事務局長からのお便りVol.3

こんにちは、PIECES理事/事務局長の斎です。

各地で紅葉が見頃の季節になってきましたね。と同時に、個人的には12月のカレンダーがちらついてきたことへの焦りのようなものも感じ始めている今日この頃です。皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

さて、「31日(サイの日)」にのみ更新する事務局長からのお便り。

今回は、直近2か月を振り返って、皆さんにお伝えしたい2つのトピックについてご紹介します。今月も長文になる気しかしないですが、日常のちょっとした隙間ででも眺めていただけたら嬉しいです。

1)Citizenship for Children 事業が次なるステージへ・・・

2016年の法人設立以降、約6年に渡って開発を進めてきた「Citizenship for Children プログラム(CforC)」。これまで、どのような原理で一人ひとりの変容や市民性が醸成がもたらせるかに関する試行錯誤を進めてきましたが、必要な要素の洗い出しとそのためのプログラムデザインが昨年までの取組によって、おおよそ完了することができました。

同時に、NPO法人セカンドリーグ茨城さんとの水戸地域での協働、認定NPO法人Living in Peaceさんとの奈良地域での協働なども経て、協働モデルでのプログラムについても実証を進めることができました。

それらの状況を踏まえ、今年度以降は、これまでの開発フェーズから普及・発展フェーズへと移行を進め、CforCを「PIECESによる取組」から「各地の団体や機関、自治体等との協力・共創による取組」へと変容させることで、持続可能かつ効果的な取組に進化(深化)させていこうという構想を持っていました(団体内部では、「CforCコンソーシアム化」と呼んでいます)。

そして先日、このCforCコンソーシアム化の取り組みに対してトヨタ財団さんの「2022年度国内助成プログラム」において助成を頂けることが正式に決定しました!

これにより、3年間で約1,800万円の資金助成を得られることが決まったため、まずはこの資金を活用して、普及・発展に向けた第一歩を踏み出していきたいと思います。

ちなみに、ここからは余談ですが、今年は「新常態における新たな着想に基づく自治型社会の推進」が助成プログラムのテーマでした。一見難しそうなテーマですが、募集要項や説明資料を熟読し、説明会で詳しく話を聞く中で、これは完全に我々の今後の構想ために作られたプログラムなのではないかという想いが募っていきました(そんなわけ100%ないのですが)。

そんな経緯もあり、普段も助成申請書を書くときには(ちょっと気持ち悪いですが)ラブレターを書くつもりで書いているのですが、今回は両想いかもしれない相手への本気のラブレターだと思い込んで企画書を書き進めたところ、その想いが届いたのか総応募137件の中から選んでいただくことができました。

助成金贈呈式の後の懇親会の場で担当の方にこそっと聞いたところ、審査委員会でも満場一致で選ばれたということを教えてもらい、今まで多くの助成金をいただいた中でも格別の嬉しさを味わうことができました。

 3年間に渡って助成を頂けるということで、地に足つけて多くの方々とじっくり対話しながらCforCのコンソーシアム化を進め、市民性の醸成、そしてその先にある子どもの孤立を防ぐコミュニティづくりに寄与していきたいと考えています。

10月20日に開かれた助成金贈呈式にて

2)まきば合宿を初開催!

去る10月15日-16日に、PIECESとしては初となる全社での合宿を開催しました。これまで開催されなかった理由は不明なのですが、有給スタッフに加えて、プロボノやインターンメンバーを交えての泊りがけの合宿は今回が初めての機会となりました(決して仲が悪いとかではないんです…ずっとやりたいって声はあったけど、シンプルにお互いに「誰か企画してくれないかな」のお見合いが続いていたんです…きっと笑)。

今回の合宿のテーマは「PIECESと共に歩む、過去-現在-未来への旅」
企画はPIECESらしく、全スタッフ参加型で、「過去」「現在」「未来」の3チームに分かれて、それぞれアイデアを出し合いながらコンテンツづくりを進めていきました。

当日の会場は、心地よい自然の風に包まれた熱海の温泉旅館「芳泉閣」(このロケーションが本当に最高だったので、社内合宿とかご検討の方は是非!)。

当日の様子については、ハイライトが多すぎて語り切れないので、2日間を終えての感想を一言だけ残しておくと、きっと豊かな時間になるだろうなとは思っていたけど、その予想よりもはるかに豊かで楽しい時間を過ごすことができたなという感じです。


今回の合宿では、あえてPIECESの今後のビジョンを話し合ったり、現状の課題について検討するようなことは一切盛り込みませんでした。ここに集っているメンバー一人ひとりに改めて光を当てて、それぞれのこれまでの経験や、「今、ここ」に持っている気持ち、未来への願いといったものをじっくりと共有するような時間を真ん中に置きました。

そうしたことで、長い人で7年近く一緒にやっているメンバー同士でも初めて味わう気づきがあり、日頃は一緒に活動していないメンバー同士が深いところでつながり合う、そんな時間になっていたように思います。

この合宿をしたからといって、何かがすぐに大きく変わるということはないのですが、これからも一人ひとりがPIECESの一部であるという感覚を共有できたことで、「少しずつ、みんなで」力を合わせて前に進んでいけるような気がしています。

老若?男女の総勢20名が集まりました

ということで、今回は直近2か月を振り返っての2つの出来事についてお話をさせていただきました。
前回に続き、非常に長くなりましたが、最後まで読んでいただいた方がいらしたらとても嬉しいです。

それでは、朝晩かなり冷えるようになってきましたので、くれぐれもご自愛くださいね。また年末にお会いしましょう。