私たちは「耕す」という意味のCultivateを使い、啓発活動を「Cultivate Citizenship」と名づけています。活動の目的は「子どももおとなも尊厳が大切にされる社会の土壌をつくる」こと。そのためには、一人ひとりの感情や価値観、その背景に関心を持ち、互いに共鳴し合う「私たち」として存在している感覚が大切だと考えています。私たち一人ひとりがすでに持っている「市民性」を発揮していくことで、少しずつみんなで、自分たちの手元から、「こどもがこどもでいられる社会」を育んでいくために、以下の活動を行っています。

子どもを取り巻く環境、課題、社会の状況について、そこに起こっている事実とその背景にある構造を丁寧に伝えます。

誰もが、誰かにとって「信頼できる他者」となりうる気づきを届けます。自分や他者の市民性に出会うことは、市民性を発揮する入口に立つことにつながります。

社会は私たち一人ひとりの行動によって変化し、動いていきます。一人ひとりが持つ「市民性」が発揮されやすい環境を耕すことで、豊かな社会の土壌をつくります。


8.15-10.1

届いた人数:316,944人

※問いが表示された回数

アクション数:6,523件

※問いに対するいいねやリツイート数など

問いを贈ろう

20個の「問い」が、社会のウェルビーイングへ

SNSなどを通じて20の「問い」を発信。「問い」に対するリアクションの数で、自分や社会、世界に対する関心の広がりを測りました。問いに対して、タレントの福田萌さん、新生児科医の今西洋介さんなど、さまざまな分野で活躍する18名の方からお返事をいただきました。「問い」を通じて自分や他者、世界に想いを寄せる、その想像力の先に、誰もが大切にされる社会があると信じています。

 
 

4.1-3.31

イベント開催/登壇数:48回

参加者数:400名以上

講演活動

講演・イベントの定期開催から認知拡大へ

日本の子どもを取り巻く環境やPIECESの取り組み、一市民・一企業という立場でできることなどを普及させるため、講演や研修などを行っています。コロナ禍が続く中、少しずつ対面での開催が再開できました。

6周年特別トークセッションでは、評論家・ラジオパーソナリティの荻上チキさん、一般社団法人 NO YOUTH NO JAPAN代表理事の能條桃子さんをゲストに招き、市民性について深めました

11.7-12.15

届いた人数:180,505人

※情報が表示された回数

アクション数:3,131件

※いいねやリツイート数など

子どもの権利月間

子どもの尊厳を守ることは大人や社会の大切な役割

すべての子どもが生まれながらにして持っている「子どもの権利」。しかし、子どもの約3割、おとなの約4割が「子どもの権利条約」について「聞いたことがない」と答えています※。改めて子どもの権利の重要性をとらえなおし、情報発信やイベント開催を通じて、子どもの権利の普及推進を行いました。

※出典:公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン「3万人のアンケートから見る 子どもの権利に関する意識」


 

暮らしの中での子どもとの関わりを「かもしれない」の視点で見つめ、子どもの権利を尊重するとはどういうことか、解説と共に深めました。

 
 

 

大人だけでなく、子ども自身が「子どもの権利」を自分たちの権利として知ることが大切です。「学校のルールってどうやって決まっている?」「どんなときに自分の気持ちを伝えてる?」など、普段の生活を通して子どもの権利を深めました。


4.1-3.31

イベント開催/登壇数:48回

参加者数:400名以上

政策提言活動

こども家庭庁開設、こども基本法施行へ

主な活動として、「こども基本法」の公布に向けて、市民社会組織の一つとして当事者と共に提言を進めました。「こども基本法」は2023年4月に施行されましたが、すべての子どもを対象にし、子どもの権利条約に則った法律ができたことは、子どもの尊厳が大切にされる社会に向けた大きな一歩といえます。


 
 
先行きの見えない社会状況が続く今、市民一人ひとりの「あり方」が問われていると感じています。他者へのまなざしや想像力などから優しい間が紡がれていく、そのプロセスをご一緒できたら嬉しいです。

矢部 杏奈

先行きの見えない社会状況が続く今、市民一人ひとりの「あり方」が問われていると感じています。他者へのまなざしや想像力などから優しい間が紡がれていく、そのプロセスをご一緒できたら嬉しいです。

藤田 奈津子

忙しない日常でちょっと立ち止まり、自分や周りのできごとにまなざしを向けてみる。私たち誰もが持っていている「市民性」を再発見し、一人ひとりの手元から「優しい間」をPIECESとともに紡いでいけると嬉しいです。