リフレクション

【保護者対象】子どもの権利・子どもとの関わりを振り返る研修を実施しました

奈良県生駒市こども政策課よりご依頼をいただき、「親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー(思春期のこどもの保護者向け連続講座/全2回」を開催しました。

テーマは、「思春期のこどもの子育てに悩む保護者が、こどもと心地よい関係を築くためのヒントを学ぶ」。PIECESの市民性醸成プログラム(Citizenship for Children)のリフレクションや、子どもの権利についての啓発講座を織り交ぜながら、今回ご参加いただく方のニーズを想定しながら内容を企画し実施しました。

◆「親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー」

https://www.pieces.tokyo/893986657113/2025-ikoma

この講座で大切にした「ねらい」

 子育てに正解はありません。頭ではそう分かっていながら、私たちはつい、何が正しいのかばかりを探してしまうことがあります。PIECESがお届けする講座では、子育ての正解を提示することはせず、日々の暮らしで生まれる自分自身の葛藤やモヤモヤに光を当てて向き合ってみる、「自分」と「子ども」どちらの価値観も大切にする視点を育てていく時間になることを大切にしています。


第1回|子どもとの関わりをふりかえる(リフレクションペアワーク)

 参加者のみなさんに、日常にある子育ての一場面を切り取り記録する「エピソード振り返りシート」を事前に配布しました。「あの時の私の関わり方は、どうだったのだろう……」と、少しモヤモヤしたり、葛藤を感じたりしたエピソードを書いてきていただくためのものです。

こうした“自分でも少し残念に感じている出来事”を書いてもらうとなると、「ダメな関わりを正されるのではないか」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。そこで最初に、「シートの内容をスタッフが拝見して、『このときはこうするべきですよ』と正解をお伝えすることはありません。どんな経験も、未来をよりよくするための糧にすることができます」ということをお伝えしました。

あわせて、リフレクションでは相手の言動だけでなく、自分自身の内面をメタ認知することがなぜ大切なのかについても、お話しました。

ペアワークでは、エピソードシートに書かれた「目に見える言動」を手がかりに、そこにある感情や価値観へと少しずつ思いを巡らせていく「14の問い」を用います。話し手がエピソードを語り、聞き手がじっくりと耳を傾けながら、順番に問いを投げかけていきます。

子育てに日々奮闘している参加者のみなさんが、自分の気持ちを否定されることなく丁寧に聴いてもらえることで、まずは安心感や心地よさを感じておられる様子が印象的でした。

第2回|子も親も、傷つかない関係性(日常にある「子どもの権利」から)

 子どもの権利とは、18歳未満のすべての子どもが持つ基本的な権利であり、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約」に基づいています。日本では「権利」と聞くと少し仰々しい印象をもち、日常の子育てとは距離のあるものと感じる方も、少なくありません。

PIECESの「子どもの権利」を扱う講座では、前回のリフレクションで学んだ「自分の内面にある大切な価値観や願いを見つめること」を土台にして、どの家庭にもある親子のやりとりを切り口に、「子どもの権利」について考えるワークを行っています。

今回も、例題となるワークを通して、参加者のみなさんが日頃何気なく行っている子どもとの関わりに思いを巡らせ、あらためて「権利」という視点から子育てを見つめ直す時間となりました。また、2回にわたって共に学んだ参加者同士が、お互いの子育てを労い合い、これからも一緒に考え続けていく仲間として、あたたかなつながりを育んでおられました。

参加者の声

・反省ばかりして次に活かせず、その繰り返しでした。 結果ではなく経験に焦点をあてることを意識したいと思いました。

・他の参加者の方と話すことで自分だけではないという安心感が得られました。 また自分とは違った視点も学べて良かったです。

・価値観はみんな違っているということ。そこは変えなくていいということ。希望がもてました。

・親に代わって孫を育てる祖父母にもこのような機会があればよいと思います。夫(祖父)にも参加してもらいたい。

・対話でそれぞれの子育ての状況の違いの中での悩みと対応を聞かせていただいて、気づきと優しい共感が多くあり、嬉しい時間でした。

【親子関係を見直すヒントを学ぶ連続セミナー】
日時:2025年11月15日、11月29日
主催:生駒市こども政策課
講師:泉森奈央・阪口輝恵(PIECESスタッフ)

「私たちの法人でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。

「正解はないけれど、対話が必要だった」稲美町の『ゆるり家』が研修で見つけた、地域とつながる新たな一歩

兵庫県稲美町でこどもの居場所づくりに取り組む「NPO法人ゆるり家」。日々の活動に追われる中で、スタッフ同士が想いを共有し、地域へ活動を広げていくために、PIECES(ピーシーズ)による研修を実施しました。代表のりえさんに、研修を終えての率直な感想と、そこで生まれた「予期せぬ化学反応」についてお話を伺いました。

NPO法人 ゆるり家

兵庫県稲美町で、子育てひろば、月曜日の放課後だけの駄菓子屋さん、中学校内居場所、放課後居場所カフェなど、さまざまな居場所づくりを行っています。
いろんな『コドモ』を見守る、気のいい『オトナ』であふれる町を目指して、人がゆるやかに集う場をつくっています。

Instagramにて発信中!

https://www.instagram.com/yururiya173/

こどもにやさしいまちづくり 開催概要

第1回:こどもたちの今とおとなにできること
2025年8月30日 稲美町子育て交流施設 いなみっこ広場にて開催
・今日の目的
・自己紹介タイム
・「子どもの頃、何か支えになった存在はいましたか?」ワーク
・講演
 
子ども・若者たちのいま
 
大切にしたい「まなざし」と「関わり」
・対話の時間

第2回:こどもとの関わり方を振り返る
2025年12月17日 稲美町加古福祉会館にて開催
・ワークの目的
・価値観のメガネに気づく
・リフレクションペアワーク
・まとめ・感想共有


価値観のメガネに気づく
私たちが意見として表す言葉や行動の背景には、これまでの経験から形づくられてきた価値観があります。他者の背景を想像すること、そして自分の価値観をみつめることの大切さについてお話しました。

リフレクションペアワーク
参加者のみなさんには、事前に配布した「エピソード振り返りシート」に、子どもとの関わりの中で少しモヤモヤしたり葛藤を感じたエピソードを記入してきていただきました。

体験ワークとして取り組みやすいリフレクションのペアワークでは、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。問いを重ねていくことで、話す人自身が、一人では気づけなかった相手の子どもと自分の願いや価値観に出会っていく。そのプロセスを、それぞれのペアがゆっくりと、二人で心を寄せながら深めている様子が印象的でした。

「こどもとの関わりを振り返る」研修の様子

スタッフ間で「立ち止まる時間」を共有できた

 「ボランティアでやっているからこそ、活動時間外に集まるのは難しい。でも、今回はその時間を共有できて本当によかった」。
りえさんは開口一番、そう振り返りました。 普段は目の前の子どもたちの対応に追われがちですが、今回の研修では「リフレクション(振り返り)」の手法を導入しました。研修には、ゆるり家のスタッフをはじめ、地元の社会福祉協議会職員や、広報を見て申し込まれた方など、計15人が参加されました。
個別のケースについて正解を求めるのではなく、スタッフ同士で「あの時どうだった?」と対話することで、「こういう時間が必要だったんだ」という再確認ができたと言います。

「外の風」がもたらした地域の変化 

今回の研修には、ゆるり家のスタッフだけでなく、行政職員や、大阪からわざわざ話を聞きに来た参加者もいました。

大阪からの参加者と地元の学童保育の先生、そして行政職員が同じグループで対話をするという、普段ではありえない光景が生まれました。

「外から学びに来る人がいるんだ」という刺激は、行政職員にとっても新鮮な驚きとなり、「良かったです!」とわざわざ声をかけられるほどの反響があったそうです。

「こどもにやさしいまちづくり」第1回はPIECES代表理事の斎が講演を行いました

広報紙から生まれた、ひとりのボランティアの物語

研修の成果は、人のつながりとして現れ始めています。

稲美町の広報紙を見て研修に参加したある女性は、その後、中学校内にある居場所のボランティアとして定着されたそうです。
さらに、その場での出会いがきっかけとなり、なり手不足だった地域の「主任児童委員」を引き受けることになったというドラマも生まれました。
 
「広報紙を見て来る人は少ないけれど、そこに掲載されたからこそ生まれる出会いがある。一人が動き出すってすごいこと」と、りえさんは手応えを語りました。

「対話の芽」を、今後は行政や地域全体を巻き込んだ勉強会へ育てたい

 「子どもの声をどう聴くか」。国の方針としても掲げられていますが、現場ではまだ手探りです。今回の研修で生まれた小さな「対話の芽」を、今後は行政や地域全体を巻き込んだ勉強会へと育てていきたい。稲美町で活動する「ゆるり家」さんの挑戦は、まだ始まったばかりです。

研修時にお話くださった「ゆるり家」代表のりえさん。


PIECESでは、講演・研修をお受けしています!

認定NPO法人PIECESでは、日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、一市民・一企業という立場でできることなどを知っていただくため、講演や研修などのご依頼をお受けしています。イベントや勉強会、ランチセッション、人事研修などの講師としてお呼びいただくことで、より多くの方々とともに、市民性醸成に取り組むことができます。
講演形式だけでなく、対話やワークショップを交えた形など、ニーズに合わせて柔軟に対応しております。

自治体にて講演・ワークショップを実施した時の様子

「私たちの企業・団体・自治体でも、研修・講演を開催してみたい!」 
「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」など、ぜひお気軽にご相談ください。

個別相談会、実施中!

研修事例のご紹介「子どもとの関わりを振り返る研修」

奈良県生駒市で子どもに関わる活動を行う一般市民に向けて研修を実施(参加者:20名)しました。「子どもの心の声を聴く」リフレクション研修を行い、参加者からは「自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だと分かった」などという声があがりました。

【対象】

生駒市の子ども政策課職員、一般市民

【目的】

生駒市では、「こどもが地域の信頼関係の中で育ち、願いや希望を安心して表現しながら、人生を選択できるまち」を目指して、子育てを社会に開き、家庭の中だけで完結させなくてよいまちと地域でこどもが育つまちづくりを進められています。

令和7年度は、子どもの声をきくための大人のマインドセットについて取り組まれるとのこと。そんな中で同市職員のみなさんが、PIECESの取り組みに共感してくださり、声をかけてくださいました。

今回は子どもの声をきく施策を進めるにあたり、まずはその足がかりとして、すでに子どもに関わる活動をしている市民の方に向けてリフレクションを体験していただきました。

【こどもとの関わり方を振り返る 研修概要】
・ワークの目的

・リフレクションについてのインプット

・リフレクション体験ワーク

・まとめ・感想共有

体験ワークとして取り組みやすいリフレクションのペアワークでは、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。それぞれに自分の心の奥にある感情や思いに触れて、新しい気づきを得てくださったようです。

参加者からは以下のような感想をいただきました。

<参加者の声>

・自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だということに、今日で納得した。

・仕事をしていて、自分と全然違う見方や価値観を持っている人に何か言われると、ガーンとなる。でも、そんなモヤモヤが起きた時こそ自分を知るチャンスなんだということが分かって良かった。

・子育てしていて、ついタスクをこなすことやお金の計算をして、大人として正しいことを言おうとしている自分に気づいた。

・リフレクションワークに定型の問いがあることで、問う方も問われる方も、安心してワークができた。「普通なら、こんなことまで相手に問えないわ」っていうことも問うことができるし、問われる方も「書いていることを読んでくれてるだけ」と思えるから安心して話せる。

・相手(こども)だけでなく自分自身の気持ちもちゃんと見る「自己覚知」に目からウロコだった

【研修担当者コメント】

目の前の子どもとの関係性に戸惑いやモヤモヤを感じた時に、わたしたちは、つい相手の状況や自分の振舞いに意識が向きがちです。
PIECESの研修では、その前提にある自分の内面に意識を向けることで、一過性の解決で終わらない、自他ともに心地よい関係性を築くためのマインドセットをお伝えしています。
今回も、みなさんが自分自身が大切にしているものに気づき、その上で子どもとどのように向き合うかを考えるきっかけを得てくださった様子です。そんな時間を一緒に過ごせたことに、感謝しています。


「私たちの企業・団体・自治体でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。

【生駒市】「こどもとの関わり方を振り返る」|研修レポート

奈良県生駒市にて、PIECESのCitizenship for Children(CforC)プログラムのコンテンツであるリフレクションを用いた研修を行いました。(地域活動スキルアップ講座「こどもとの関わり方を振り返る」)

生駒市では、「こどもが地域の信頼関係の中で育ち、願いや希望を安心して表現しながら、人生を選択できるまち」を目指して、子育てを社会に開き、家庭の中だけで完結させなくてよいまちと地域でこどもが育つまちづくりを進められています。

令和7年度は、子どもの声をきくための大人のマインドセットについて取り組まれるとのこと。そんな中で同市職員のみなさんが、PIECESの取り組みに共感してくださり、声をかけてくださいました。

今回は子どもの声をきく施策を進めるにあたり、まずはその足がかりとして、すでに子どもに関わる活動をしている市民の方に向けてリフレクションを体験していただきました。

リフレクションとは、過去の行動や思考を自分自身で振り返ることで、自身の行動や思考のパターンを客観的に理解することです。CforCプログラム本編のリフレクションは3〜5人のグループ対話を2時間かけて行いますが、今回のように、体験ワークとして取り組みやすいペアワークの形でも学べる講座も実施しています。

リフレクションについて簡単な説明をした後、体験ワークはペアで行いました。事前に書いていただいた「最近子どもとの関わりでモヤモヤしたり、気になった場面とエピソード」をもとに、定型の14つの問いを使ってお互いに問いかけ合い、少しずつ思考や願いを深めていきました。

おひとり20分ずつ、ペアで40分程度のワークと決して長くない時間でしたが、それぞれに自分の心の奥にある感情や思いに触れて、新しい気づきを得てくださったようです。

ワークの後で行ったグループ対話(ふりかえり)でも、「こんなに自分の思いに向き合ったことはなかった」「自分の価値観を子どもに押し付けてないか、自覚的になるのって大切ですね」と感想を教えてくださいました。

具体的には、アンケートや直接のメッセージで下のようなお声をいただきました。一部を紹介します。

<参加者の声>

・自分の価値観を知ることが相手(こども)と対話するために必要だということに、今日で納得した。

・仕事をしていて、自分と全然違う見方や価値観を持っている人に何か言われると、ガーンとなる。でも、そんなモヤモヤが起きた時こそ自分を知るチャンスなんだということが分かって良かった。

・子育てしていて、ついタスクをこなすことやお金の計算をして、大人として正しいことを言おうとしている自分に気づいた。

・リフレクションワークに定型の問いがあることで、問う方も問われる方も、安心してワークができた。「普通なら、こんなことまで相手に問えないわ」っていうことも問うことができるし、問われる方も「書いていることを読んでくれてるだけ」と思えるから安心して話せる。

・相手(こども)だけでなく自分自身の気持ちもちゃんと見る「自己覚知」に目からウロコだった


【開催概要】

生駒市市民活動推進センター「こどもとの関わり方を振り返る」

日時:2025年3月31日(土)

主催:生駒市

講師:泉森奈央・阪口輝恵(PIECESスタッフ)

「私たちの法人でも、研修・講演を開催してみたい!」 「まだ具体的な研修内容は分からないけど、ちょっと話を聞いてみたい」などありましたら、どうぞご相談ください。

「子どもとの関わりをふりかえる 【リフレクション体験基礎編】」をスタートしました!

PIECESでは、子どもたちの生きる地域に「信頼できる市民」を増やしたいという想いから、活動を行なっています。そして子どもにとっても自分にとっても心地よい関わりを生むために「リフレクション」という営みを大切にしています。

今回の講座では、5名の方に市民性醸成プログラムCitizenship for Children(CforC)プログラムの大切なエッセンス「リフレクションワーク」を体験していただきました。

PIECESの活動紹介、そしてリフレクションの説明をした後、参加者お一人お一人に子どもや他者との関わりで「ちょっとモヤモヤしたな」「なんでああなっちゃったんだろう」というような場面を思い出していただきました。そのエピソードをもとに、出来事の背景に想いを馳せる問いを投げかけ合うペアセッションを二人一組で行いました。

毎日忙しなく過ぎていってしまいますが、子どもや他者との関わりを少し立ち止まって振り返り、相手の言動や背景にある考えや願いに想いを馳せ、「自分が大切にしたいこと」はなんだったのか、「自分の願い」はどのようなことなのか、それぞれが立ち止まってみつめる時間を過ごしました。

参加者の声

・相手の気持ちを想像したり、自分の気持ちや感情に焦点を当て、相手も自分の気持ちもないがしろにしない、尊重することの大切さに気づかされました。

・自分の価値観を再認識し、またペアーの相手の思考・行動からも学ぶべきところをたくさん発見できた

・ペアの方と少し違った価値観を持っていることが印象的でした。だからこそ新しい発見や、自分もこうありたいなと思い、自分の成長にもつながる時間だったなと思います。

PIECESでは今後も定期的に「リフレクション体験講座」を開催予定です。ご関心ございましたらぜひご参加ください。


CforC動画コース冬期、参加者募集中!

子どもと関わる実践者の講義や質疑応答の様子などをオンデマンドで視聴する「動画コース冬期」の参加者を募集しています。

【募集期間】:10/18~11/14
【こんな方にオススメ】
 ・普段から子どもに関わる活動や子育てをしており、自身の関わり方に迷うことがある
 ・すきま時間を活用して、子どもに関わる専門職の講義を聞きたい
 ・子どもに関する活動経験や予定はないが、子どもを取り巻く環境に関心を持ち、自分にも何かできることがないかと考えている

自分の気持ちを大切にしながら、目の前にいる子どもたちとの関わりに良い変化をもたらしたい。CforCは、そんな思いに応えるプログラムです。ぜひ一緒に学びませんか。

▼詳細や申し込みはこちら
https://peatix.com/event/4162541/


第3回目のリフレクションを開催!子どもとの出来事を振り返り、見えてきた「願い」とは?

自分が見過ごしている感情や思い、子どもの願いはどこにあるーー? 11月1日(日)と5日(木)に、第3回目の「リフレクション」が開催されました。今回の目的は、前回のゼミでの自己覚知を踏まえて、自分の価値観や考え方のクセに気づくこと。合計25人の参加者と一緒に、プロセスレコードを使ったグループリフレクションを通じて子どもとの関わり方を探求していきました。



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◆当日の流れ

自己紹介で最近のハイライトについて共有したあと、①前回の復習 ②グループでリフレクション ③感想のシェアと学びポイント の3つのセクションに分けてプログラムを進めました。


・セクション1 前回の復習

「リフレクションとは何か」や「リフレクションにおける観察と仮説」をおさらいしたあと、自己覚知をすることで自分の価値観を自覚したり、他の人の価値観との違いに気づいて受け入れたりすることの大切さを学びました。


・セクション2 グループでリフレクション

まずは宿題として、最近の子どもとの出来事の中で心に残っている場面を振り返り、プロセスレコードを書いてきてもらいました。グループワークでは、代表者のプロセスレコードを使って「このときのAちゃんの目線や声のトーンはどのようなものでしたか?」「このときの気持ちを形容詞で表現すると、どんな言葉が浮かびますか」といった問いを投げかけたり、仮説を立てたりすることで、参加者同士で価値観や考え方のクセへの理解を深めていきました。ワークの最後には、問いを投げかけた人とグループの代表者が感想を伝え合いました。


・セクション3 感想のシェアと学びポイント

各グループでプロセスレコードを発表してくれた人から、全員に向けて気づきや感想をシェアしてもらいました。その後、今回のリフレクションの学びポイントを共有しました。具体的には、①自分のメガネ(価値観やモノの見方のクセ)に気づくこと②リフレクション時に抱きやすい「不全感」に気がつくこと③一歩踏み込むことへの「ためらい」に気がつくことについて共有し、子どもとのより良い関わり方についての考察を深めました。




◆当日のハイライト

プロセスレコードを用いたリフレクションは2回目でしたが、前回よりも参加者の方からの問いかけが増え、1つの事例を基にさまざまな可能性や仮説に思いを巡らせ合う様子が見られました。ワーク終了後は「自分の考え方のクセが見えてきた」「自分とは違う視点を持つことができた」などの声が上がりました。


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◆感想

以下、参加者からの感想です。

・プロセスコードと質疑応答によって、自分とは異なった視点を認識することができました。リフレクションの時間というのは質疑応答しつつ、プロセスコード上の「その時」を冷静に分析し、さらに深いところにある見えない理由や意味を明らかにするもの。副次的には提供者の行動・感情に皆で肉付けする時間なのではと感じました。良い・悪いをはっきりさせるものではないので、それぞれの尺度でお互いの価値観を認め合え、伝えることができれば更にリフレクションを楽しく有意義に行える。それは同じような方向を向いている相手としかできないので、CforCは本当に貴重だなという感情を抱きました。前回はただただ、難しいという感情で一杯だった中、今回はリフレクションの楽しさを少し感じることができました。



・前回のリフレクションでは、問いを受ける側をさせていただき、今回のリフレクションでは、問いかける側をさせていただきました。受ける側の時は、ぐーっと自分の中に入り、感情を呼び起こす作業をすることで新たな気づきをたくさんいただきましたが、今回は、プロセスレコードを書いた方が感じていたことや行動にフォーカスし、その心の動きを聞き出せるように、グループで丁寧に聞いていきました。「『距離』『距離感』というワードから、自分が思う理想があるのでは、本当はこうしたいという自分がいるのでは」という質問から、その方の生い立ちの話が引き出される場面では、問いの持つパワーを感じました。実践する中では、自分の気持ちがメインになってしまって、何気なく通り過ぎていってしまう場面も、その時の行動や感情を振り返り、書き出すことで深まることが知れ、リフレクションの大事さを改めて感じることができました。

第2回目のリフレクションを開催! 「観察し、仮説を立てる」練習をスタートしました

子どもとのやり取りを振り返った先に見えてくる、自分のほんとうの「願い」とはーー?10月4日(日)、第2回目の「リフレクション」が開催されました。今回の目的は、リフレクションにおける観察と仮説の観点を学ぶことと、プロセスレコードを使ったリフレクションを体験すること。オンラインで、15名の方々にご参加いただきました。

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◆当日の流れ

簡単な自己紹介のあと、①観察と仮説のワーク ②代表者の事例を基にリフレクション ③グループでリフレクション体験 の3つのセクションに分けてプログラムを進めました。


・セクション1 観察と仮説のワーク

リフレクションの目的を振り返ったのち、観察するときのポイントをお伝えし、架空の小学生6年生の子どもについて書かれた3行の文章を読んで仮説を立てる練習をしました。


・セクション2 代表者の事例を基にリフレクション

自己理解や対象への理解を深めるツールである「プロセスレコード」を使って、代表者に自分が経験した子どもとの「場面」を振り返ってもらいました。相手の言動と自分の言動、その背景にある思いを書き出し、それらを客観視して考察を深めたり仮説を立てたりすることで、参加者全員で観察眼や想像力を深めました。
たとえば、「この子がこう話しているときの表情や声色はどのようなものでしたか?」「この発言をしたとき、あなたはどんな気持ちでしたか?」などの問いから、深めていきました。


・セクション3 グループでリフレクション体験

参加者同士、3〜4人のグループに分かれてリフレクションをしました。グループの代表者が発表した事例について他のメンバーが問いかけることで、自分だけでは持ち得なかった視点や気づきを得る時間になりました。ワークの最後には、質問をした人とグループの代表者が感想を伝え合い、思いを共有しました。



◆当日のハイライト

プロセスレコードを用いたリフレクションを体験するのは初めてという人が大半だったため、緊張感を覚えた人も多かったようです。ご自身の経験を話してくださった方からは、他の人からの問いに答えるなかで自分自身の内面に気づき、「心がザワザワした」「見ないようにしていた感情に向き合う機会になった」といったコメントが寄せられました。リフレクション終了後も、気づきをSNSやnoteなどで発信したり、Slack上でお互いに感想をシェアし合う様子が見られました。


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◆感想

以下、参加者からの感想です。


・リフレクションを通じて、目の前の現象を言葉にするときには主観の解釈が入っていることを常に意識しながら様々な角度から観察し、多面的な見方ができるように心がけたいと思った。自分の解釈は、自分の経験や価値観、想い、願い、環境等が多分に影響する。だからこそ、少しでも感じられる、見えることを増やしたい。そのためには、いろんなことに興味関心を持ち、たくさんの経験、研鑽を積んでいかないと…と思った。


・モヤモヤした事例を振り返り、みんなに頭を抱えていただいたリフレクション。「あの時なんであんな風に言ってしまったのか」「目の前のあの子をもしかしたら傷つけてしまったのでは」など(良い悪いを判断するものではないとわかっていつつも)、思っていた以上に心がチクチクしました。それでも、その気持ちは気持ちで自分の中でグッと受け入れ留めておき、新たな視点に気がつけたのは結果的に大収穫です。実は、こう思えるまではなかなかしんどく、丸一日くらい時間がかかってしまったけれど(笑)、CforCの場であったおかげで安心して味わえたなぁと思います。ひとりでは味わえない、とっても豊かな経験でした。


・今まで私が経験した子どもや社会の事を学ぶ場では、参加者それぞれの思いを共有することはあっても、その思いの裏にある感情を共有することなどありませんでした。私には、自分の感情を出し他のメンバーと共有することは少し戸惑いの残ることですが、このCforCで出会ったメンバーやスタッフの方々とそれぞれの思いや感情を共有し合い、自分の感情を大切に見つめ、共有した新しい感情として生まれ変わらせ、これからその心で子どもの心に寄り添い見守る事ができれば幸せだと思います。



第1回目のリフレクションを開催! 対話で見えた「子どもと自分の願い」とは…?

PIECESが運営している「Citizenship for Children2020」探究コースの特徴の一つが、「講座」「ゼミ」そして「リフレクション」がセットになっていること。9月10日(木)、ついに第1回目の「リフレクション」が開催されました。今回の目的は、リフレクションの大切さを知ると同時に、リフレクションとは何かを体感すること。オンラインで、24名の方々にご参加いただきました。

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◆当日の流れ

簡単な自己紹介を行ったのち、「知る」「体験」「共有」の3つのセクションに分けてリフレクションを進めました。

・セクション1 リフレクションについて知る

ある子どもの例を参考に、目に見える言動の背景にある子どもの願いや価値観はもちろん、自分自身の要求や願いを理解しようとし続けることの大切さを共有しました。そのうえで、PIECESがリフレクションにどのような目的を置いているのかをお伝えし、具体的な方法や注意点をシェアしました。


・セクション2 ペアになってリフレクションを体験

参加者同士、2人組のペアになってリフレクションを体験してもらいました。「個人ワーク」の宿題を基に、最近あった子どもとの出来事のなかで心に残っている場面について「相手は何を考えていたのでしょうか?」「あなたはどんな感覚・気持ちでしたか?」など11の問いを投げかけ、子どもと自分の願いに気づくための振り返りを行いました。


・セクション3 みんなで感想を共有

リフレクションを通じて感じたこと、気づいたことなどを全員で簡単に共有しました。

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◆リフレクション中の様子など

リフレクションを行うのは初めてという方が大半でしたが、参加者からは「リフレクションの意味や価値がわかった」というコメントが複数寄せられました。また、ペアになって問いかけ合うことで新たな発見や気づきがあったという声も目立ち、終了後もオンライン上で参加者同士が活発に感想共有をする様子が見られました。日直をお願いした参加者の方からは、「対話によってステップバイステップで、着目観点をずらしながら振り返る手法によって、深い気づきに到達できたり自分の思考パターンに気付いたメンバーが多かったようです」とのコメントが寄せられました。

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◆感想
以下、参加者からの感想です。

・ペアワークをした人とともに、もっともっと素の、裸の自分でいなくちゃ、というベクトルが一致したのが面白かった。少し時間が経ってジワジワ上がってきたのが、自分の中では価値が低いと思っていた活動が、実はひとりの子どもにとっては大切な機会になったかもしれない、という気づきでした。場の空気、考え、フレームがどうだろうと、そこに来る子どもがいる以上、貴重な場になりうること。そこに与えうる自分のbeingに自信を持て、という言葉が降ってきました。また、もっと子どもと共にいる場での自分の一挙手一投足を観察しなければ、と思いました。感情の現れを、体感する。しかも不安定さをちゃんとキャッチする。言語化されない揺らぎを感じ、あるがままに抱きしめる。楽しみます!

・初めてのリフレクションでしたが、とても新鮮な体験でした。反省会はよくあったのですが、それとは全く違っていて興味深かったです。感情や願いについてまで想像することが、相手を思いやることにつながるのでしょう。自分のことについても、話をすることで「そうか、自分はこういうことを感じて、願っていたのだ」と気づいたのはとても新鮮な感覚でした。最後の質問の「もう一度同じ場面に遭遇したらあなたはどうしたいですか?」で自分のしたいことが発見できたので、同じような機会に会えるのが楽しみです。