【CYWずかん】なんでも話せるお姉ちゃんコミュニティユースワーカー ~糸賀貴優さんだからこそ引き出せる子ども達の‘ことば’とは~(前編)

こころの支えになる人

突然ですが、みなさんにとって、「家族」とはどんな存在ですか?
しょっちゅう会えるわけではないけれど、「あぁあの人に話したいな。」と、ふと思い出す人を思い浮かべてみた時、その人は、みなさんにとってどんな存在ですか?この2者の存在に、共通するものはありますか?

私は中学高校とお世話になった先生がいます。私が高校を卒業し、進学のため上京してからも、誕生日、成人式…ふと先生のことを思い出して連絡をしてしまうし、これからも私は、人生の節目節目に、先生に連絡をしてしまうのでしょう。

「きっとこの人は、私の事を温かい目で見守ってくれている。」その安心感が、家族と先生の存在に共通していると私は感じています。

安心感は、人が生きていくうえでの自信につながります。1人でも多くの子ども達にとって、安心感を与えられる家族のような存在になりたいと、活動を続けているCYWもPIECESにはいます。

今回スポットを当てるのは、そんなCYWの第2期メンバーである糸賀貴優さんです!

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「家族のことで悩みを抱えた子ども達の支えになりたい」
その思いを実現してくれたPIECES

現在、慶応義塾大学法学部3年生で、家族法や、家族社会学についての勉強をしている糸賀さん。自分の過去の経験からも、人の家族の話を聞くのが好きで、家族の意義や在り方に関心を持ち、高校生の頃から里親養子縁組のイベントや勉強会に参加していたそうです。その経験も生かして、家族のことでなにか悩みを抱えている中高生の子たちが、悩みを相談できる居場所づくりがしたいと、その思いをずっと温めてきました。

大学に進学し、2年生までは勉強と部活で充実した日々を送っていた糸賀さんでしたが、部活がひと段落し、PIECESの2期生募集をFacebookで知ってすぐに応募したと言います。PIECESに参加する決め手となったのは、やりたいことがあるのに一歩踏み出せない人でも、専門家のバックアップのある状態でやりたいことが出来る環境が整っていたこと。ここでなら、自分のやりたかった事のために頑張れるのではないかと思い、糸賀さんはPIECESに一歩を踏み出したのです。

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仲良くなった先に一歩踏み入れる勇気を持つこと

実際にPIECESでは、子ども達を集めて勉強を教えたり遊んだり、料理イベントを通して子ども達の居場所作りをしている糸賀さん。誰とでもすぐに仲良くなれる糸賀さんですが、子ども達と仲良くなっても、「何かあった時に相談したいと思ってもらえる存在になれているのかどうか不安になる。」と言います。

糸賀さんに「自分は子ども達にどのように見られていると思うか」について伺った時、「普段にぎやかしばかりしているから、男の子からしたら、私は頼れるタイプではないのかなと思います。でも、いないとそれはそれで寂しいな、と思ってもらえたら嬉しい。女の子からしたら、結構話しやすいんだろうなとは思う。ノリの軽さが近いから、恋バナを聞くことも多いです(笑)」 と答えてくれました。

勉強も遊びも一緒に全力でやる、お兄ちゃんお姉ちゃんみたいな立場のCYWだからこそ、支えられることがあるのではないでしょうか。

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子どもの支えになる前段階として大切なのは、
自分の価値観をきちんと認識すること

PIECESの良いところの1つとして、ゼミ形式の研修があることを糸賀さんは挙げています。自己理解のゼミを通して自分の価値観を認識し、そのうえで、自分の価値観に引きずられることなく、その子にとっての適切なアドバイスをしようと心がけるようになったそうです。

糸賀さんは子どもの相談にのる時、「無意識のうちに自分の価値観を押し付けたアドバイスをしていないかどうか」を振り返る事が重要だと考えます。自分とは違う人の人生において、自分の価値観が色濃くでたアドバイスをしてしまうことは良くないのではないか、と。そんな時に、PIECESのゼミは、糸賀さんをはじめ、糸賀さんにつながっている子ども達にとっても、良い影響を与えているのでしょう。

糸賀さんが目指すところとは

今回は、糸賀さんがPIECESで活動することを決めたきっかけ、PIECESでの実際の活動とそれを通した糸賀さん自身の成長、そこから糸賀さんが感じておられる課題と、それを解決するために用意されているPIECESのゼミの存在についてお話させていただきました。

次回は、糸賀さんの続編として、糸賀さんがPIECESでの活動を続けて感じていること、CYWの存在意義、糸賀さんの過去の経験を踏まえて、糸賀さんがいつか立ち上げたいと思っているプロジェクトについて取り上げようと思います。(後半に続く)


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writer

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光成雛乃(みつなり ひなの)
お茶の水女子大学 生活科学部 人間生活学科 発達臨床心理学講座3年 
広島県出身でお好み焼きが大好き。中学生の時新体操部に所属していたため、いまだに体が柔らかい。PIECESでは、実際に現場に行って子どもと関わり、広報ではインターン生としてライターをしている。