アニュアルレポート2019-2020ダイジェスト

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アニュアルレポート2019-2020が完成しました!

PIECESの事業や関わる人の輪が大きく広がった1年の軌跡を、ぜひご覧いただけたらと思います。
pdfバージョンをダウンロードいただくことも可能です。(ダウンロードはこちら

  1. 代表挨拶:ことばに「優しい間」を宿す

  2. 新型コロナウイルス流行を受けての発信と取り組み

  3. 2020年役員体制を刷新

  4. 活動① Citizenship for Children 2019水戸

  5. 活動② Citizenship for Children 2020

  6. 活動③ 若年妊婦のための居場所project HOME

  7. 活動④ Reframe Lab

  8. 活動⑤ 広報ファンドレイズ

  9. PIECESメイトの輪

  10. 応援メッセージ #ひろがれPIECES

  11. メンバー紹介・採用情報

  12. 活動計算書


1. 代表挨拶:ことばに「優しい間」を宿す

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わたしが行動を起こす時、その背景にはどんな感情があって、どんな経験が影響しているのでしょうか。わたしが生きてきた社会の規範がどう影響しているのでしょうか。

そう問うことは、難しく、終わりはないけれど、今までかけてきたメガネをかけたくなった感情や、経験に気づき、そっと自分に問うてみる。そのメガネを外したら目の前のことはどんな風に自分に映るのか。

そんな営みを繰り返しながら紡ぐ言葉と、その言葉を受け取る人との間には優しい間が宿るのではないでしょうか。

PIECES代表 小澤いぶき

2. 新型コロナウイルス流行を受けての発信と取り組み

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2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、子どもたちにも大きな影響がありました。
PIECESでは、子どもたちやその周りにいる大人たち、困りごとを抱えた人たちに広く届くよう、様々な発信を行いました。

新型コロナウイルスに関してのこころとからだのケア 〜過程や子どもの居場所などでできるケア〜

新型コロナウイルス「からだとこころのワークブック」

とどけるプロジェクト
新型コロナウイルス感染症に関する情報を、様々な不安や困りごとのある方、情報が届きづらい方にとどけるために立ち上げたプロジェクト

3. 2020年役員体制を刷新

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時代を超えて、子どもを取り巻く環境に働きかけ、市民性を発揮し続けて行くためには、グローバルな視点や歴史的な視点を踏まえた上で、現在起きている現象を見渡していく広い視野が必要であると私たちは考えています。局所的な判断に捉われるのではなく、今見えていない誰かへの想像力を養う必要があるからです。

PIECESの行う市民性醸成の活動は、短期的にわかりやすい成果が出るわけではなく、継続的に行っていくことが重要です。そこで、そのような視点を補い共に歩みを進めてくださる新たな理事・監事の4名をお迎えし、新たな役員体制へと体制を変更いたしました。これまで設立から役員を務めてきてくださった7名の役員のみなさまへ心からの感謝をすると共に、新生PIECESとしての歩みを進めていきたいと思います。

新理事
・小野田峻 氏
小野田高砂法律事務所 / 弁護士
・荻原国啓 氏
ゼロトゥワン株式会社 代表取締役社長 / ソーシャルアントレプレナーズアソシエーション(SEA)代表理事 / ピースマインド共同創業者

新監事
・佐藤暁子 氏
ことのは総合法律事務所 / 弁護士
・長田和弘 氏
長田和弘税理士事務所

4. Citizenship for Children 2019水戸

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近年、子どもの貧困や虐待、いじめなどの問題が顕在化する中で、子どもや家族の「心の孤立」をいかに防ぐかが、重要な課題となっています。ここでいう「心の孤立」とは、生きづらさや困難を抱えていても、大人や社会に助けを求めることができない、頼れない状態のことです。子どもの育ちにとって大切な、信頼できる他者の存在。

たとえ心に小さなケガをしたとしても、その傷口が広がる前に癒しあえる仲間の存在。そんな存在が地域や社会の中に生まれ続けていくための仕組みや文化を築いていくことが必要ではないか。そんな課題意識を受けてPIECESは2016年から市民性醸成のプログラムを実施してきました。約3年間4期にわたり、東京都内でプログラムを実施したのち、2019年より「Citizenship for Children(CforC)」と名称を変更し、茨城県水戸地域でのプログラムを皮切りに全国展開が始まりました。

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プログラムは、①専門知識を学ぶ座学講座、②子どもと関わる現場実践、③リフレクションとコミュニケーションを扱うゼミ、という3つの取り組みから構成されています。この3つのプロセスを通じて、約6ヶ月間、12名程度のチームで対話と内省を繰り返しながら「自分だからこそできるアクション」を問うていき、プログラム修了後の主体的な社会への参画を促していきます。

5. Citizenship for Children 2020

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2020年度のCforCは従来のプログラムを「探求コース」と位置付けた上で、「基礎知識コース」や「プロジェクトコース」を新設し、「孤立した子どもたち」と優しい関係性を紡ぐことのできる大人を増やすための活動を一気に加速させました。

昨年に引き続き、水戸ではNPO法人セカンドリーグ茨城さんと協働。また、今年新設した奈良のコースではLiving in Peaceさんとの協働がスタートしました。CforCでは今後も、各地のパートナーと連携しながら優しい間を紡ぐ市民を増やす活動を丁寧に手がけていきます。

6. 若年妊婦のための居場所project HOME

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NPO法人ピッコラーレさんと協働で、東京都豊島区にある一軒家で最初の「HOME」が始まりました。

ネットカフェなどの不安定な居場所を転々としている孤立した妊婦さんたちが「いつでもおいで」と受け入れられる、いつでも立ち寄って相談できる。そんな安心で安全な「HOME」をつくるプロジェクトです。

HOMEを開始するにあたって実施したクラウドファンディングでは640名の方から7,750,000円のご支援をいただきました!本当にありがとうございました。

ピッコラーレさんと共に、活動を通して温かいまなざしを持った地域をつくっていきます。

7. Reframe Lab

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時間や空間を超えて、この世界にいるさまざまな存在・生命と共に在ることへの想像力を広げていくプロジェクト「Reframe Lab」。こども研究員と共に体験型で進めていくアートプログラムで、あらゆる存在への想像力を拡張させ、問いを広げ、未来のかけらを見つめていきます。

2020年のテーマは「ミエナイモノとあそぶ Immersive Experience」。「目に映るもの」だけで考えるのではなく、かつて存在していた生命や非生命、そして人の痛みや優しさといった”ミエナイモノ”への想像力を育むプログラムを実施しました。

8. 広報ファンドレイズ

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PIECESが大切にしている「情報発信ポリシー」を公開しました。広報ファンドレイズとグラフィックデザインに関して、私たちが何かをアウトプットする際に大切にしていることを言葉にした発信ポリシー。日々の発信から「優しい間」を紡いでいけるよう大切にしている価値観です。

イベントは1年の間に主催、共催、登壇、ライブ配信などを含め計46回実施しました。(2019年11月~2020年10月)多くの方にPIECESを知ってもらうことのできた1年でした。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

9. PIECESメイトの輪

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継続寄付者は1年間で約3倍の339名となり、単発でのご寄付も300名以上の方から頂戴しました。企業や団体様からの寄付・助成も前年度を超えるものとなり、温かなサポートに支えられ活動を発展させることのできた1年間でした。PIECESを寄付で支えてくださる寄付者「PIECESメイト」のみなさんとこれからも共に歩んでいきたいと思っています。

2018年のプログラム修了生・PIECESメイト(継続寄付者)である江澤萌さんにお話を伺ったインタビューもぜひご覧ください。

私たちは、寄付者の皆さんと「寄付するー寄付される」という関係を越えて、共にありたいと願っています。これからも「優しい間」を共にひろげる仲間として、どうぞよろしくお願いいたします。温かなご寄付を本当にありがとうございます!

10. 応援メッセージ #ひろがれPIECES

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PIECESをさまざまな形で応援してくださっているみなさんから応援メッセージをいただきました。

いただいた応援メッセージはnoteに掲載しています。(note「PIECES magazine」はこちら

アニュアルレポートで紹介しきれなかった温かく優しいメッセージを、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

また、SNSを通じて #ひろがれPIECES でシェアいただいたたくさんのメッセージもとても心強いものでした。ありがとうございました!

11. メンバー紹介・採用情報

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2020年、PIECESは4名の新たなスタッフを迎えました。CforCの各クラスを担当する運営スタッフと、経理などのバックオフィス業務を担当するスタッフを迎え体制を強化し、活動を展開することができました。

採用情報

プログラム拡大の基盤をつくるファンドレイズ担当スタッフを募集しています!

企業や団体など法人向けにPIECESの活動を広く広めていただきながらファンドレイジング活動をになっていただける方を募集します。

詳細についてはこちらにお問い合わせくださいstaff@pieces.tokyo

12. 活動計算書

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アニュアルレポートは「継続寄付者のみなさま」と「1万円以上の単発寄付をくださったみなさま」へ紙媒体でお渡しをしております。ぜひ最新のアニュアルレポートをお手元でご覧いただけたら嬉しいです。

PIECESの活動はみなさまからの継続的なご寄付によって支えられています。来年度以降も活動を共に継続・発展させていく仲間になってくださいませんか?

 

Special Thanks

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