事務局長からのお便りVol.8

 
 

こんにちは、PIECES理事/事務局長の斎です。

毎日本当に暑いですね…
個人的には冬よりも夏の方が好きなのですが、さすがに暑い。それでももうすぐ5歳になる長男はそんな事お構いなしに、週末のお出かけを楽しみにしており、この週末も屋外のプールへとしっかり連行されました。いつも通り、全く疲れの癒されない週明けです。笑

さて、「31日(サイの日)」にのみ更新するこの事務局長からのお便り。

気づけばちょうどこのお便りの発行から1年が経ちました。毎回読んでるよ、という声も時々頂くことができてありがたい限りです。

PIECESの事業のことや組織のことを、なるべくリアルに手触り感のある形でお伝えしたいと思って続けてきました。その使命が果たせているかは分かりませんが、これからもしばらくはこの頻度で続けていければと思います。


設立から7年を迎えて、今伝えたいこと

メイトの皆さんの支えもあり、PIECESは、2023年6月22日に7周年を迎えました。いつも本当に応援、ご協力ありがとうございます!

そんなメイトの皆さんへの感謝の気持ちを込めて、7月7日(金)夜にアニバーサリーイベントを都内で開催しました。当日は、東京・関東のみならず、新潟や愛知、広島などからの参加者も含めて、約60名の方にご参加いただくことができました。
会の様子は、PIECESのHPにも掲載しているので、よければご覧いただければと思います。ここでは会の最後に私からの挨拶でお伝えした内容を思い返しながら、少し補足を加えた形で、メイトの皆さんはじめ、これまでPIECESを支えてくださった皆さんへの感謝の想いを改めて言葉にしてみたいと思います。

NPO法人PIECESが誕生したのは2016年6月22日。

当時は、代表のいぶきさんをはじめ、私も含めて4人のメンバーが立ち上げに関わっていました。それぞれに豊かな願いや想いを持ったメンバーが偶然にも集まったのは奇跡のようなことですが、逆に言えばそれ以外はほとんど何もないところからのスタートでした。

登記していた住所は、いぶきさんの知人が有していたマンションの一室でしたし、当然人件費はゼロ。生活のためには別の仕事をメインにしなくてはいけない中での活動ということもあり、初年度の事業規模は80万円という状況でした。

今思えば、よくそんな状態でスタートしたなと何とも言えない気持ちになりますが、それぐらいの勢いとなんとかなるさ精神があったからこそ今があり、当時の自分たちには感謝しなきゃなとも思っています。

先にお伝えすると、今でも組織の運営は全然安泰ではないですし、事業の規模だってまだまだ小さなものです。3年後、5年後のことをゆっくりと見通すような余裕も正直なところほとんどありません。

ですが、当時はそもそも事業と呼べるものすらなかったですし、あったのは、4人のメンバーを除けば、何も言ってないのと同じレベルの果てしなく広いビジョンくらい。でっかいビジョンだけは掲げているけど、中身はなーんもない。そんな小さな小さなところからのスタートでした。

そんなPIECESが、今年設立から7周年を迎え、さらに認定NPOとして5年が経過し、初めて認定を更新するプロセスに差し掛かっています。
(ちなみに、認定NPOというのは、NPOの中でも一定の要件を満たしていると認められた団体のことをいい、全NPOのうちの約2%という限られた団体でもあります。)

その認定NPOとしての更新プロセスでは、過去5年度分のありとあらゆる情報に対してのチェックが入るのですが、その中に寄付者名簿の作成というものも含まれています。
寄付者名簿と言っても、単に名前だけを記載するのではなく、「だれが」「いつ」「どんな方法で」「いくらの」寄付をしたのかを1件1件明らかにし、リスト化していく必要があります。
1円単位ですべて照合していくのはなかなか骨の折れる作業ではあるのですが、毎年度分の名簿をそのように作成していきます。
今回、この寄付者名簿が、5年度分を合わせると、なんとA4用紙およそ500枚分にもなりました。かなりの量にはなるなと思っていたのですが、さすがに想像以上でした。

そして私には、その書類の束を最後に1枚1枚目を通して最終チェックをするという役目がありました。最初は単なるチェック作業のつもりで取り掛かったのですが、すぐにそうはいかなくなってしまいました。

というのも、目を通し始めると、NPOの設立直後の、まだ何もなかったあの頃から寄付を始めてくれた人の名前が出てきたり、何かのイベントでお会いして半ば無理やりにPIECESのパーティーに招待したのをきっかけに、それ以来いつもいつも応援の言葉を届けてくれる人の名前が出てきたり。名簿の年度が新しくなるにつれ、だんだんとスタッフの誰もお会いしたことのない名前が増えてきて、それでもそういった方が何年も寄付を続けてくれていたり。

そこに並んでいるのは数字と文字の羅列でしかないけれど、その人たちの存在が今のPIECESを形作ってきたことに想いを馳せたとき、大げさではなく心が震えるような感覚になり、とてもサクサクとは手を進めることができなくなってしまったのです。

確認作業そのものは当然大変なプロセスではあったのですが、最後のチェックを終えたとき、心から、心からの感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。


CforCのプログラムが今年も行えて、有給で働くスタッフがいて、これからの組織づくりについてみんなで夢を語って、そこにたくさんのプロボノやインターンのメンバーもいて・・・という、今の何気ないように思える日常があるのも、ここに至るまでにメイトの皆さんをはじめ、本当にたくさんの人たちの協力や応援、支えがあったからなんだと、いま心から感じています。

7周年のイベントの場に来てくださった皆さんには直接お伝えすることができましたが、お会いできなかった方々には、この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせていただきます。本当に、本当にありがとうございます。

まだまだPIECESとして成し遂げてきたことは小さなことかもしれませんが、これからも皆さんと一緒に歩みを進めていければと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

ということで、今回はこのあたりで終わりにさせていただきます。それでは、また31日にお会いしましょう!