframe-lab.com/

展覧会+トークイベント|7月22日〜8月9日開催
「もるめたも展 - あそびとへんしんの研究所」

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「ミエナイモノとあそぶ」をテーマに、様々なアーティストとの協働により、“ミエナイモノ”を感じ、体験し、その想像力を耕す「あそび」のプログラムを開発してきた、2020年度。その成果のひとつとして、一冊の本とアニメーション『もるめたも』が誕生しました。
2021年7月22日から東京都新宿区の「ケーススタディスタジオBaBaBa」にて展覧会を開催しますので、足をお運びください。 ▶︎ 展覧会詳細はこちら

映像コンテンツ、ガイドブック
ミエナイモノとあそぶ アニメーション & 絵本『もるめたも』

それまで「自分」だと思っていたものが、あるとき水に、鳥や風に、土 中の菌から宇宙にまで゙変容していくメタモルフォーゼ(変容)の物語。 物語の原作は Reframe Lab、絵本・アニメのビジュアルを担当するのはアーティストのひらのりょう氏、音楽は OLAibi 氏、ナレーションにコムアイ氏を迎えて制作しました。また絵本には「あそびとまなびの観察ノート」と題して、大人向けのコラムページと、 Reframe Labが゙開発してきたワークショップのあそびかたガイドを掲載。「あそびの可能性」をテーマに、多様な領域の方々によるコラムを収録しています。 ▶︎ 映像コンテンツ・ワークブック詳細はこちら

このプロジェクトは、来年、そして再来年と、地域を超え様々な子どもたちとすでにある未知なる世界を探り、描く冒険として続いていきます。


◉主催:認定NPO法人PIECES

◉共催:一般社団法人Whole Universe

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人々の想像力を拡張するアート&サイエンスのプラットフォーム。キュレーション、メディア制作、アートプロジェクト、教育、異分野が集う研究会やプラットフォームの構築など、日々ありとあらゆる実践に取り組む。主なプロジェクトに、アートサイエンスメディア「Bound Baw」運営、JST/RISTEX「人と情報のエコシステム(HITE)」メディア・コミュニケーションなど。(代表理事:塚田有那)

◉運営メンバー:Reframe Lab

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この社会に潜む、見えない境界や抑圧を見つめ、そこから解放され、一人ひとりが自身の生きる世界を変容しながら生きていける社会構造を探求し、実践していくプロジェクト。2018年4月に始動。

メンバー:小澤いぶき(児童精神科医/NPO法人PIECES代表)、塚田有那(キュレーター/一般社団法人Whole Universe代表)、清水聡美(企画制作・コーディネーター)、富樫多紀(カルチュラル エデュケーター)、和田夏実(手話通訳士)、岡本真梨子(カウンセラー・サイコエデュケーター)、古屋遥(演出家・クリエイティブディレクター)。

ガバナンス強化に向けた取組に関するご報告

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2021年5月20日
認定NPO法人PIECES

PIECESから皆さまへガバナンス強化に向けた取組に関するご報告

 日頃は、PIECESの活動を様々な形で支えてくださり、心より感謝申し上げます。

 かねてより、私たちは、子どもの虐待や貧困などの背景にある子どもの孤立に対して、「子どもの周りに優しい間があふれる社会」を目指し、市民性の醸成に取り組んできました。目指す社会に向けて、事業を通して市民社会における人権感覚を豊かにすること、そしてそのために、自分たち自身が国際的な規範に沿った人権意識を持つ必要があると考え、役員体制の強化などにも取り組んできました。そしてこの度、下記の通り、ガバナンスに関わる体制づくりを一層強化していくこととしましたので、取組の実施状況と今後の対応についてご報告させていただきます。

<ガバナンス強化に取組む背景>

 PIECESでは、設立当初より、法人運営の基盤には「人権」があるという認識のもとに、事業活動・団体運営に取り組んでいます。事業を通して市民社会における人権感覚を豊かにすること、そしてそのために、自分たち自身が国際的な規範に沿った人権意識を持つ必要があると考え、役員体制の強化などにも取り組んできた経緯があります(役員の体制強化に関する詳細はこちら)。

 そのような中、NPO法人soarから2021年3月29日付で、元理事(以下、「当人」)による関係先への加害行為(後に、性加害行為に修正)に関する公表がありました。当人とは、PIECESが事務局として2020年2月~6月まで活動に携わった「とどけるプロジェクト(※)」において協業していました。そのため、同プロジェクト内においても、同種の性加害行為が当人とメンバーとの間で生じていなかったかの状況確認を進めるとともに、一層のガバナンス強化を図る必要性が生じたと判断するに至りました。
※2020年6月、当初の目的を終えた時点で事務局団体としての活動を終了しています。

 なお、当人による性加害行為の発生・発覚経緯については、NPO法人soarによる各種リリース記載のとおりであり、当団体や当団体役員としての活動との間に関連性はありません。ただ、その後のNPO法人soarによる解任・公表等の一連の対応(以下、「一連の対応」)においては、PIECESの経営ボードメンバーのうち3名が、主として役職や専門性に基づく対応を実施してますので、ここではその点について概要をご説明させていただきます。


 それぞれ下記の通りです(カッコ内はPIECESにおける肩書)。

小澤いぶき(代表理事)
soarの監事を務めており、今回の一連の対応においては、独立性と専門性を有する立場で関わっています。現在は、被害にあわれた方、加害による影響を受けた方のことを考えた対応が優先と判断し、soarの監事としての任を全うできるように努めています。

小野田峻(理事)
弁護士。ソーシャルセクターのガバナンス体制の構築・運用の専門家として、一連の対応における内部調査チームのメンバー兼アドバイザーという立場で関わっています。

佐藤暁子(監事)
弁護士。法人の事業活動を通じた人権の尊重という、近年国際的にも極めて重視される領域の専門家として、一連の対応の中で設置された外部相談窓口の担当者として関わっています。

※相談フォームでお寄せいただいたご意見をもとに、soarからの公表内容について言及する箇所の表現を、「加害行為」から「性加害行為」に修正しました(2021年6月13日)

<ガバナンス強化のための取組>

1)権利侵害や加害行為に関する相談体制の強化

①団体内における状況把握
 当団体において、これまでに(当人にとどまらず)役員やスタッフなど関係者による権利侵害や加害行為等による被害がなかったか、不安に感じることがなかったかについてヒアリングや、運営に関わるスタッフ・ボランティアメンバーへの呼びかけを通じての状況確認を実施しています。相談や申告をすること自体のハードルの高さを考慮し、相談することへの懸念も含め広く声を拾い上げることに努めています。

 なお、これまでに相談・報告があった事案については、相談者が安全でいられることに配慮した上で声を聴き、速やかに必要な対応を行ってきました。

②相談窓口の設置
 従来より設置に向けて監事(弁護士)と相談して進めてきましたが、今回を機に、上記と併せ、匿名で相談や懸念の共有ができ、場合によっては外部の弁護士等に相談できる体制を、引き続き監事や外部専門家に相談しながら構築していきます。

2)研修機会の設置、Code of Conduct(行動規範)の策定などによる防止策の実施

①研修機会の設置
 人権感覚や人権規範、人権を守るために必要なことを学ぶための研修や対話の機会を、役員・スタッフ・ボランティアメンバーなど、当団体の事業活動に関わるメンバーを対象に、より充実させた形で実施していきます。これまでも、社内ミーティングの機会などで折に触れて取り扱ってきたテーマではありますが、本格的に全社的な仕組みとして導入を図る必要があると考えています。

②Code of Conduct(行動規範)の策定
 当団体として、また、NPOとしてのミッションを追求するプロセスにおいて、団体運営に関わる全てのメンバーにとっての共通の行動規範が必要だと考え、昨年度からCode of Conductの策定準備を進めてきました。今年度内の策定を目指すとともに、その運用を通じた権利侵害や加害行為の防止、権利侵害が生じた場合の迅速な救済に取り組んでいきます。

<今後に向けてのPIECESとしての考え>

 今回、人の尊厳が損なわれる行為が、人の尊厳を大切にする業界から生まれたことに悲しさと悔しさを感じ、私たちにできることを改めて考えています。社会では、ハラスメントをはじめとした、他者の尊厳を傷つける行為が起き続けています。そして、それに対して声をあげられない方々が今もなおたくさんいらっしゃると考えています。また、被害にあった方が心身の負担や経済的負担と引き換えに声を上げ続けなければ、起こっていることに社会の目が向かない構造もあります。そうした方々の声や必要とされるケアのあり方、あるいは、被害が生まれる構造的課題は、いずれも軽視されてはならないと考えています。それはまた、加害行為が生み出され続ける社会構造にも目を向けることでもあります。

 私たちは、そうした方々の声やニーズ、構造的課題に真摯に向き合いながら、誰に対しても物理的にも心理的にも安全に相談やケアの機会が届く社会の一助となるために、他の機関との連携も含めて、自分たちにできるより良い方法を模索しているところです。

 さらには、何らかの問題が起きてから対処するだけではなく、そもそもなぜ、同種の問題が繰り返し起きるのか、その構造的課題はどこにあるかを今一度熟考してまいります。そして、私たちもその構造に関わる一人にもなりうるという自覚を持ちながら、改めて個人の権利を尊重するような市民社会の醸成に取り組んでまいりたいと考えています。

 従来より私たちの団体が取り組んできた、「子どもの周りに優しい間を紡ぐ」ための「市民性」の醸成とは、権利侵害等が起きる構造自体にも、個々人の権利にも自分が関わっているという感覚をもち、今の構造を問い直し、起こっていることやその背景を丁寧に受け取り、向き合っていくことでもあると考えています。

 権利侵害等が起きた時に安全に身近な人を含め相談する環境も、そのことに気づいて早期に対応することも、そもそも起きづらくする環境も、それらを作っていくのは、ほかの誰かではなく自分たち一人一人だからこそ、それを難しくしているのは私たちでもあるということに向き合いながら進んでいきます。

 権利と尊厳が尊重されず、痛みが増幅していくという社会を当たり前とするのではなく、権利と尊厳の尊重を制度として組み込みながら、権利や尊厳が尊重される状況が少しでも進んでいくような市民性の醸成に、皆さんと一緒に取り組んでいけたら幸いです。

 今後も、このようなPIECESの取り組みに関して、メールマガジンやホームページ等で発信してまいります。

<本件に関するご相談・お問い合わせ>

 本件に関して、何かご質問やご相談などがありましたら、下記相談フォームを通じて声をお聞かせください。今後も皆さまの力をお借りしながら法人運営に取り組んでいきたいと考えておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

▼相談フォーム
https://forms.gle/AYxJtVFLYqfuQ1Ny5